母乳はミルクよりも消化が良く、便秘になりにくいと言われることが多いです。
しかし実際には、母乳だけを与えているにもかかわらず便の出が良くないという赤ちゃんもいます。
- 母乳の質に原因があるのかな?
- 食べたものが影響しているの?
- どうやって解消してあげたらいいの?
- そもそも食べ物を摂取しなくても便秘になるの?
育児はいろいろとわからないことだらけ。私の息子も便秘っ子だったので、心配になる気持ちはよく分かります。
自身の経験ももとにしながら、赤ちゃんの発達段階に応じた便秘と解消法について情報をシェアしたいと思います。
赤ちゃんのうんちが出ない…これって便秘?
我が家の息子も便秘がちで、生後4日で綿棒浣腸をされたほど。お話ができない赤ちゃんが便秘気味だと心配も倍増ですよね。
いつの間にか履歴が新生児 便秘で埋まっていく…
— にの☺︎ (@n__n__i) 2017年9月17日
わかります。私も一時期、履歴は子どもの事ばかりになっていました…
新生児の便秘の治し方ってないのー?
今日1回だけ大量に?してそれ以降してないからお腹張って気持ち悪いみたいでちょっと寝て起きてを繰り返してるからあたしもなおも体力限界?
砂糖湯飲ませたしミルクも普通にあげてるし綿棒浣腸もしたし膝でお腹押すのもしたしのの字マッサージもしたのに!— あおchan叶羽と大洋mama。 (@T_love0927) 2017年11月27日
苦しそうな様子を見ると、居ても立ってもいられないけれど、よい解決方法が見つからないことってありますよね。
なんですと!母乳が赤ちゃんの便秘の原因ですと(;゚Д゚)そんなこと言われたら、赤ちゃんどうやって育てるのよ~
— ベッピー (@beppibenpi) 2017年11月29日
母乳がよいと言われたり、母乳が便秘を招いていると言われたり…情報はいろいろ。
ただでさえ家事や授乳以外の育児に忙殺されがちなママは、心が休まりません。
母乳育児でも便秘になってしまうことはあります。
けれど、それにはいろいろな原因が考えられます。
自分の母乳を責めすぎないで!ママはいつも十分に頑張っているんですから。
赤ちゃんの便秘の見極め方
まずは赤ちゃんが便秘だと判断するための見極め方を見ていきましょう。
これを知っていないと、本当は便秘ではないのに心配だけが大きくなってしまうことになりがちです。
新生児期・生後4ヶ月までの便秘の見極め方
新生児の場合は、授乳後に腸が排便を促す胃結腸反射が見られます。
そのため、授乳の度にうんちを出す、という赤ちゃんが多いでしょう。しかし、うんちはある程度の老廃物が溜まらないと出ません。
こまめに溜まったものを出す子もいれば、溜めてから出す子もいます。
これらは個性であり、その子の腸の特徴とも言えます。ただし母乳が足りておらず、うんちが十分に作られていない場合は便秘の始まりだと言えます。
この頃の赤ちゃんが栄養源として取り入れるのは、母乳やミルクのみ。体重の増減も摂取した母乳やミルクによるものなので、摂取した母乳量がどのくらいかがよくわかります。
便が出ていないと感じたらはい | いいえ | |
力むなど苦しそうな様子が見られる | 便秘 | 様子見でOK |
体重が減っている | 便が十分に作られていない(便秘) | 様子見でOK |
これらをチェックし、該当するようであれば便秘の解消を図りましょう。
そうでない場合はあまり心配しすぎず、赤ちゃんの様子をよく見てあげながら過ごしましょう。
生後5~10ヶ月ころの便秘の見極め方
この頃の赤ちゃんは少しずつ離乳食を食べ始めますよね。
食生活の変化によって、腸内環境にも変化が出てきます。
新生児期~生後4ヶ月頃と比べると、うんちは硬めになり、回数も減ります。臭いも出てくるでしょう。
よく動くようになり体型も変化するので、体重だけでは食事量が適切かどうかは測れません。離乳食が進まない、1度に食べられる量が少ないという場合は、うんちが作られず便意を感じていないという可能性もあります。
一方、排便のリズムが変わってくる時期でもあるので、赤ちゃんにとっては何ともなくても、便秘になってしまったのではと心配してしまうママもいます。
便が出ていないと感じたらはい | いいえ | |
力むなど苦しそうな様子が見られる | 便秘 | 様子見でOK |
排便時に泣く、苦しむ | 便が硬くなっている(便秘) | 様子見でOK |
母乳・食事以外で水分は摂れているか | 水分不足による便秘 | 様子見でOK |
食事量は十分か | 便が十分に作られていない(便秘) | 様子見でOK |
生後11ヶ月以降の便秘の見極め方
いよいよ離乳食が完了する時期で、栄養補給のメインは食べ物からになりますね。これまでと同様、食事量が少ない場合はうんちも出にくくなります。
また卒乳を迎える子も出てくるかと思いますが、食事以外でもしっかりと水分を摂らなければ、うんちが硬くなってしまい排便が苦しいことも。
この月齢になると排便に不快感を感じ続けた場合、便意は嫌なものだと認識をして、排便を我慢をしてしまう子も出てきます。
便意はあっても我慢をしてしまうことでうんちが硬くなってしまい、さらに出なくなるという悪循環に。
便が出ていないと感じたらはい | いいえ | |
力むなど苦しそうな様子が見られる | 便秘 | 様子見でOK |
排便時に泣く、苦しむ | 便が硬くなっている(便秘) | 様子見でOK |
食事以外で水分は摂れているか | 水分不足による便秘 | 様子見でOK |
食事量は十分か | 便が十分に作られていない(便秘) | 様子見でOK |
赤ちゃんが便秘だと思ったら
上記のチェック項目を通して、赤ちゃんの便秘が判明した場合は、次の方法で便秘を解消してあげましょう。
新生児期・生後4ヶ月までの便秘解消法
母乳不足が疑われる場合は、
- ☆授乳回数を増やす
- ☆ミルクを足す
- 砂糖水を与える
を上から順に試してみましょう。
母乳不足が疑われる場合は成長にも関わりますので、特に上二つ(☆)を意識してください。
生後5~10ヶ月ころの便秘解消法
プルーン果汁やリンゴ果汁が効果的です。ベビーフードコーナーで手に入れることができます。月齢に合わせて
- 白湯で薄める
- 量を調節する
などをしながら、排便につながるかどうか様子を見ましょう。
注意いきなりたくさん与えるとお腹を下してしまうこともあります。
生後11ヶ月以降の便秘解消法
離乳食に繊維もの(サツマイモやかぼちゃなど)を増やすと同時に、摂取する水分量も増やしてあげます。食物繊維だけを意識しても、便は硬くなるだけです。本来はお水や麦茶が理想ですが、もしもこれらを飲まない場合は
- りんごをすりおろして与える
- 100%りんごジュースを薄めて与える
など、赤ちゃんが好みやすい方法で水分摂取を促します。食物繊維は、水溶性、不溶性の両方をバランス良く摂ることが大切です。
★食物繊維についてはこちらも参考にしてみて下さい。ママさんの便秘に関わる記事ですが、食物繊維についても触れています。
”https://fun-mom.com/kenko/9848/″
上記のどれを試してもダメな時は
上記に挙げた解決方法を試しても排便が促されない場合は、直接うんちを出すお手伝いをしてあげましょう。
具体的には
- 綿棒浣腸で刺激
- 市販のイチジク浣腸を使用する
- 小児科を受診する
などです。
浣腸を使うと自力での排便ができなくなる、などと言われることもあるかと思いますが、便が溜まっている状況が体にいいわけがありません。
うんちを出すサイクルを作ってあげるためにも、赤ちゃんの浣腸は悪いものではありません。
特に苦しんでいる様子がある場合は市販のものか病院で処方してもらい、早めに出してあげるお手伝いをしましょう。
★綿棒浣腸の方法などはこちらに詳しく記載しています。
”https://fun-mom.com/childcare/7861/″
母乳も離乳食も水分が重要
こうして見ていくと、
- ママの母乳が良くない
- ママの食事内容が良くない
ということではなく、あくまで赤ちゃん自身の体内で
- うんちをしっかりと作れているか(母乳・食事量が足りているか)
- 水分は十分に摂れているか
が大きく影響していることが分かります。
母乳のために食事制限を設ける必要は特にありませんが、十分な母乳量を確保するためにも、水分はしっかりと意識して摂るようにしましょう。
まとめ
母乳はママの血液がもとになっています。そのため、赤ちゃんが便秘になると、ママの食事内容や生活習慣を問われ、責任を感じてしまうママも少なくないと思います。
かつては私もそうでした。でも、ママだって毎日頑張っています。決してダメな母乳を出しているわけではないのです。
先ほど述べた
- うんちをしっかりと作れているか(母乳・食事量が足りているか)
- 水分は十分に摂れているか
をもう一度見直してみて下さいね。日常的にのの字マッサージを行うことも効果があるかと思います。
思いつめすぎず、赤ちゃんと一緒に二人三脚で一歩ずつ進んでいきましょう!