臨月になって突然便秘になった!という方はいらっしゃいませんか?
お産が近い時期に便秘になると、何かと不安になりますよね。
妊娠中はただでさえ身体の色々な変化に悩まされるというのに、便秘によって体調が悪くなるなんてたまったもんじゃありません。
しかし、便秘で悩む妊婦さんは非常に多いのが事実です。
妊娠前に飲んでいた下剤を飲むわけにもいかないですし、解消には何かと工夫が必要です。
ここでは原因と対処法をご紹介しますので、ぜひご自分に合った方法を試してみてください。
臨月に入ると便秘になりやすいのはなぜ?4つの原因
便秘になりやすいのはホルモンの影響!?
臨月には、黄体ホルモンの分泌が活発になります。
黄体ホルモンは、子宮の収縮を安定させる役割があり、赤ちゃんをお腹の中で育てるためにとても重要なホルモンです。
そんなありがたい黄体ホルモンですが、腸内で水分を吸収し、腸内の蠕動運動を抑制するという作用があります。
Point! そのため、黄体ホルモンが多量に分泌される臨月は、便が硬くなり便秘につながりやすいのです。
腸が圧迫されてしまう
臨月になるとおなかの赤ちゃんも成長し、その分子宮も大きくなっていますよね。
中には腹囲が1メートルを超えた!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、子宮が大きくなった分、他の臓器は圧迫されています。
Point! 下腹部の大半を占める腸は、子宮との距離が近いため圧迫されて便秘になります!
運動不足によるもの
臨月になると少し動くだけでもしんどくなり、身体を動かすことが億劫になる場合もあります。
また、お腹が張りやすく気になったり、腰痛や股関節痛により動けなかったり・・・。そういった運動不足が便秘の原因かもしれません。
運動不足になると腹筋が弱くなり、腸の蠕動運動が鈍くなってしまいます。
Point! 運動不足により、便を肛門へと押し出すことができなくなり、便秘となります。
実はいきむのが怖い…という気持ちの問題も!?
便意を感じトイレに座っても、いきむのが怖いという方もいます。
自分では自覚はなくとも無意識にそう思ってしまっているのかもしれません。破水をしてしまわないか、このまま産まれてしまったらどうしよう・・・。
この場合、便秘になればなるほどお腹に力を入れることが怖くなりますよね。
おそらく、出産経験のあるママさんは皆、一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。
そして、あまり力を入れないように気を付けていると、腸の中に停滞した便は水分が吸収されてしまい、スムーズに排便ができなくなります。
Point! このようにいきむのが怖い、という気持ちから便秘になってしまうというわけです。
臨月の便秘対処法6選
食生活を見直す
食物繊維を摂る
便秘の時は意識して食物繊維を摂取すると良いでしょう。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、それぞれ腸への効果に特徴があります。
■不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は消化管で溶けないため吸収されずに腸まで届きます。
そのため、腸が刺激を受け、便秘解消へ効果が期待できます。
おススメ! モロヘイヤ、きのこ類、豆類、ドライフルーツ、ナッツなどに多く含まれています。
■水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は、腸内で発酵し、善玉菌の餌となることが知られています。
そのため、腸内環境を整える効果があります。
特に、便が硬くなってしまっている時に摂取すると良いでしょう。
おススメ! 海藻類、こんにゃく、完熟した果物、オクラやさといもなどの粘り気のある野菜に多く含まれています。
乳酸菌を摂取しよう
乳酸菌は言わずもがな腸内環境を整えるために効果的です。
食生活やストレスなどで腸内に悪玉菌が増えてしまうことがありますが、乳酸菌はこれらの悪玉菌の増殖を抑制する役割があるのです。
おススメ! 毎朝ヨーグルトを食べるなど習慣として取り入れてみるとより効果があるでしょう。
納豆などの発酵食品にも含まれているので積極的に摂取していくと良いですね。
ヨーグルトと納豆について詳しく説明していますので読んでみてくださいね!
水分摂取は大切です
臨月は黄体ホルモンの影響で特に水分不足となりやすい時期です。
水分が不足すると、便秘だけでなく頭痛や体温調節への影響など身体への様々な負担が考えられます。
臨月は頻尿になりやすい時期でもあるため、水分を控えるようにしている方もおられるかもしれません。
Point! でも自分の身体のため、赤ちゃんのために水分は意識的に摂るようにしましょう。
適度な運動をする
臨月に入ると子宮口を開かせるためにも医師から「運動してください」と指導を受けることがあるかもしれません。
早く赤ちゃんに会えることを願って散歩などをしてみると、億劫な気分も晴れるかと思います。
Point! 軽い運動をすることで血行が促進され、また、腸への刺激になるため便秘解消に効果があります。
ただし、激しい運動は危険なため避けましょう。
医師から安静の指示を受けている場合は軽い運動も行わないようにしてください。
この動画は安産のための体操ですが、腸の刺激にもなってよいと思います。ご参考に!
生活リズムを整える
生活リズムを整える利点として、毎日決まったタイミングでトイレに行く習慣が付けられることです。
人間は時間が決まっていると身体が勝手に覚え、その時間に起きたり、お腹がすいたり、眠くなったり・・・とサイクルが出来上がります。
つまり、毎日決まった時間にトイレへ行き便座に座ることで、自然とこの時間は排便する時間だと身体に覚えさせるのです。
最初は出ないかもしれませんがしばらく続けてみることが大切です。
ストレスを溜めない
ストレスは自律神経を乱す原因になります。
自律神経が乱れると腸の蠕動運動が弱まり、便秘へつながりやすくなります。
自分なりの発散方法を見つけ、少しストレスが溜まったと感じたら発散していくようにしましょう。
私のお勧めはベビー用品のウインドウショッピングです。
生まれてくる赤ちゃんの服や、いずれできそうな親子のおそろい服を見ていると自然と優しい気持ちになれるかと思います!
『臨月にやること』はこちらの記事も参考にしてくださいね!
ただの腹痛?もしかして陣痛?
臨月に腹痛があるともしかして陣痛?と敏感に反応してしまいますよね!
実際に勘違いして産院にかけこむ妊婦さんも少なくないのだとか(ちなみに私も・・・)
陣痛の痛みは独特です。皆さまおなじみの生理痛の痛み。
最初はまさにそれです!それでもまだ見分けがつかない場合は痛みやそのほかの症状がどう変化していくかで判断しましょう。
- 痛みが間隔を空けて出たり治まったりする
- 痛みが徐々に増していく
- 痛みとともにお腹の張りがある
- 少量の出血がある
- 水みたいなものが出た
- 腰痛がある
これらの症状がある時は陣痛の可能性もありますので、必ず産院へ連絡してください。
陣痛かどうかの見極めはこちらの記事でも詳しく説明しています。
まとめ
臨月は大きなお腹で身体ももういっぱいいっぱいなんですよね。
そこへさらに便秘が加わるととてもつらいと思います。
私は便秘とはあまり縁のないタイプだったのですが、妊娠後期から臨月にかけてはいつも便秘に悩まされていました。
あまりに症状がひどい場合は医師に相談してみるのも一つの手です。妊娠中でも安全に服用できる薬を処方してくれます。
くれぐれも自己判断で市販薬を服用しないように注意しましょう!
便秘を解消して穏やかな気持ちで出産を迎えたいですね。
ぜひ、ご自身に会う方法を探ってみてください☆