「おぎゃー!」と生まれてから1年、長い道のりでしたがやっと1歳をむかえました。
と思ったら「うちの子、昼寝しないんです!」とお嘆(なげ)きのママさん多いと思います。
実はうちの娘も1歳半くらいでしょうか。
1日あそびまくり、まったく昼寝しないという時期がありました。
ひとつ心配が解決したら、またつぎの心配が。。子育てとは、その繰り返しなんでしょうね。
さて今回は 昼寝をしない1歳児 について、じっくり考えていきたいと思います。
1歳になって昼寝をしなくなる8つの理由
まずはなぜ1歳になって昼寝をしなくなる子が増えるのか。
いくつか考えられる理由をあげていきたいと思います。
赤ちゃんのころは、昼夜関係なく寝たり起きたりを繰り返していました。
しかし1歳をすぎると「朝起き夜寝る」という習慣が身につき、ホルモンもしっかり働くようになります。
夜が深く長く眠れるようになるため、昼寝自体が必要ないという子もでてきます。
このころになると睡眠欲よりも「もっと遊びたい!」という欲のほうが勝ってしまう子もいます。
眠るよりも外で体を動かす、絵を描く、お友達と遊ぶことのほうが楽しく、昼寝をしていられない!というケースもあります。
で、家に帰るとスイッチが切れたように、急に眠気におそわれることも(汗)
1歳になると行動範囲が広がるので、お出かけの機会が増えます。
出かけさきは刺激的なことでいっぱい。
また外ではお昼寝できないという子もいますから、お出かけの機会が増えることもひとつの要因といえるでしょう。
赤ちゃんの時期を過ぎ1歳をすぎると、グッと体力も増してきます。
これによって多少遊びまわっても疲れにくくなった、休まなくても(寝なくても)遊び続けられるということも考えられます。
体力や好奇心などが増してくるので、家でジッとしているのが我慢できなくなる時期になります。
それなのに天候の悪い日や体調を崩したあとの回復時期に、家でジッとしていなければいけないとなると。。
動き回って疲れるということがないので、必然的に眠くもならないということになります。
こういうひと、大人でもけっこういますよね。
明るいと眠れない、外が騒がしいと眠れないというタイプ。
電車の中でも関係なく眠れるひと、反対に家の寝室じゃないと絶対眠れないというひともいます。
これは体質なので仕方がないとしか言えません。
もう少し大きくなって4~5歳くらいになると、まわりの雰囲気を察したり皆と同じ行動をとらないといけないという自制心が働くので、無理にでも寝ようと努力します。
ただ1歳児では、それはなかなか難しいので一種の体質として、とらえるしかない部分もあります。
1歳になると保育園など新しい環境に入る子も少なくありません。
そのような普段と違う環境で、ましてママやパパがいない状況で眠るのは、ふつうに考えて難しいですよね。
環境の変化による不眠なら、環境に慣れることによって、だんだん改善してくる可能性もあります。
これは大人、つまりママやパパが「昼寝させなければ!この時間までにこれをしなければ!」という焦りやイライラを、子どもが敏感に感じとっているという可能性もあります。
子どもは見ていないようで、大人の動きや感情をよく見て、感じ取っています。
まわりがイライラして焦ることで、子どもが眠れなくなっているという場合も。
いざ!昼寝させるぞ作戦
昼寝してほしい!というママさんへ。
子どもが安心して眠れる工夫について提案してみたいと思います。
生活リズムを整える
まずは遠いようで実は近道なのが、生活リズムを整えるということ。
これよく言われることですが、けっこう難しかったりします。
- よる寝るのが遅い(理想は21時までには就寝)
- あさも起きるのが遅い(よるが遅ければ、あさも遅くなる傾向あり)
- あさごはんを食べない
- 外あそびをしない
- テレビばかり見ている
などあれば、これを機会に大人も一緒に、生活リズムが整うようにしてみましょう。
生活リズムを整えることは、良質な睡眠をとることにもつながります。
どれも難しいという場合は、まず朝早く起きることから始めてみてください。
いっぱい遊ぶ!
子どもの仕事はずばり。。。遊ぶこと!
子どもは遊びながら、いろいろなことを学び体験し身につけていきます。
そして目いっぱい体を動かし、脳にたくさんの刺激を受けます。
すると疲れますよね。そこで必要になるのが、1日の小休止である昼寝。
しっかり疲れれば、必然的に昼寝も必要になるというわけです。
眠りやすい環境を
いよいよ昼寝をしてもらうための寝かしつけです。
子どもが眠りに入りやすい環境をつくってあげてください。
- 暑すぎず寒すぎず、快適な温度と湿度
- できるだけ静かな環境
- 真っ暗にする必要はなし、薄暗い程度でOK
- スマホやテレビなど、光や刺激・音の強いものは、最低でも昼寝の1時間前からやめておく
- 優しく語りかけるような内容の絵本を選び、静かにゆっくり読む
- 子守唄や眠りを誘う絵本もオススメ
そのほか、その子に合わせた眠りやすい工夫をママならご存知だと思います。
私の友達の子は、これに包まれると必ず寝るという毛布があります。
これを持っていると落ち着くというもの、あるいはこの音楽を聴くと眠くなるなど、その子に合ったものを探してみるのもいいですね。
添い寝が一番
これは私自身が一番効果的だと感じている方法です。
添い寝で、一緒に寝るということ。
娘はさほど眠そうではなくても、こちらが横になって、何なら先に寝てしまったりして、ふと気が付くと娘もだいたい眠っています。
こちらが眠ってしまわなくても、
- ママがそばにいる
- 優しく声をかけてくれる
- トントンしてくれる
- 一緒に寝ている
- ママの体のぬくもり
これらの安心感が静かな眠りへとつながります。
くれぐれも「早く寝なさい!」などと、目くじらを立ててイライラしたりしないでくださいね。
逆効果になって、余計に眠れない原因になります。
こちら⇩「すーすーねんね」という方法。子どもが次々寝ていくと話題です。
お試しあれ!
だれかに相談するのもいい
だれかの意見を聞いてみるのも、ひとつです。
ママ友にどうやって昼寝をさせているかと聞くのもいいですね。
ひとりで悩まず、だれかに相談するのも子育てでは大切なことですね。
子どもの昼寝について。。みんなの声
では世間のママさんは子どもの昼寝について、どのようなお悩みをお持ちなのでしょうか。
いくつかあげていきたいと思います。
- 1歳3ヶ月の子どもが急に昼寝をしなくなりました。夕方寝てしまうこともあって、就寝が21時になることも。今までは規則正しく生活ができていたのに、心配です。
- 1歳8か月になる子がいます。昼寝をしないのでイライラしてしまいます。寝ている間に少しでも家事をすませたり、1人の時間をもってゆっくりしたいと思うのにできず、イライラしてしまいます。起きている間にひとりで遊んでくれたらまだいいのですが、べったりちゃんなので大変で。このくらいの子ってこんなものでしょうか。
- 1歳の子。最近保育園に通い始めました。慣れない環境ということもあり、園でうまくお昼寝ができないようです。先日保育士さんに「昼寝ができません。昼寝できるようにおうちでしっかり教えてください!」ときつめに言われました。ショックで何も言い返すことができませんでした。
- 昼寝しない子ってやっぱり迷惑なんでしょうか?うちの子はなかなか昼寝ができなくて、お布団のなかで横にはなっているようですが。とくに園で文句を言われるとかはないので、様子をみていますがもしかして迷惑?と思ってしまいます。
Yahoo!知恵袋より
みんないろいろ悩んでいる
投稿をみていると1歳になって急に、昼寝をしなくなったというお子さんは多いみたいですね。
そんな子どもに対してイライラしてしまうという方もおられます。
昼寝しないということは、ずっと起きているということですから、その間はずっとママは休めないですよね。
また保育園や幼稚園で、傷ついたりモヤモヤする言葉を言われているママさんも、結構多いです。
園で寝ないからといって「教育してください!」ときつく言われると辛いですよね。
もしこれが4歳とか5歳とか、ある程度、口で言って聞かせられる年齢なら教えられもします。
ただ1歳児に言い聞かせたところで、すぐに行動を変えるのは難しいですね。
まして最近、園に入ったということですから、子ども自身も環境に慣れていないし、すぐに眠れるものでもないでしょう。
ただ子どもが寝なかったり、まわりの子が寝ているのにひとり騒いだりすると、迷惑になってしまうのは確かです。
昼寝しない子がいると、園の先生や保育士さんが相手をしなくてはならないのは、家庭でも園でも一緒。
忙しい先生・保育士さんですから、子どもたちが眠っている間にほかの仕事をすませたいという気持ちもわかります。
もちろん、子どもさんをしっかり休ませてあげたいという気持ちもあるでしょう。
お互いの思いのすれ違いが、このようなトラブルにつながるんでしょうね。
「ちゃんと寝かせていますか?」などと責められたときは逆質問!
「実は私も悩んでいて。。色々試してはいるんですが、何か昼寝をするようになる良い方法はないでしょうか?」と
保育士さんや園長先生などに相談してみるのが得策です。
昼寝をしない子を毎日みている保育士さんや先生ですから、秘伝の方法を伝授してくれるかもしれません。
睡眠の重要性
さてさて、ここで睡眠の重要性について、あらためて考えてみたいと思います。
睡眠は大事!寝る子は育つ!とよくいわれますが、なぜ睡眠はそんなに大事なんでしょうか?
子どもにとって睡眠の何が重要なのか、確認してみましょう。
心と体を休め疲れを癒す
睡眠は体と心の疲労を回復させる効果があります。
眠ることで体の動きを少なくし、心つまり脳の働きを休めます。
体も心も動きっぱなしでは、いつかエネルギーが尽きてしまいます。
しっかりと睡眠をとることは、つぎの活力にもつながります。
学習したことを記憶し知識としてたくわえる
人の脳は寝ているうちに、1日に起こった出来事や勉強したこと、感じたことをリピートして再生しています。
また不要な記憶は適宜、削除していきます。
そうすることで脳に知識や経験として、今日あったことをインプットし整理しているのです。
成長に欠かせない成長ホルモン
深い眠りにつくと分泌されるのが成長ホルモン。
この成長ホルモンは骨や筋肉など、体の骨格をつくるために働いています。
また免疫力を高めたりもするので、病気に強くなるという作用も。
子どもの成長には、欠かせないホルモンのひとつです。
眠りを誘うメラトニン
メラトニンは体の温度をさげて、眠りに入りやすくしてくれています。
まわりが暗くなると分泌され、光を感じると減るようになっています。
このコントロールによって人は、朝と夜の区別をつけているのです。
抗酸化作用つまり老化防止作用をもつメラトニンも、成長ホルモン同様、子どもの成長には欠かせない脳内物質です。
またメラトニンは、一生のなかで幼児期が、最も大量に分泌される時期ともいわれています。
今までは何となく大事だと思ってきた睡眠について、その重要性がわかりました。
冒頭で説明した昼寝作戦をうまく活用しながら、お昼寝に対するお悩みが少しでも解消できればと思います。
昼寝しないのは悪いことばかりではない
さて昼寝をしない理由や対策、睡眠の重要性について考えてきました。
ただ昼寝をしないのは、悪いことばかりではありません。
昼寝をしないと夜眠くなるのが早いですから、18時とか19時に寝てくれます(例外あり)。
するとそのあとはママの自由時間。
夜の時間がたっぷり、自分のやりたいことに使えます!
あとは考え方次第ですが、昼寝をしないということは、夜の睡眠が十分に良質なものがとれている証拠。
昼寝をしないためにボーっとしているとか、機嫌が悪いなどがなければ、それもその子のペースと捉えてみてください。
「昼寝して!なんでしないの!」とイライラする前にやれることはやってみて、無理ならあきらめるというのもひとつ。
育児にはときに、あきらめも大事かもしれませんね(;^ω^)
まとめ
さて今回は1歳児と昼寝について考えてみました。
小学校に入ると昼寝なんてしてられません。
いまの学生さんは忙しいですからね。
でも小さいうちに、自分の心と体をうまく休める方法を習得できている子は、大人になっても上手に休息がとれる子になります。
最近では15分程度の昼寝の時間を導入している企業もあるくらいです。
ここで一度、お子さんの昼寝習慣について見なおしてみませんか?