チョコレート。。。美味しいですよね。
私も好きでケーキやアイスは大抵チョコ系のものを選んでしまいますし、冷蔵庫にはチョコレートを常備しています。
今年もクリスマスぱーちーしましたよ?
チョコレートケーキ美味しかった!ンフッ。食欲の冬休み。。。年明けに”あれ、また一回り大きくなった?”とか言われたらどうしよう笑 pic.twitter.com/CB91neroOB— ゆうな (@clarinet_0510) 2017年12月25日
ところで子どもはいつから、チョコレートを食べてもいいのでしょうか。
我が家にも1歳代の幼児がいますので、興味津々で私の食べるチョコレートを見る、娘の視線が痛いときがあります。
そこで今回はチョコレートはいつから食べられるのか、注意する点などについて勉強していきたいと思います。
チョコレートに関するみんなの疑問
まず世間のママたちのチョコレートに関する疑問を紹介します。
- 1歳半の子どもがいます。いつからチョコを食べさせていいのか、そもそもなぜダメなのかわかりません。アレルギーもちではないので少しくらいなら食べさせたいなと思います。
- 2歳8ヵ月の甥にチョコをあげたら、姉にこっぴどく叱られました。このくらいの子どもはまだ食べちゃいけないのですか?
- 10か月の赤ちゃんが間違ってチョコを食べてしまいました。少しなめる程度でしたが、心配です。
- 1歳児。そろそろチョコを解禁しようかと思いますが、注意する点などあったら教えてください。
Yahoo!知恵袋より
チョコレートは甘くておいしいので、子どものおやつにピッタリな気がしますね。
その反面、虫歯や甘すぎる点などを心配して、幼児期のうちは食べさせないというママさんも多いようです。
いつから食べさせていいのか、どの程度ならいいのかなど多くの疑問があります。
では1歳児とチョコレートに関して、詳しく見ていきましょう。
チョコレートは何歳から食べさせていいの?
まずはじめに「いつから?」という疑問ですが…
少なくとも0歳児の間はまだ食べさせないというのが結論です。
つまり1歳以降は食べても大丈夫とういうことになりますが、もちろん際限なく欲しがるだけあげてもいいということではありません。
また私が通っている歯医者さんによると食べ始めは3歳以降で、できれば遅ければ遅いほどいい。
そしてチョコレートを食べたあとは歯みがきが必須という見解です。
では1歳代の子どもは、1日にチョコレートをどの程度食べられるのでしょうか。
1歳児がとる1日の脂肪分と糖分
1歳児が摂る1日の栄養素の目安は、ある程度決まっています。
そしてチョコレートで心配なのが脂肪分と糖分。
では1歳児は1日にどの程度、脂肪分と糖分をとることができるのでしょうか。
まずは脂肪分について、私がいつも参考にしている幼児食の本によると。。。
油脂分は5~8g
バター・サラダ油なら小さじ1強
”ベネッセコーポレーション/最新年齢ごとに「見てわかる!」幼児食新百科miniより”
となっています。けっこう少ないというのが私の印象ですが、みなさんはどうでしょうか。
1歳児には、脂っこい食べ物はほとんど必要ないということになりますね。
つぎに糖分についてです。
遊離糖類の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満とすることを強く推奨するとともに、更に成人で1日あたり砂糖小さじ6杯程度となる5%未満とすることがより利点があると勧める
WHO(世界保健機関)「成人および子どものための糖類の摂取に関するガイドライン/日本WHO協会」より
※遊離糖類とは…グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類など食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜・シロップ・果汁・濃縮果汁などに自然に存在する糖類をいう
とされています。
詳しく説明すると。。。
- 1歳児女児の1日の必要エネルギーは900kcalなので、その5%なら45kcal、10%は90kcal
- 1歳児男児の1日の必要エネルギーは950kcalなので、その5%なら47.5kcal、10%は95kcal
砂糖(上白糖)のカロリーは12gで46kcal、23.5gで90kcal、25gで96kcalとなります。
砂糖は9gで大さじ1なので、1歳児の1日の砂糖摂取量は大さじ1強~大さじ3弱ということになります。
大さじ3というとけっこう多い気がします。
WHOの推奨は5%以下を提起していますので、気になる方は1日大さじ1強を目安にしてください。
数字が並ぶのでややこしいですね。私も計算していて途中から頭が痛くなってきました(-“-)
ひとまず、 1歳児の1日の砂糖摂取量は大さじ1強~大さじ3弱
これを覚えておいてください。
チョコレートの成分
ではチョコレートのカロリーや脂肪分・糖分はどのくらい含まれるのでしょうか。
我が家にちょうど3種類のチョコレートがあったので、成分やカロリーについて調べてみました。
A:一般的なミルクチョコレート
B:カカオが70%ふくまれた高カカオチョコレート
C:脂肪や糖の吸収をおさえる難消化性デキストリン(食物繊維)を加えたチョコレート
栄養成分/チョコレートの種類 | Aミルクチョコレート(50g) | B高カカオチョコレート(50g)/( )内は1枚4.8gあたりの量 | C食物繊維プラスチョコレート(50g) |
エネルギー(kcal) | 279 | 280(28) | 262 |
たんぱく質(g) | 3.9 | 4.0(0.4) | 3.0 |
脂質(g) | 17.4 | 20(2.0) | 17.7 |
炭水化物(g) | 27.7 | 23.0(2.3) | 27.7 |
糖質(g) | 25.9 | 18.0(1.8) | 20.2 |
食物繊維(g) | 1.8 | 5.0(0.53) | 7.5 |
食塩相当量(g) | 0.076 | 0.005(0.0005) | 0.084 |
その他成分 | カカオポリフェノールを354㎎ | カカオポリフェノールを1080㎎(108㎎) | 難消化性デキストリン(食物繊維)を5g |
※3種類とも容量50gになおして、これに対する成分量に統一していますので多少誤差があります。
1歳児の1日に必要な栄養素として総カロリーは900~950kcalで脂質は5~8g、砂糖は約12~25gでした。
どのチョコレートも50gすべて食べると、総カロリーは1日の約1/3にあたります。
脂質はあきらかにオーバーしています。
また表示では糖質と書かれているので純粋に砂糖だけの値ではありませんが、1日量に近いか超えていますね。
当然ですが、1歳児にチョコレートを売られている状態のまま、すべてあたえるのは厳禁です。
そして1日のなかで食べるものはチョコレートだけではありませんから、3食の食事+おやつの栄養分も加わってきます。
また1歳児がおやつからとる、1日のカロリーは140kcal程度とされています。
たとえば午前中にリンゴ半分をおやつとして食べたとします。
これですでに100kcalですから、午後はチョコレートでいえば40kcalということになります。
それらもあわせて考えると、1歳児がチョコレートを食べるときはBのチョコレートのように個包装されたものは1枚程度。
Aの板状のミルクチョコレートでいうと、仕切りがされた1区画分程度ということになります。
要は1歳児のチョコは『1日 1かけら』までならOKということになりますね!
チョコレートの効能
最近では食物繊維や乳酸菌などが加えられたチョコレートが販売され、健康にいい食材として注目されています。
またチョコレート自体にも、私たちにとって良い効果があります。
そのいくつかをご紹介します。
- カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを摂取したことで、血圧低下効果がある
- カカオポリフェノールは抗酸化作用、免疫力向上作用がある
- チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は集中力や記憶力UPに役立つ
- テオブロミンは精神をリラックスさせストレスの軽減につながる
- ミネラルや食物繊維を含む
- 1日20gのチョコレートで心臓病のリスクが減る
- カカオバターの脂肪分は吸収が遅いため、体脂肪になりにくい
- カカオの成分は虫歯の原因菌を抑える働きがある
- チョコレートの甘味は心を落ち着け、幸せな気分にしてくれる
チョコレートは長い間、肥満や虫歯の原因になると言われてきました。
ところが最近の研究では、チョコレートの成分が健康に良い作用をもつ可能性があるという報告が出てきました。
とくにチョコレートに含まれる、カカオポリフェノールが良い効果を発揮しているようなのです!
大人の場合、選ぶならカカオが多く含まれたものもよさそうですね。
ただカカオ量が多くなると苦みが強くなるので、子どもは苦手かもしれません。
またカカオの含有が増えるとカフェインやテオブロミンの量も増えるので、子どもには向かないでしょう。
そしていくら健康にいいからといっても摂りすぎては、元も子もありません。
決まった量を守るようにしましょう。
チョコレートが心配な点
何でもそうですが良いところがあれば、悪いところがあるものです。
子どもにとってチョコレートが心配な理由は何でしょうか。
- チョコレートを過剰に摂取していると依存に近い状態になる
- カフェインを含んでいる
- テオブロミンは消化が悪くなったり興奮作用がある
- 脂質が多くカロリーが高い
- 糖分が多い
- 虫歯の原因になる
- チョコレート菓子には洋酒を使っているものが多く、子どもやアルコールに弱い人には注意が必要
- 味覚形成への悪影響
- チョコレートを作るうえで乳・大豆成分を使うためアレルギーをおこす人もいる
- カカオアレルギーもある
大人の私たちでも1個のつもりが2個、3個とチョコレートに手が出てしまうということありますよね。
依存するまではいかなくても、なかなかやめられないのがチョコレートです。
また、さきほどカカオの脂質は体脂肪になりにくいとありましたが、カロリーが高くなるのでその点が心配です。
カフェインやテオブロミンも小さな子どもにとっては控えたほうがいい成分です。
さらに重要なのは「味覚形成への影響」です。
味覚は3歳までに完成するといわれています。
そして3歳までに獲得した味覚は、一生を通して影響します。
濃い味に慣れたひとは成人してもなかなか変わるものではありませんから、塩分や糖分の摂りすぎとなり生活習慣病になりやすいとされます。
3歳までは薄味になれさせ、チョコレートなど味の濃いものはたまに少量楽しむ程度にしておきましょう。
チョコレートは虫歯になるのか?
最近の研究では糖分が虫歯を作るというよりも、糖分を長く口の中に停滞させていることが問題ということがわかってきました。
つまりすぐに口の中からなくなるものより、あめ玉のようにずっと口の中に残っているものの方が虫歯になりやすいということです。
口の中にものが停滞している”ダラダラ食べ”もそのひとつになりますね。
普段、口腔内は中性に保たれています。
ただ、ダラダラと時間に関係なくお菓子などを食べ、常に口の中に何かが入っている状態が続くと、いつまでも酸性のままになります。
そうすると酸の影響で歯のミネラルが溶け出し、歯がもろくなります。
歯がもろくなると虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。
虫歯対策とは?
食べる時間は朝昼夕の3食と10時・15時のおやつの時間と決めて、次の食べるタイミングまでは最低でも2時間は間隔を開けるようにしてください。
また食べたあとは歯みがきをしましょう。最低でもお茶か白湯を飲ませてあげてください。
間違っても甘いジュースなどと一緒に食べるのは、やめてくださいね。
質問と答え
さて今回は1歳児とチョコレートについて見てきました。
さきほどの質問をもとに、もう一度振り返ります。
1歳半の子どもがいます。いつからチョコを食べさせていいのか、そもそもなぜダメなのかわかりません。アレルギーもちではないので少しくらいなら食べさせたいなと思います。
その答えは! 1歳をすぎたら基本的には大丈夫。食べ過ぎないように、板チョコなら1日1区画程度におさえること。カフェインやテオブロミンが子どもにとってよくない影響も。なにより食べ過ぎないことが大切。また虫歯対策もしっかりと。
2歳8ヵ月の甥にチョコをあげたら、姉にこっぴどく叱られました。このくらいの子どもはまだ食べちゃいないなのですか?
その答えは! 1歳をすぎたら基本的には大丈夫。ただ家庭によってそれぞれの考え方があり、アレルギーの心配がある子もいるので食べ物をあげるときは、必ずママさんに聞いてから。くれぐれもあげすぎはダメ。
10か月の赤ちゃんが間違ってチョコを食べてしまいました。少しなめる程度でしたが、心配です。
その答えは! 少しなめたくらいなら、基本的に問題なし。ただアレルギーがあるお子さんは注意が必要。その後、様子に変化がないか観察を。またチョコレートは子どもの手に届かない・目につかないところに保管しよう。
1歳児そろそろチョコを解禁しようかと思いますが、注意する点などあったら教えてください。
その答えは! 食べ過ぎに注意。カロリーが高く、脂肪分・糖分も高め。虫歯予防のために、ダラダラ食べをしない。食べたあとは歯みがきをしよう。高カカオのチョコレートはカフェイン・テオブロミンを多く含むので注意を。
まとめ
今回は数字が並んで、大変でしたね。
最後に1歳児のチョコレートで覚えておきたいことは以下の通りです。
- 1歳児が食べられるチョコレートの1日量は、板チョコなら仕切りがされた1区画分・個包装されたものは1枚
- 食べ過ぎないことが大事
- 栄養成分や材料など買う時はパッケージを確認しよう
- 虫歯対策をしっかりと
あまりがんじがらめになり過ぎず、子どもと一緒に楽しみながら、上手にチョコレートを取り入れていきたいものですね。