臨月は膀胱炎になりやすい?その3つの原因と対策とは?

マタママ

臨月になって残尿感や排尿痛がある方、いらっしゃいませんか?

それは膀胱炎かもしれません!

妊娠中は膀胱炎になりやすいといわれており、特に臨月は最も注意が必要です。

一度なってしまうと大変不快な膀胱炎。

なってしまった方は出産までにしっかりと治したいですよね!

今回は臨月に罹患しやすい原因やなってしまった場合の対処法などをご紹介したいと思います。

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膀胱炎とは

膀胱炎とは、尿道から侵入した細菌が膀胱で増殖し、膀胱の粘膜に感染した状態です。

細菌感染した粘膜は炎症を起こし、様々な症状を引き起こします。

膀胱炎は進行すると腎盂腎炎という、より重い病気につながるため、まずは早期のうちに気付くことが大切です。

 

膀胱炎の各症状とは?

 

膀胱炎の初期症状

■残尿感がある

排尿後にまだ尿が排出しきれていない感覚がすることです。

その結果トイレに行ったばかりなのにまたすぐにトイレへ行ってしまう、いわゆる頻尿の状態になります。

臨月はもともと頻尿になりやすいのですが、膀胱炎の場合は残尿感が強いことが特徴です。

 

■下腹部に違和感がある

下腹部が重くだるい感じがします。圧迫感を感じるという人もいます。

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■尿が白濁する

尿が濁って白っぽく見えることがあります。

 

 

膀胱炎の進行症状

■排尿痛

排尿時に尿道に痛みを感じるようになります。

最初は尿の終わりかけにツンとした痛みを感じ、進行すると尿の出始めにも痛みを感じるようになります。

痛みは進行するほどに強くなり、やがて排尿を避けたくなるほど激しい痛みになります。

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■下腹部痛

常に下腹部に鈍い痛みを感じたり、排尿時に痛みを感じることがあります。

 

 

さらに膀胱炎が進行すると出る症状

■血尿が出る

排尿痛などを放置すると血尿が出るようになります。

この頃には痛みや残尿感がひどく、トイレから出るに出られなくなることも。

痛みもより強くなっています。

 

■発熱

身体が細菌と戦うために発熱することがあります。

 

臨月は膀胱炎になりやすい!3つの原因

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ホルモンの影響!免疫機能の低下

免疫機能が低下すると、膀胱へ侵入した細菌に抵抗する力が弱くなり、細菌感染を起こしやすくなります。

 

妊娠中に分泌されるプロゲステロンというホルモンの作用の中に、免疫機能の抑制があります。

これは、母体が胎児を異物と認識させないための作用で、このおかげで妊娠が継続されているのです。

また、臨月はお腹が重く、ちょっとした動きでも疲れやすくなったり、出産への不安など精神面でもストレスを抱えていることがあります。

免疫機能は疲れやストレスに密接に関係しているため、心身ともにデリケートな臨月は免疫機能が低下しやすくなります。

 

おりものの増加

臨月は身体が出産準備に入るためおりものの量が増えてきます。

下着に付着したおりものにより外陰部が汚れると、そこから尿道に細菌が侵入しやすくなります。

 

大きな子宮による膀胱の圧迫

臨月は子宮が大きく、また、お産が近づくにつれ下がってきますよね。

そのため、膀胱が圧迫され一度で尿を排出することができず、残尿となってしまいます。

本来、膀胱や尿道は細菌が侵入しても尿と一緒に排出し、それが自浄作用となっていますが、尿が膀胱に停滞すると侵入した細菌も一緒に停滞することになってしまいます。

そのため、膀胱内で細菌が増殖し、感染しやすくなってしまいます

 

膀胱炎になってしまった!自分でできる対処法

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家庭療法が望めるのは初期だけ!

膀胱炎は初期症状の内は自分で対処するだけで治ることが多いです。

実は私は子供のころから何度か膀胱炎になったことがあるのですが、その経験上、個人的に家庭療法が効く境目は【痛みが出ないうち】だと思っています。

  • 残尿感や頻尿
  • 下腹部の違和感

これらの症状のみの場合は、放置せず、必ず以下のことを試してみてください。

 

水分をよくとり、こまめに排尿する

水分をよく摂ると、排尿を促すことができます。

こまめに排尿することにより、膀胱内に溜まった細菌を排出する効果があります。

水分はカフェインや糖分のない、水やお茶がいいでしょう。

私の場合は10分おきくらいに何度もトイレに行きます。

繰り返すと1~2時間ほどで症状が落ち着くこともあります。

 

下腹部を温め、免疫力を高める

1を行ったうえで、下腹部を温め、免疫力を高めましょう。

症状が落ち着いても膀胱にはまだ細菌や炎症が残っているかもしれません。

身体を温め、栄養のあるものを食べ、しっかり睡眠を取り、身体が細菌と戦う応援をしてあげましょう

 

下着を清潔に保つ

さらに、細菌の侵入対策として下着は常に清潔に保ちましょう。

おりものシートを活用すると洗濯の手間が省けます。

 

痛みがある時は産婦人科へ!

排尿痛、血尿など痛みが出ている場合はすぐに産婦人科へ行きましょう。

 

膀胱炎を治すためには抗生剤が処方されますが、妊娠中でも飲める安全な抗生剤を処方してくれますので、もらった薬はきちんと飲みきりましょう。

もしも膀胱炎が長引いてしまうと、進行し腎盂腎炎になる可能性があります。

膀胱炎は胎児への影響はありませんが、腎盂腎炎になると卵膜に感染し破水してしまう恐れがあり、大変危険です。

 

ですから、膀胱炎の放置は絶対にしてはいけません!

 

 

上記のようなケースもありますので、痛みがある時、それから、痛みがないけれど残尿感や頻尿が治らないという場合は必ず医師に相談しましょう。

 

膀胱炎にならないために!普段からしたい対策

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尿意を我慢しない

トイレに行きたいと思った時にきちんと行くことが大切です。

膀胱に尿が停滞すればするほど膀胱炎に感染する可能性が高まります。

臨月はお腹が重くトイレだけでも大変かもしれませんが、我慢はしないようにしましょう。

 

水分を摂り、定期的にトイレへ行く

臨月になると頻尿を避けるために水分摂取を控えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、尿が減るということは膀胱の自浄作用も減るということなので、膀胱炎になりやすくなります。

ですから、赤ちゃんのためにも水分を控えることはやめましょう。

また、トイレには定期的に行くようにしておくと安心です。

 

免疫力を上げておく

細菌に感染しないためには普段から免疫力を上げておくことが大切です。

  • 身体を冷やさない
  • 栄養バランスの整った食事を摂る
  • しっかり睡眠を取る
  • 適度に身体を動かす
  • ストレスを溜めない

できることから取り組み、継続していきましょう。

 

まとめ

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膀胱炎は臨月のマイナートラブルとしてよく知られています。

軽く考えていると、意外に早く進行してしまうため危険な事態になりかねません。

頻尿から水分補給やトイレへ行くことが億劫になりがちですが、赤ちゃんのため、日ごろから対策をしていきましょう。

今膀胱炎に罹っているという方はすぐに記事内の対処法を実践してみてください。

それから、自己判断で市販薬を飲むことは大変危険です!

痛みがある方、症状が長引いている方、違和感があって心配な方は必ず産婦人科医に相談しましょう。