授乳 育児

なぜ出ないの?張らないの?母乳育児で知っておくべきこと

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母乳育児で頑張ろうとしていても、産後しばらくしても母乳の出が良くならなかったり、ある頃から急に出が悪くなったりしてしまうと「私のおっぱいは出ないおっぱいなのかもしれない…」と感じてしまうかもしれません。

母乳育児をしていくうえで、ぜひ知っておいてほしいことがあります。知っておくことで、不安や心配事の解消につながり、心にゆとりをもって授乳を続けられるはず。

 

おっぱいの特性母乳の作られ方について、見ていきましょう。

 

母乳が出ない!?おっぱいが張らない!?

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母乳が出ないという悩みが生じると、ミルクへの移行や赤ちゃんの睡眠時間の短さなど他の悩みも引き起こしやすく、母乳育児をしているママにとっては根深い問題になります。

母乳が出ないということに十分悩んでいるのに、周りからの一言が更に追い打ちをかけてしまうということもありますよね。

 

家族は心配のつもりで声をかけてくれているはずですが、ママには精神的に辛い言葉となってしまうことも少なくありません。

こうして見てもわかるように、母乳育児をしていこうと思っていても、母乳が出ない、おっぱいが張らないと悩むママは意外と多いんです。

知っておきたいおっぱいの特性

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おっぱいの特性を知り母乳の出をよくするためにも、まずは母乳が出る仕組みについて知ってきましょう。

母乳が出るしくみ

母乳が出るまでには、いくつかのホルモンが関わっています。このホルモンたちは、妊娠中から母乳の準備をしっかりと整えてくれているんです。

エストロゲン

出産前のママの身体の中では、産後の授乳期に備え、乳房の中に張り巡らされている乳腺を発達させます。この乳腺を発達させる役目をもっているのが、エストロゲンというホルモンです。

妊娠中は胎盤にエストロゲンが分泌され、乳腺を発達させるとともに、母乳の分泌を抑えます。出産前に胸は大きくなるのに母乳の分泌が見られないのはこのためです。

産後、胎盤が排出されると同時にエストロゲンは急激に減少します。これからは母乳を出す必要があるためですね。

プロラクチン

エストロゲンの減少とともに分泌量が増えるホルモンがプロラクチンです。プロラクチンは乳腺に母乳の生成を働きかけます。赤ちゃんが乳頭をくわえることで刺激となり、プロラクチンが活発に働きだします。

オキシトシン

プロラクチンの働きにより乳腺で母乳が生成されますが、その母乳を乳頭まで運ぶ働きをするのが、オキシトシンです。赤ちゃんの吸引に加え、このオキシトシンが母乳を押し出すことで、乳頭から必要量の母乳が供給されるという仕組みです。

オキシトシンは、ママがストレスを感じたときや疲れが溜まったときに減少してしまうこともあり、ママの心と身体は密接な関係があることがわかります。

また、オキシトシンには子宮を収縮させる働きもあります。授乳が産後の子宮の回復を促進してくれるのはこのためです。

 

ホルモンの働きまとめ

エストロゲン乳腺の発達を促す(妊娠期間中)
プロラクチン母乳を生成する(出産後)
オキシトシン母乳を乳頭まで押し出す

 

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吸われるほど出がよくなる

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母乳が作られ、赤ちゃんに与えられるまでの仕組みは以上の通りです。妊娠すると乳房も大きくなりますが、まだ授乳に適したおっぱいにはなっていません

母乳を生成するのに必要なプロラクチンや、母乳を押し出すのを助けてくれるオキシトシンは、赤ちゃんが乳頭を吸うことで分泌されるホルモンです。

このホルモンを十分に分泌させるためにも、赤ちゃんにたくさんおっぱいを吸ってもらうことが、母乳の出を良くすることにつながるんですね。

 

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胸の大きさや形は関係ない

このように見ていくと、妊娠後にホルモンが乳腺の発達を促してくれることで、胸が張り大きくなるということが分かりました。それはつまり、妊娠前の胸の大きさや形は関係がないということにもつながります。

 

「胸が小さいから母乳育児には向いていない…」なんて思っていませんか。

私も胸がとても小さく、形もお世辞にもよいとは言えません。しかし、こんな胸の私でも1年半もの間、ミルクを足すことなく母乳のみで育てることができました。

始めこそ出が悪く、大きさや形に悩んだこともありました。しかし、諦めずに授乳を続けていくうちに軌道に乗り始め、ピーク時は母乳がシャワーのように出続けたことも。

 

胸の大きさや形で悩んでいる方は、そんなの関係ないんだ!と、これからは前向きに授乳に臨んでほしいです。

 

 母乳の作られ方にはタイプがある

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たくさんおっぱいを吸ってもらうことが母乳を出すために必要だと申し上げましたが、母乳が順調に出始めた方が、産後3ヶ月頃に突然、胸の張りを感じなくなったということもよく聞きます。

それは、母乳が作られなくなったのではありません。母乳の作られ方が人それぞれ違うだけです。タイプによっては、胸の張りを感じなくなったり、搾乳ができなくなったりすることもあるでしょう。

母乳の作られ方には以下、大きく分けて4つのタイプがあります。

  • 溜まり乳タイプ
  • 差し乳タイプ
  • 溜まり乳から差し乳へ移行タイプ
  • 混合タイプ

詳しい内容を読んで、ご自身がどのタイプに当てはまるのか、一度確かめてみて下さい。

溜まり乳タイプ

赤ちゃんが飲むかどうかにかかわらず、とにかく母乳を生産し、ため込むタイプです。

作られた母乳が飽和状態になると、胸がパンパンに張って痛みを感じます。母乳パッドが手放せないほど、タラタラと流れ出てしまう人も。

溜まり乳タイプの人は白斑や乳腺炎などのトラブルになりやすいとも言われており、母乳をため込みすぎないことが大切です。適度な感覚で授乳をし、長時間母乳が胸に留まらないようにしましょう。高カロリーや高脂質なものなど、食事内容にも気をつけたいですね。

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差し乳タイプ

とにかく生産!という溜まり乳タイプとは違い、赤ちゃんが求める分を必要な時に作るのが、この差し乳タイプです。このタイプの方は、普段からあまり胸の張りを感じません

それは授乳間隔が大きく開いても同じで、よほどの時間を空けない限り、胸の張りは感じません。また、搾乳をしようと思っても、思うように母乳が搾れません

母乳が出ないタイプなんだと授乳を諦めてしまうと、プロラクチンやオキシトシンの分泌も増えず、本当に母乳が止まってしまいます。

張りがなくてもおっぱいは出ますので、授乳間隔を空けすぎたり、授乳自体を止めてしまったりすることのないようにしましょう

溜まり乳から差し乳へ移行タイプ

産後に溜まり乳タイプで張りや痛みを感じる、赤ちゃんの飲むスピード以上に母乳が飛び出してしまう…そんな経験をした方は特に、突然このような状態になってしまうと母乳育児に向いていないと自己判断をしてしまうようです。

しかし、溜まり乳タイプの人が産後2~3ヶ月で差し乳タイプに移行するというのはよく聞く話です。心配しすぎず、赤ちゃんにたくさん吸ってもらいましょう。

混合タイプ

片方ずつでタイプの異なる混合型の人もいます。片側にだけ張りを感じるという方は、張った方ばかりで授乳してしまいがちですが、それではよくありません。張っていない方も平等に吸わせることで、バランスの良い母乳の生産が行われます。

 

張らない≠母乳が出ない

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以上のように、張らないから母乳が出なくなった、というのはイコールではありません。

基本的には、母乳の出ないおっぱいの人はいません。母乳が出るから赤ちゃんが飲むのではなく、赤ちゃんが飲むことで母乳が出るようになると考えましょう。

 

母乳がなかなか出ないと悩んでいる方は、110回以上の頻回授乳を心がけてみましょう。

また、育児ストレスや授乳ストレスなどを溜めこまないようにすることも大切です。機械ではなく、人間の身体が作り出すものです。些細なことでも体調の変化があるように、母乳にも変化が生じます。

 

母乳が出なくても張らなくても諦めないで

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子育てをしていると、いろいろな不安や心配事が後を絶たないですよね。正解や不正解も求めてしまいがちです。でも、ママの不安は子どもに伝わるもの。大丈夫です、自信をもって。

母乳が出なくなった、うまく授乳できていない、そんな悩みを抱えているママさんたちも、諦めずに続けてみましょう2ヶ月ほどで軌道に乗るはずです。

 

それでもうまくいかないときは、母乳外来など専門の機関に相談してみて下さいね。

あなたの母乳育児がスムーズに進んでいきますように!

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