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妊婦へのリレンザの安全性・影響・注意点は?妊婦にも使われる訳は?

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妊娠中のインフルエンザでリレンザを処方されたあなた

心配になっていませんか?

妊婦だけど安全性は大丈夫なの?」「副作用や赤ちゃんへの影響はないの?」

まだそこまで馴染み深い薬ではないし、そもそも薬を飲むことに慎重になっている時期だと思うので気になるも当然ですよね。

 

あなたが想像していたように確かにリレンザには注意すべき点やリスクがあります。

しかしそれでもメリットがあるとして、妊婦に処方される理由があります。

 

そこで今回は妊婦がリレンザを飲んだ時の安全性・影響について詳しく見ていきましょう。

 

リレンザとは

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A型・B型インフルエンザに効果的なインフルエンザ治療薬です。

吸入薬で1日2回、医師の指示により3~5日間にわたって使用します。 

発症から48時間以内に服用することで主要症状の発熱・悪寒・筋肉痛を軽減してくれます。

インフルエンザウィルスは気道で増殖します。

リレンザは粉薬を直接気道に届けることで「即座にウィルスの増殖を抑えることができる」メリットがあります。

 

妊婦がリレンザを服用していいの?注意すべき点は?

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あなたが過去にリレンザでアレルギーを起こしたことがなければ、服用できます。

リレンザの添付文書にも禁忌の項目は「過敏症の既往歴(過去にアレルギーを起こしたことがある人)」だけになっています。

妊娠中との記載はありませんので、妊婦にも使用できます。

 

また同等の効きめが認められている抗インフルエンザ薬「タミフル」より即効性が高く、副作用が少ないという見方もあるようです。

そのため、妊娠中のインフルエンザ治療薬はリレンザがおすすめという産婦人科医もいます。

 

妊婦さんの中にも、抗インフルエンザ薬にリレンザを選択されている人がいます。

 

ただし、以下の項目が当てはまる人は注意が必要です。必ず医師に相談しましょう。

・牛乳(乳製品)アレルギーの人

・喘息のある人(症状が軽度の場合も含む)

・解熱剤を使用している人

 

牛乳(乳製品)アレルギーの人への注意

リレンザには添加物として「乳糖」が使用されています。

乳糖は哺乳類のミルクに含まれる成分で、人間の母乳の中にも存在します。

過去に乳製品アレルギー患者にリレンザを投与したところ、アレルギー症状を引き起こしたという報告が1件あったそうです。

これは乳糖が原因の可能性があるアナフィラキシーショック症状とみられています。

 

喘息のある人(症状が軽度の場合も含む)への注意

過去に喘息患者13例のうち1例だけ、「気管支攣縮(きかんしれんしゅく)」という気道が狭くなってしまう症状が見られたそうです。

 

解熱剤を使用している人

自己判断でリレンザとの併用はしないほうがいいでしょう。

ロキソニンやバファリン等の解熱鎮痛剤はインフルエンザ脳炎ライ症候群(小児にみられるインフルエンザ等のウィルス感染に続発する急性脳症)の危険性が少なからずある薬です。

そのため念のため併用はせず、リレンザの吸入を行う前に必ず医師に相談してください。

 

妊娠中も使用していい薬ですが、どの妊婦さんでもというわけではありません。

デリケートな時期なので、医師の診察を受けた上で必要があれば処方してもらうという方法が安心できるのではないでしょうか。

 

妊婦さんでも飲める薬についてはこちらにも詳しく記載があります。

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妊婦がリレンザを服用した場合の安全性は?副作用やリスクは?

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確率は少ないですが、副作用・リスクともにあります。

 

妊娠していない人を含め通常の場合、副作用として下痢・発疹・吐き気・動悸等が出る可能性があります。

しかしその確率は0.1~1%と非常に少ないものだそうです。

 

また、リレンザの添付文書によると、動物実験で胎盤を通過した事例があったということが記載されています。

そのため、妊婦・または妊娠している可能性がある人に対しては「治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ投与すること」と記載があります。

つまり妊婦への安全性は確立されていません。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると 判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験 (ラット、ウサギ)で胎盤通過性が報告されている。] (2)授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[授乳婦に対する安全性は確立していない。動 物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]

引用:リレンザインタビューフォームより

 

そんな胎盤を通過するようなもの赤ちゃんに何かあったらどうするの!とあなたは思ったかもしれませんね。

しかし仮に胎盤を通過して赤ちゃんに成分がいきわたったとしても、使用するメリットがあります。

 

そこで次にいきましょう。

 

妊婦がリレンザを服用した時の赤ちゃんへの影響は?

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症例数が少ないので確実に心配ないとは言い切れませんが、現時点では心配される影響はないとされています。

 

2009年に出された「日本産科婦人科学会のお知らせ」に以下のような記載があります。

・2008年度、4万人の妊婦がリレンザやタミフルを服用したものの胎児に問題はなかったとされている。

・服用した妊婦77例のうち、早産4例(5.2%)、低出生体重児4例(5.2%)、胎児発育不全1例(1.3%)が報告されている。

 しかしこの確率は一般の妊婦で自然に起こる確率より少ない。

 また流産・死産についても増加していない。

・妊娠初期の投与→新形態異常やその他形状異常リスクは特段に増加していない。

 妊娠中期・後期の投与→重大な問題点は指摘されていない。

 

以上のことより、妊婦がリレンザを服用しても、赤ちゃんに深刻な影響が出る可能性は極めて低いということになります。

 

もしもあなたが赤ちゃんへの影響を考えるあまり、処方されたリレンザを使用しないでいると母子ともに危険な状態になるかもしれません。

そうなると逆に命とりとなる可能性もあるでしょう。

「赤ちゃんに成分がいきわたってしまうリスクより、薬を飲んで治癒を早める方が母子ともにメリットが大きい。」

それが妊婦にもリレンザが処方され続けている理由です。

 

高熱が重症化した場合の影響はこちらの記事に記載があります。

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最後に

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日本は海外に比べてインフルエンザが重症化する妊婦が少ないそうです。

それは用法容量を守ってきちんと処方された薬を飲んでいる証拠だとも言われています。

リレンザの妊婦に対しての安全性は確かに確立されていません。

しかしインフルエンザからあなたと赤ちゃんを守ってくれる強い味方になるかもしれません。

もしもあなたが医師から薬を処方された場合は必ず服用しましょう。自己判断で勝手に使わないと決めるのは危険です。

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