成長 育児

うちの子の頭囲、1歳にしては大きい?小さい?病気の心配は?

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1歳児検診は、我が子の成長の変化を見られるチャンス。

大きくなったね

〇〇ができるようになったね

と、保健士さんやお医者さんに言われると、パパやママも嬉しいですね。

しかし、検診では嬉しいことばかりではありません。計測の結果、

○○の心配があります

そう言われてしまうと、例え可能性論であったとしても不安になるもの。

今回は1歳児頭囲に着目し、計測結果が平均値よりも大きい場合と小さい場合に、どのようなことが懸念されるのかについて見ていきたいと思います。

検診だけでなく、周囲に何か言われてしまい気になっている方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

1歳児の頭囲について~計測方法や平均値など~

メジャー_R

測り方

巻き尺、又は医療用のテープを使用します。

後頭部の一番出ている箇所と眉間を結んだラインを計測します。

後頭部の突出部分がわかりにくい場合は、巻き尺を眉間から耳の上1cmあたりを通し、まっすぐ一直線になるように計測します。

このとき、巻き尺をたゆませてしまったり、締め付けすぎてしまわないことが大切です。

計測をする人と頭や身体を抑える人がいると、正確かつスムーズです。

 

乳幼児の平均頭囲

月齢0か月から18か月までの男女の平均頭囲を示しています。

1歳前後だと、45~46センチ前後ですね。

頭囲表_R

 

頭囲の大きさが症状として現れる疾患

病院_R

頭囲の大きさが症状の一つとして現れるものとして、以下4つが代表的な疾患です。

 

頭囲が平均よりも大きい【水頭症】

◆症状

脳内の脊髄液が頭の内側に過剰に溜まってしまい、頭蓋骨を押し広げることで頭囲が大きくなります。

脳圧が高くなるので、嘔吐頭痛といった症状も現れてきます。1歳児では頭痛を訴えることが難しいので、イライラしたり泣くことが多くなったりするなど、普段とは異なる様子を見せることが多いようです。

◆原因

先天性のものと後天性のものがありますが、循環の異常や感染症によるものなど特定の原因によるものは少なく、はっきりとした原因は解明されていません

脳室のどこかで髄液の流れが遮断されてしまっている非交通性水頭症と、髄液がうまく吸収されない交通性水頭症に分類されます。

◆検査・診断

頭部のCTやMRIなどの画像診断が有効です。

検診などで頭囲の大きさを指摘された場合は、大きな病院で画像診断をしてもらいましょう。

◆治療方法

過剰に溜まった髄液を取り除くための手術が行われます。どのような手術方法をとるかは、年齢や症状によって変わります。

シャント手術脳室とお腹を管でつなぎ、頭部の髄液を身体の別の部分によって吸収させる方法
内視鏡的脳室底開窓術頭蓋骨に小さな穴を空け、内視鏡を使用して第三脳室の底から溜まった髄液を脳表に流れるようにする方法

 

頭囲が平均よりも小さい【小頭症】

◆症状

乳幼児期から学童期にかけて大きく成長するはずの脳の発育が滞り、頭囲が平均値よりも小さくなります

また、頭囲が小さいだけでなく頭の前後が長くなる、前後は短く横に広がり額が扁平になる、額の中央が突出するなど、頭の形にも特徴が現れます

◆原因

脳の発育が滞るために起こります。遺伝性のものや胎内感染によるものなど症例はさまざまで、原因は解明されていません

先天性、後天性のどちらも起こり得る疾病です。

◆検査・診断

頭囲計測やX線、CTスキャン、MRIや血液検査などから診断します。

後天性の場合、出生時の頭囲には異常がありませんが、後に運動遅延精神遅延言語発達遅滞などが現れる場合があり、判断材料の一つとなります。

◆治療方法

手術による頭蓋骨の切断、組み換えが必要となります。頭蓋内の容量を大きくするとともに、変形した頭の形を矯正します。

 

頭蓋の変形を伴う【頭蓋骨縫合早期癒合症(狭頭症)】

◆症状

乳幼児期から学童期まで頭囲が大きく成長するのは頭蓋骨のつなぎ目が広がるためで、成人になるにしたがってつなぎ目は消失し硬い頭蓋になります。

このつなぎ目が早期に消失してしまい、脳が十分に発達できなくなることで生じます

頭囲の成長が滞り、頭蓋の変形が生じる場合もあります。

◆原因

頭蓋以外には問題のない非症候群性、顔や手足に何らかの変形を伴う症候群性の二つに分かれます。

非症候群性の場合、遺伝との関係は見られないものが多く、詳細の原因は解明されていません。症候群性の場合には遺伝子変異が原因であるようです

◆検査・診断

楼部のX線撮影やCT、MRIなどの画像診断が有効的です。

つなぎ目の消失がどのように進んだかによって、長頭や三角頭、短頭など頭部の形にも変化が現れます。

◆治療方法

手術によって変形している頭蓋骨を矯正します。

徐々に頭囲の成長が見られなくなる【レット症候群】

◆症状

女児にのみ発症する疾患です。出生時の頭囲に問題はありませんが、生後6か月から2歳くらいまでの間に頭囲の成長に遅れが生じるようになります

一旦習得したと見られる言語や運動機能が、徐々に退行していきます。重篤な場合は歩行障害などが見られることもあります。

◆原因

何らかの原因で遺伝子に突然変異が起こることが原因だと考えられています。遺伝性のものではないということが、研究で明らかにされています。

◆検査・診断

以下の症状に全て当てはまる場合、レット症候群だと判断されます。

  1. 胎児~出生時の頭囲は明らかに正常であった。また生後5か月までの運動機能の発達も正常であった。
  2. 生後6か月以降に頭囲の成長が減速し、目的をもった行動や発話を習得し始めていたにも関わらず、それらの明らかな衰退が見られる。
  3. 重度の精神運動遅滞が現れている。
  4. 正中線上で手を揉み合わせる、手洗いをするなどの仕草を見せる。(意味をなさない行動)

◆治療方法

根本的な治療は確立されていません。レット症候群と診断された場合には、それぞれの症状をケアし、症状の緩和に努めます。

 

1歳児の頭囲計測、大きい・小さいには誤差も

赤ちゃん口アイキャッチ_R

1歳児検診では身長、体重の他、頭囲測定も行われます。そこで頭囲の大きさが平均の範囲ではないと診断され不安になるママもいるようです。

しかし、1歳までに頭囲が正常の範囲よりも大きくなる赤ちゃんはなんと、7人中1人の割合で存在すると言われています。

また、その測定自体も正確性に欠ける面も指摘されています。検診という非日常の場で知らない大人にメジャーを巻き付けられることで不安になる子どもは多いでしょうし、1歳児の子どもに「じっとしていなさい」と言ってもわかりません。

数センチの誤差が生じることも想定されますよね。

 

頭囲だけでなく、他に気になる点はないですか?

親子見守り_R

頭囲だけを指摘されて不安になる気持ちもわかりますが、ここは冷静に自分のお子さんの様子を見てみましょう。

上記の疾患に当てはまる可能性がある場合、頭囲だけでなく身体的な症状や日常の行動に何らかのサインがあるはずです。

お子さんの些細な変化を感じ取ることができるのは、他でもないパパやママ。どうか、流れてくる、言われる情報だけを鵜呑みにして一喜一憂するのではなく、お子さんの様子を丁寧に見てあげてほしいと思います。

 

1歳児の体重についてはこちらの記事をご覧ください。

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