暑くなってくると楽しみなのが、プールですよね。
1歳になると自分で歩けるようになるし、いろいろなことに興味がわいてくるころ。
一緒にプールではしゃぎたい!なんて夏を心待ちにしているママ・パパも多いのではないでしょうか。
ただ赤ちゃんや1歳くらいのまだ小さな子どもとプールに行くのは、大変なことや注意することが多いんです。
今回は快適で安全な水遊びを楽しむために、覚えておきたいことや注意したいことを勉強していきましょう。
プールはいつから?
プールに入れるようになるのは、一般的に生後7か月ごろといわれています。
でもこれはあくまでも、おうちなどでする小さいビニールプールのことです。
生後7か月の赤ちゃんというと、腰がすわり安定してひとり座りができ、両手を自由に動かすことができるようになる時期。
ひとり座りができると浅いプールなら、下半身だけつかるということもできます。
ただあくまでも目安ですから、その子の成長具合によって違いますし、大きな公共のプールはまだ先になります。
公共のプールに関しては、1歳でのデビューは少し早すぎるという意見が多いですね。
その理由については、あとで説明したいと思います。
まずはお風呂で水に慣れさせる、その次はおうちのビニールプールでという具合に、段階的に無理をせず進めていただきたいと思います。
ベビースイミングもあり!
赤ちゃんのころから水になれさせたいという場合は、ベビースイミングがおすすめ。
ちなみにベビースイミングは、0歳児からでも入ることができます。
はやいところなら生後4ヵ月、一般的にはおおむね6~7か月ごろからというところが多いようです。
赤ちゃん向けの教室なので、小さい子の対応に慣れた先生ですし、プログラムも赤ちゃんや幼児に無理のない内容になっています。
また0歳児はまだ体や動きのクセがついていないので、スムーズに教えられたことが身に付きやすいという利点があります。
ただこちらは親も一緒に参加が基本なので、ママ・パパもプールに入ることになります。
保育園や幼稚園がプールを開放しているところも!
私が住むところでは、保育園が夏休みの間、プールを地域の乳幼児さん向けに開放しています。
お友達の体験談をご紹介すると、場所を提供しているだけで、当然ですが準備・後片付け・持ち物は自分でということです。
それでも、なかなか小さい子をプールに連れていくのは大変だから助かったし、子どももとても楽しんでいたということです。
予約制でひとりずつ入るので、ほかのひとに気兼ねせず入れたのがよかったと言っていました。
みなさんがお住まいの地域にも、このような取り組みがあるかもしれません。
子育て支援の場所や役所などに、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
公共のプール、1歳児は早すぎる?
さて先ほど出てきた、公共のプールについて説明したいと思います。
公共のプールというと、子どもから大人までさまざまな年齢のひとが、たくさん集うみんなの場所です。
みんなの場所だからいいんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、子どもがまだ低年齢のうちは気になる点や注意が欠かせません。
そのいくつかをあげてみましょう。
- 公共のプールはオムツがはずれてからを条件にしているところが多い
- 水遊び用のオムツであっても使用が禁止されているところが多い
- ひとが多い
- 水温が低い
- 外のプールは夏の暑さや紫外線の影響がある
- 水質の管理がしっかりできていないところは衛生面が心配
- 感染症の恐れがある
- 3歳未満の水遊びは30分以内が基本
- 準備や持ち物、確認事項が多すぎて大変
- 大人は、ほぼ楽しめない
一番の問題はオムツ
1歳児を公共のプールに連れていくのに、一番気になるのがオムツの問題です。
1歳代ではまだオムツをしている子がほとんど。
普通のオムツは水を吸うとふくらんで重たくなるし、なにより排泄物が外にでてしまう危険があります。
最近水遊び用のオムツが販売されており、こちらのメリットとしては
- 水につかってもふくらみにくく、破れにくい
- ゴムがしっかりしているので、もれにくい
- 柄が色とりどりでオムツっぽくない
という点があります。
でも使用に関しては注意すべきところも。
- 深いところや長い時間、水につかることは想定していない
- 使用目的は公園の水場や家でのミニプールを想定している
- 絶対にもれを防げるというものではない
- うんちはキャッチできるが、ポリマーが入っていないので普通のオムツのように、おしっこを完全に吸収することはできない
普通のプールでの使用を想定していないので、水遊び用オムツを履いているから大丈夫と油断していると、悲惨なことになります。
あとはオムツのままプールに入られることで、衛生面でまわりのひとが気にするという面もあるようです。
水遊び用オムツが禁止のところは、あきらめたほうがよさそうですね。
小さい子どもは体が未熟、それをフォローする大人も大変
1歳児といえども、つい最近まで赤ちゃんとよばれていた、まだまだ未熟な存在です。
肌は弱いし、長時間は遊べず、すぐに疲れてしまう。
あまりにも冷たい水はよくないし、夏の暑さにも注意が必要となにかと心配なところがあります。
そんな子どもを抱えて、まわりに気を使いながらプールに行くのはママにとっては大仕事。
1歳くらいの子はおうちでまったり、ビニールプールや水浴びが気楽でいいんじゃないかと個人的には思います。
どうしても公共のプールにつれていきたい場合
そうはいっても家庭の事情や、上にきょうだいがいて仕方がない場合もあるでしょう。
その場合の確認しておくべき点について解説したいと思います。
まずは連れていくプールの情報収集を!
まず一番にやっておくべきことは、行くつもりのプールの施設内容や決まり事を確認しておくこと。
- 水遊び用オムツでプールに入ってもいいのか(これは必須!!!)
- オムツ交換や着替えの場所はあるか
- 授乳できる場所はあるか
- 休憩場所はあるか
- 幼児用の浅いプールがあるか
- 日焼け止めは使えるか(禁止の施設もある)
- 年齢制限はあるか
- これがないと入れない、これがあると入れないというものはあるか(水泳キャップの着用が必須・派手な水着は禁止・浮き輪の使用可否など)
- 貸出しているもの(ビート板や浮き輪など)
インターネットのサイトだけでは不十分なところがあります。必要なら電話をかけて確認しましょう。
必要なものはしっかり準備!
つぎに持っていくものを準備しましょう。忘れ物がないように前もって準備しておきましょうね。
- 水着
- タオル(体に巻いてボタンでとめておけるタイプなら授乳ケープにもなって便利)
- 水泳キャップ
- お茶・飲みもの
- おやつや軽食(プール中はあまり食べないほうがいいが、帰りにグズったときなどに)
- 水遊び用オムツ
- 浮き輪やアームリングなど
- ぬれものや汚れものを入れるビニール袋
- 着替え・替えオムツ・おしりふき
- 日焼け止め
- 小銭(ロッカーや自動販売機など小銭が役に立つ)
- 自分の水着など自分がプールに必要なもの(大人の付き添いが必須)
- 水にぬれても壊れない腕時計
それぞれ必要なものは違うと思うので、お子さんによって必要物品を追加してくださいね。
あとは普段通りの外出時用の必要物品(ママズバッグ)があればOK!
前もって水に慣れさておく
いきなり公共のプールでデビューというのは、子どもにとってハードルが高すぎます。
場所見知りをする子もいるでしょうし、そもそも水に対する恐怖心が強い子もいます。
前もってお風呂やおうちのビニールプールなどで、水に慣れさせておくことが必要です。
子どもの体調をみて
プールや水に入ることは、大人が思う以上に体力を消耗します。
また水温が低い場合や、逆に真夏の暑さなどで熱中症になることも少なくありません。
行く前の子どもの体調はどうか、遊んでいるときの子どもの様子はどうか、しっかり見守ってあげてください。
こまめな休憩と水分補給も忘れずに。
食後は30分~1時間は時間をあけてくださいね。
あとは大人にあわせて長時間遊びつづけるのもダメです!
あくまでも子どもファーストでお願いします。
プールには危険がいっぱい!事故に注意を
毎年、夏になると水やプールでの事故が後を絶ちません。
とくにまだまだ危険予知のできない乳幼児は、大人が安全を確保してあげなければいけません。
なによりも多いのが溺水(水でおぼれる)。
乳幼児は水深10㎝程度の水でもおぼれることがあります。十分気をつけてください。
- いっけん浅く見えるプールでも子どもはおぼれる
- 流れるプールは乳幼児は禁忌、絶対に流されておぼれる!
- プールサイドの固いコンクリートでの転倒に注意(水着で肌が露出しているので大けがになりやすい)
- 熱中症や日焼けのしすぎに用心し対策を
- ひとが多いので迷子にならないように
- 過去には排水溝に吸い込まれる事故もおこっている
- 救急のときのシュミレーションや連絡先を把握しておく
プールでうつる病気
プールのあとも油断は禁物です。
プールで感染するおそれのある病気がいくつかあります。
とくに多くよく知られているのが咽頭結膜炎、別名プール熱です。
これはアデノウイルスというウイルスによっておこる病気で、ウイルスに感染したひとと接触することでうつります。
症状としては
- 高熱が4~6日続く
- 白目やまぶたの裏側が赤くなり、結膜炎になる
- 鼻水や下痢などもあり
- のどが赤く腫れ、痛む
などがあります。
感染力が強いので、保育園や幼稚園・学校などは症状が消えてから2日たたないと登園・登校できないことになっています。
感染予防のために
乳幼児は抵抗力がまだ不十分です。
感染しやすい状況であるということを念頭においてください。
具体的な予防方法について引用します。
- 感染しているものはプールにはいらない
- 水泳直後のうがい・手洗い・シャワー(目の病気は洗眼も有効)
- タオルなどを(目の病気では目薬も注意)他人と共有しない
- 更衣室の清潔と乾燥
多摩小平保健所 保健対策課 感染症対策担当 講習会より
こちらに↓詳しい病気の内容と予防方法がのっていますので、ぜひ参考になさってください。
平成28年度プール衛生講習会 プールで感染するおそれのある感染症とその予防法 多摩小平保健所 保健対策課 感染症対策担当
まとめ
昔話をするときに、母が私を小さいころプールに連れて行った話をします。
ひとり座りが上手にできるようになった頃と言っていたので、おそらく生後7か月くらいだと思うのですが。
プールの中央に人工の島のような大きめの上がれる場所があって、そこに母は私を座らせていたそうです。
いとこも一緒に来ていたので、そちらへ母が一瞬、目を離したすきにどうやら私は体勢を崩してプールに落ちてしまったらしいのです。
「隣にいたおじさんが慌てて抱き上げてくれたのよ!あのときはビックリしたわ~ハッハッハ!」
この話は毎回、笑い話として披露されるんですが。。。
「オイオイ、笑って言うことか( ゚Д゚)!」
万が一があれば、今ここに私はいないわけで。。なんと恐ろしいことかと背中がゾクゾクしています(汗)
何ともなかったのでいまは笑い話にできますが、何かあっては後悔してもしきれません。
夏の楽しいひととき、存分に家族で楽しむために、準備と確認・注意を忘れずに夏を満喫してくださいね!