ウインナーはそれだけでおかずになりますし、お弁当などでは定番とも言える食材です。しかし、1歳児のお子さんに与えるとなるといろいろ気になることもありますよね。
- 食が細いけど、ウインナーなら食べる
- 保育園のお弁当のおかずに入れたい
- 外食でお子さまランチにウインナーがついてきた
日常生活のいろいろな場面で生じる1歳児のウインナーについて、栄養面から懸念事項、おすすめの食べ方までまとめています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
1歳の子にウインナーは与えてもOK?
離乳食もほぼ完了する1歳。食べられるものも増えてきますね。その一方で、お子さんの食の好みや偏りも現れるころです。
1才~1才6か月くらいの子のお弁当のQAを拝見しているとおススメおかずの中にウインナーを挙げられている方が多く戸惑っています。もしかして手作りウインナーとかじゃないですよね?市販のウインナーですよね??
みなさんいつ頃から解禁にされましたでしょうか。(blooming_holidayさん)
1歳3ヶ月の娘がいます。
ウインナーやハムはいつぐらいから解禁しましたか?
生協のカタログには3歳くらいかと書かれていたので、そんなに?!と…
実際、遅い方が良いでしょうか?(pidekikowanioさん)
1歳半に与えるものについて。食事のことなのですが、市販のウインナーなどを与えてみたいのですが、どのようなものをあげたらいいですか?
あまり与えすぎても添加物が気になりますが、近所に
無添加のウインナーがありません。どれくらいを目安にあげていいのでしょうか?
魚肉ソーセージなどは毎日あげても大丈夫でしょうか?(angel_heart819さん)
など、与えていいのか悩むママは多いようです。また、
うちの子は食が細いのですが、アンパンマンのウインナーを出すとよく食べてくれます。
そのため、ついつい頻繁に出してしまっているのですが、やはり良くないでしょうか。
他の食材を工夫しても嫌がってあまり食べないので、少しでも食べる量が増えるならと思ってしまいます。(ビキナーママさん)
食の偏りも出てくる頃で、これなら食べてくれる!というものがウインナーなどの加工食品であった場合も、葛藤し悩むママもいるでしょう。
1歳児にウインナーを与えることで懸念されること、また、どう与えるのがよいか、見ていきましょう。
気になるウインナーの添加物
食品添加物とは
食品添加物は、現在の私たちが食べているもののほとんどに含まれていると言っても過言ではありません。
そのため、完全に避けることは不可能と言えます。
しかし安全性については知っておきたいところ。まずは以下のポイントを押さえましょう。
- 保存料、甘味料、香料、着色料、酸化防止剤、膨張剤など、種類はとても多い
- 厚生労働省が認定している食品添加物の数は、約1,500種類
- 食べ物に使用できる食品添加物の量は、法律で決められている。(※)
以上のポイントを押さえた上で、ウインナーに含まれる食品添加物と懸念事項をまとめました。
(※)基本的には無毒性が確かめられている量の100分の1が、毎日摂取しても安全とされる量
リン酸塩(結着補強剤)
ハムやソーセージなどの保水性・結着性を高めるために使われる食品添加物です。
食感や風味を高め、パサつきのない柔らかい食感を保ちます。
もともと体内にも存在する物質で、不足しても過剰に摂取してもよくないと言われています。
過剰摂取による危険性として
- 血液中のカルシウム濃度を低下させる
- 骨代謝を低下させる
ということが挙げられ、子どもの健全な成長を阻害してしまう恐れもあります。
ソルビン酸(保存料)
食品の腐敗の原因となるカビや細菌の繁殖を抑制する働きがあります。呼吸や排泄物として体外に排出されるものですが、過剰摂取は健康に被害を与えます。
危険性として
- 肝臓、腎臓障害
- 発育障害
などが挙げられます。
着色料
食物の自然な状態の色は長期にわたって維持することが難しいため、食欲増進や見た目のおいしさを損なわないようにとの目的で使用される食品添加物です。
着色料と一言で言っても種類は様々ですが、ソーセージやウインナーに使用される主な着色料としてコチニール色素があります。
危険性として
- 急性アレルギー症状(アナフィラキシー)を引き起こす可能性がある
- かゆみ、じんましん、発疹などの症状が出る場合もある
などがあります。
乳化安定剤
水と油のように本来は交じり合わないものに対して、その境界面をなくし均一な状態にする添加物が、入荷安定剤です。ソーセージやウインナーでは、赤肉部分と脂肪部分の境界面に働き、より均一な状態に仕上げています。
特に危険性が高いものではありませんが、大量に摂取すると下痢などを起こすこともあるようです。
気になるウインナーの塩分
塩分の役割
人が生きていくのに必要とされる塩分濃度は、体内の水分量の0.85%ほどだと言われています。摂りすぎは良くありませんが、生命の維持には必要なミネラルです。
塩分の主な役割は次の通りです。
- 体内の浸透圧を一定にする
- 消化液の生成に関わる
- 体内の酸性・アルカリ性のバランスを整える
- 神経の伝達を担う
悪者にされがちな塩分ですが、その働きの重要性についても理解しておきたいところです。
1歳児に必要な塩分量
離乳食は基本的に薄味ですね。味付けに塩は必要ないと言われることもあります。
赤ちゃんの肝臓機能は大人の半分くらいなので、塩分が多すぎると肝臓に負担がかかってしまいます。
1歳の子どもに必要な塩分量の目安
1食0.45g
1日1.5g(小さじ約1/4)
と覚えておくといいでしょう。
1歳のお子さんにウインナーを与えるなら
- 少量、料理に加えてアクセントにする
- インターネットやコープの宅配を利用する
- 子ども用のソーセージやウインナー
- 手作りウインナーもおすすめ
- カルシウムなどのミネラルを積極的に摂取する
添加物や塩分が気になる方は、ほんの少しの量を料理に加えてアクセントにしてみませんか。
また、インターネットやコープでは、無添加・無着色、塩分控えめなどの商品があります。これらの宅配サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
さらに最近では、手作りウインナーのレシピも充実していますので、市販のものに頼らずきちんと自分で把握して管理をしたい方は、手作りに挑戦してみるのもいいかもしれません。
最後になりますが、リン酸塩の過剰摂取により、体内のカルシウムのバランスが崩れてしまう可能性があります。そのため、ウインナーを与える場合はカルシウムの積極的な摂取も心がけましょう。
神経質になりすぎず、適度に取捨選択を
食品添加物が身体に悪いと言われることが多いですが、かつて食品添加物がなく、日持ちの向上を図ることの出来なかった時代には、年間に1,000人以上が食中毒により亡くなっていたとも言われています。
また、塩分については、
摂りすぎ、偏りに気を付ける
バランスのよい食生活
を心がけることが大切です。何事もそうですが、あまり神経質になりすぎず、適度な取捨選択をしていきましょう。
1歳に与える食べ物につうては、こちらもご参照ください。
”https://fun-mom.com/childcare/8407/″