臨月で血圧が高い!考えられる3つの原因と入院&出産体験談!

妊娠初期

今まで何ともなかったのに、臨月にきて急に血圧が高くなった!

もともと注意するように言われていたけど、臨月でついに妊娠高血圧症候群を宣告された!

そのような方は結構いらっしゃいます。

 

妊娠中の血圧上昇はよくないというイメージがある分、あなたはこんなことを不安に思っていませんか?

今後入院する可能性はあるのかな?

出産は一体どのようなものになるんだろう?

 

そこで今回は臨月で血圧が上がる3つの原因血圧が高くなった先輩ママさんの入院・出産の体験談をご紹介したいと思います。

 

妊娠高血圧症候群とは?

臨月 血圧高い 見出し1_R

全妊婦さんの7~10%が経験すると言われている、様々なリスクを伴う症状です。

高血圧の他、蛋白尿、むくみ、頭痛が主な症状。

 

進行すると母体リスクとしては、血管障害、腎臓・肝臓機能障害、子癇(けいれん発作)、脳出血

胎児のリスクとしては胎児発育不全、低出生体重児、常位胎盤機能剥離、子宮内胎児死亡が最悪の場合考えられます。

 

出産時もいきんだ時に血管が切れる恐れ。帝王切開でも出血が止まらないリスクを伴います。

そのため、仮に臨月であっても適切な処置が行える設備の整った病院での出産になる場合もあります。

 

収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上、もしくはその両方が見られた場合、高血圧と判断されます。

 

臨月で血圧が上がる3つの原因とは?

臨月 血圧高い 見出し3_R

胎盤の血管がうまく作られなかったため

最も有力な原因と言われています。

胎盤の血管は妊娠初期に作られます。

この血管に異常があると酸素循環が悪くなる。

栄養がうまく行き届かなくなるということが生じます。

こうなると赤ちゃんの発育が悪くなり、ママの体は

もっと多くの栄養や酸素を送らなければ!」と多量の血液を無理に流そうとします

その結果、血圧が高くなるのです。

 

胎盤の血管異常が起こる理由は未だ解明されていませんが、妊娠後期、とくに週数が進むにつれてこのような状態を招く可能性が高くなります。

あなたの場合、臨月でその症状が顕著に現れたのかもしれません。

 

太りすぎ

あなたは最近食べすぎていませんか?

太って内臓脂肪が増えると、血圧を低下させる成分の減少動脈へのダメージが広がり、血圧が上昇しやすくなります

 

臨月は何をどうしても太ってしまう。食べなくても、ただ息をしているだけで太ってしまうと表現する人もいます。

それもそのはず。臨月は赤ちゃんもラストスパートをかけて大きくなります。

加えて少し糖分や塩分をとりすぎただけで母体は太りやすくなってしまう状態になっています。

体も重たいですし、運動不足になりがち。

更に食べることくらいしか楽しみがない!なんて状況に陥りやすいですよね。

今までとくに問題がなくても、臨月で一気に太った関係で血圧が高くなってしまったという人は珍しくありません。

 

臨月の空腹でお悩みの方はこちらの記事もご覧ください。

”https://fun-mom.com/ringetsu/5760/″

 

血液量が増えたことによる影響

妊娠後期に入ると血液量が通常の約2倍にもなると言われています。

この変化になんらかの理由で体が対応することができない血管が拡張しない。ということが起こります。

そのため血圧が上がるのでは?という見方もあります。

 

また以下の方は妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。

臨月で急に血圧が高くなってもおかしくはありません。

 

  • 初産婦の人
  • 年齢が20歳未満・もしくは40歳以上の人
  • BMIが25以上の肥満の人(BMIの計算はこちらでできます→BMIと適正体重
  • 血縁関係にある家族が高血圧や糖尿病になったことがある人
  • 過去に高血圧・糖尿病・妊娠高血圧症候群になったことがある人
  • 多児妊娠である人

 

急に血圧が高くなったのは生活習慣やこの体のせいだ!とあなたは自分を責めていませんか?

臨月に血圧が高くなってしまう原因は、以上のように避けることができない・仕方がない場合がほとんどです。

ですからその必要はありません。

自分を責めたストレスは返って血圧上昇のきっかけになってしまうかもしれません。

今後はできるだけ「これからの事」に目を向けて、自分にできることを一つずつこなすことを意識してみてはいかがでしょうか?

 

臨月で血圧が高い!先輩ママはどうなった?入院&出産体験談

臨月 血圧高い 見出し2_R

臨月で急に血圧が高くなってしまい、入院や出産がどうなるのかを心配している妊婦さんは多いようです。

今まで想像もしていなかったことだけに、心配ですよね。

ここでは先輩ママさんが妊娠高血圧と診断後、どのような経緯を辿ったかをご紹介したいと思います。

 

経過観察で済んだ

●臨月になってからむくみと高血圧が生じる。子宮口も開いていた。むくみをとる薬が処方され、できるだけ横になって家で過ごした。

●36週で妊娠高血圧症候群と診断されたが、赤ちゃんが順調に育っているということで様子見となった。

 

血圧が高くても、必ず入院になるとは限りません。

あなたの総合的な体の状態、赤ちゃんが順調に育っていれば経過観察で済む場合があるようです。

 

また医師によっても判断が異なります。

私も第一子妊娠時、高血圧の診断を受けた経験があります。

上が130~160mmHg、下が80~100mmHgでしたが言われたことは減塩くらいで、入院せずに済みました

ところがこのことを別の産婦人科医に告げると

ありえない!この数値が出たら私なら即入院させる!」と言われたことがあります。

 

ですので経過観察になる・入院になるという判断を数値だけで予測することは難しいと言えます。

 

妊娠中の血圧の数値について、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

”https://fun-mom.com/kenko/7410/″

 

入院になった

●血圧160mmHg移譲 蛋白+++で入院。そのまま出産まで・・・。

●入院して安静+血圧を下げる薬を飲んでいた。

●はじめはむくみだけの症状しか見受けられなかった。しかし臨月に入り蛋白尿と血圧が上がってきて妊娠高血圧症候群気味と診断される。

 更に経過観察後、胎児の大きさに3週間変化が見られないということで入院をすることになった。

●臨月中に数回入退院を繰り返した。その後自宅で絶対安静。家事もできなかった。

●36週の健診、3回血圧測定して3回とも上が160mmHg以上。入院することになった。しかしその後120前後で安定したため6日間で退院できた。

重症化したら入院という流れが多いようです。

~重症化の基準~

  • 最高血圧160mmHg以上
  • 最低血圧110mmHg以上
  • たんぱく尿が連続して+++以上の場合

 

入院内容は安静・食事療法が主です。

人によっては降圧剤を処方され様子を見る場合もあります。

この間、赤ちゃんへの血の巡りが悪くなって弱っていないかモニタリングも同時進行で行います。

 

尿蛋白についても詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

”https://fun-mom.com/ninshin-koki/7305/″ ”https://fun-mom.com/kenko/7461/″

 

出産はどうなった?

これ以上の重症化を防ぐために妊娠を中断する(出産する)可能性があります。

その場合帝王切開をイメージされることが多いのですが、必ずしもそうとは限りません。

 

自然分娩でいけた!

●陣痛がきて入院。その際血圧を測ると上が150、尿たんぱく+++。そこで妊娠高血圧症候群と診断された。

 もしかしたら帝王切開になる可能性もと言われたが、陣痛がしっかりきていたので経膣分娩をすることになった。

 ただ長引かせるとリスクを伴うため陣痛促進剤を使用した。

●血圧を下げる点滴をしながら普通分娩することができた。

私も第一子出産時は誘発することなく、経膣分娩できました。

破水からはじまり、陣痛がしっかりきていたのでそのまま産むことになりました。

しかし生まれる直前で血圧が200以上とすごく高くなり、子癇を抑制する点滴をうつことに。

また赤ちゃんをとにかく早く出さなければということで、最終的には吸引されました。

 

誘発後、経膣分娩

●最後の最後に血圧上がってしまった。減塩したが血圧下がらず、促進剤使って出産した。

●37週に足がぱんぱんにむくみ、胎盤機能不全を起こす(胎盤機能不全から妊娠高血圧症候群になることもある)。

 促進剤で38週に出産することとなった。

●もともと入院し減塩食等で経過観察をしていた。

 しかし上が140mmHgを超えることが続き、早くお産をした方がいいという判断になった。

 陣痛促進剤の点滴をするとすぐに短い間隔の陣痛がきて出産にいたった。

●尿蛋白が+、むくみがひどくなった。

 その後目がチカチカする症状が発生。妊娠高血圧症候群と診断され誘発分娩することに。

 しかし強い誘発剤の点滴をしても生理痛程度で終わってしまい、症状も落ち着いたため一旦退院することになった。

 

帝王切開

●入院して血圧を下げる薬を飲んでいた。これを飲んでいると陣痛が起こりにくいとされているため念のため帝王切開となった。

●妊娠高血圧症候群な上、逆子だったため緊急帝王切開となった。

●肝機能障害・血小板の減少・溶血・胎盤剥離を起こす症状の中でも重篤なHELP症候群にかかり緊急帝王切開となった。

 この時160/110mmHg以上、浮腫みなし、尿蛋白4+だった。

●管理入院前は150/100mmHg、入院中は130/70前後になった。

 しかし病院で測ると血圧が高くなってしまう白衣高血圧の影響もあり、ある日180/100mmHgに。

 緊張を抑える薬を飲んだが効果が見られず、帝王切開となった。

 尿蛋白は常に±。赤ちゃんは健診毎に小さめと言われていた。

ママが合併症等で重篤な状態であること、緊急性の高いものに関しては帝王切開になる傾向にあるようです。

 

以上のことにより、ママや赤ちゃんの状態によって出産までの経緯が様々であることはご理解いただけたと思います。

共通して言えることは、お産が予定より早まる覚悟はしておいた方がいいということです。

あくまでも体の無理ない範囲内で早め早めの準備をしておくと、心配も軽減できると思います。

 

また、妊娠高血圧症候群になっても多くの人が無事出産を終えています。

経験豊富な医師や助産師さんに半分おまかせするような感覚で、当日はどんと構えて出産に挑んでもらって大丈夫です。

 

臨月の高い血圧 これ以上悪化させないためには?

臨月 血圧高い 見出し4_R

減塩の見直し

妊娠高血圧症候群と診断された場合、1日の塩分摂取量は7~8gが目安になります。

塩分は漬物やラーメン、味噌汁等塩辛いものだけに含有されているとは限りません。

清涼飲料水や甘いお菓子にも含まれているので、これらの成分にも注意する必要があります。

可能なら購入したものの成分表のチェックをしてみましょう。

 

減塩のためにできるポイントは他にも以下のようなものがあります。

 

  • レモン・ネギ・生姜等自然素材の味付けにし、ドレッシング・ソース等調味料は控える
  • 醬油はあらかじめお湯やだしで割っておく
  • 味つけは極力食べる時にする(煮物等味をしみ込ませたものは塩分も高くなりがち)
  • ソースやタレはかけるよりつける
  • 味噌汁・ラーメンの汁は飲まない
  • たれで和えたおかずはできるだけ汁気をきっていただく
  • 外食は極力控える

 

また果物・野菜等体の中に蓄積された塩分を排出するのに効果的な食材を取り入れることも大事です。

中でもカリウムが多く含有されている食材はおすすめです。

(食材例)

ほうれんそう・かぼちゃ・じゃがいも・バナナ・アボカド・干し柿

プルーン・リンゴ・イチゴ・トマト

 

食材を洗ったり切ったりが面倒な人には無塩のトマトジュースが手軽にとれていいでしょう。

高血圧の人に1日置きにトマトジュースを飲んでもらったところ、6割の人に血圧低下が見られたという研究結果も出ています。

 

水分補給

ひどいむくみの人は事前に医師との相談が必要ですが、そうでなければこまめに水分補給をするようにしてみましょう。

水分不足は血液がドロドロに。動脈硬化の原因になります。

また赤ちゃんに十分な酸素や栄養が行き届かなくなる可能性もあります。

口や喉が渇いたなと感じる前に、摂取するよう意識してみましょう。

 

軽い運動

あなたが医師から安静にするように言われていないのであれば、軽い運動がおすすめです。

とくにウォーキングは自分のペースですすめられる他、下半身の強化や関節を柔らかくするのに効果的です。

安産や足のむくみの解消、高血圧予防も期待できると言われています。

ただし、やりすぎは逆効果になる可能性があります。

長くても15分~20分以内と1日のうち短時間だけ行うようにしてください。

 

深呼吸・腹式呼吸

運動が難しい人は、深呼吸や腹式呼吸を意識して行うようにしてみましょう。

 

血圧の変動に大きく関わっているのが自律神経です。

そのため自律神経を整えることで、血圧の急な上昇を予防できると言われています。

そこでおすすめなのが深呼吸です。

深い呼吸をすることで自律神経が整いやすくなり、血圧低下に期待できます。

またリラックス効果、血栓の予防、血圧低下作用のあるプロスタグランジンという成分が作られるという報告もあります。

 

腹式呼吸心臓の負担を少なくすることができ、体の緊張やストレスを緩めてくれると言われています。

この効果により血圧も下がりやすくなると言われています。

腹式呼吸は陣痛や分娩時にも活躍する呼吸法なので、今のうちに練習もかねてやってみるといいかもしれませんね。

 

最後に

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臨月で血圧が高くなることは、決して珍しくありません。

多くの理由が妊娠したことによる生理現象で、どんなに食生活や行動に気をつけていても上昇してしまう可能性があります。

ですから血圧が高くなってしまったことを自分のせいだと責める必要はありません。

入院・出産と不安に思うこともあるかもしれませんが、無事にその後を乗り切った先輩ママさんはたくさんいらっしゃいます。

担当医師の指導に従った上で、自分でもできる血圧上昇を防ぐ方法をとり入れてみましょう。

臨月で血圧が高い!考えられる3つの原因と入院&出産体験談!

妊娠初期

今まで血圧は何ともなかったのに・・・。

臨月に入ったら急に血圧が高くなった!

もともと注意するように言われていたけど・・・。

臨月でついに妊娠高血圧症候群を宣告されてしまった!

そのような方は結構いらっしゃいます。

 

妊娠中の血圧上昇はよくないというイメージがありますよね。

あなたはこんなことを不安に思っていませんか?

今後、入院する可能性はあるのかな?

出産は、一体どのようなものになるんだろう?

 

そこで今回は、

「臨月で血圧が上がる3つの原因」

「血圧が高くなった先輩ママさんの入院・出産の体験談」

をご紹介したいと思います。

 

妊娠高血圧症候群とは?

臨月 血圧高い 見出し1_R

全妊婦さんの7~10%が経験すると言われている、様々なリスクを伴う症状です。

高血圧の他、蛋白尿、むくみ、頭痛が主な症状。

 

■重度となった場合のリスク■

母体リスク血管障害、常位胎盤早期剥離・腎臓・肝臓機能障害、子癇(けいれん発作)、脳出血

胎児のリスク胎児発育不全、低出生体重児、常位胎盤早期剥離、子宮内胎児死亡

 

つまり、母体も胎児も命の危険が迫っているとう意味を示します。

臨月であっても、適切な処置が行える設備の整った病院での出産になる場合もあります。

 

収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上、もしくはその両方が見られた場合、高血圧と判断されます。

 

臨月で血圧が上がる3つの原因とは?

臨月 血圧高い 見出し3_R

①胎盤の血管がうまく作られなかったため

最も有力な原因と言われています。

胎盤の血管は妊娠初期に作られます。

この血管に異常があると循環が悪くなり、栄養が上手く行き届かなくなってしまいます。

こうなると、赤ちゃんの発育が悪くなる為、ママの体は必死に血液を流すために心臓に負担をかけます。

もっと多くの栄養や酸素を送らなければ!」と多量の血液を無理に流そうとするのです

その結果、血圧が高くなるのです。

 

胎盤の血管異常が起こる理由は、未だ解明されていません。

しかし、妊娠後期・特に週数が進むにつれて、赤ちゃんのために、ママの心臓に負担が強くかかるのは理解できますよね。

あなたの場合、臨月でその症状が顕著に現れたのかもしれません。

 

②太りすぎ・塩分の摂り過ぎ

あなたは最近食べすぎていませんか?

内臓脂肪が増えると、以下の症状が出てきます。

・血圧を低下させる成分の減少

動脈へのダメージが広がる

・血圧が上昇しやすくなる

 

臨月は何をどうしても太ってしまう・・・と自覚される人は多いです。

妊娠中は、口から入った全ての食物を、赤ちゃんを育てるために消費せず、身体に取り込もうとします。

糖分や塩分を少しとりすぎただけでも、母体は太りやすくなってしまう状態になっています。

体も重たいですし、運動不足になりがち。

更に食べることくらいしか楽しみがない!なんて状況に陥りやすいですよね。

臨月で一気に太った関係で、血圧が高くなってしまったという人は珍しくありません。

 

臨月の空腹でお悩みの方はこちらの記事もご覧ください。

”https://fun-mom.com/ringetsu/5760/″

 

③血液量が増えたことによる影響

妊娠後期に入ると、血液量が通常の約2倍にもなると言われています。

この変化に、何らかの理由で「体が対応することができない」「血管が拡張しない」という事が起こります。

そのため血圧が上がるのでは?という見方もあります。

 

また、以下の内容に当てはまる方は、妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。

臨月で急に血圧が高くなってもおかしくはありません。

  • 初産婦の人
  • 年齢が20歳未満・もしくは40歳以上の人
  • BMIが25以上の肥満の人(BMIの計算はこちらでできます→BMIと適正体重
  • 血縁関係にある家族が高血圧や糖尿病になったことがある人
  • 過去に高血圧・糖尿病・妊娠高血圧症候群になったことがある人
  • 多児妊娠である人

 

急に血圧が高くなったのは生活習慣やこの体のせいだ!とあなたは自分を責めていませんか?

臨月に血圧が高くなってしまう原因は、避けることができない場合もあります。

自分を責めたストレスは返って血圧上昇のきっかけになってしまうかもしれません。

まず、「重症化させない」ことを念頭に、自分にできることを意識してみてはいかがでしょうか?

 

臨月で血圧が高い!先輩ママはどうなった?入院&出産体験談

臨月 血圧高い 見出し2_R

臨月で急に血圧が高くなってしまい、入院や出産がどうなるのかを心配している妊婦さんは多いようです。

今まで、想像もしていなかったことだけに心配ですよね。

ここでは、先輩ママさんが妊娠高血圧と診断後、どのような経緯を辿ったかをご紹介します。

 

体験談:経過観察で済んだ

●臨月になってからむくみと高血圧が生じ、子宮口も開いていた。

 むくみをとる薬が処方され、できるだけ横になって家で過ごした。

●36週で妊娠高血圧症候群と診断されたが、赤ちゃんが順調に育っているということで、様子見となった。

 

血圧が高くても、必ず入院になるとは限りません。総合的な状態が順調であれば経過観察で済む場合もあります。

 

また医師によっても判断が異なります。

私も第一子妊娠時、高血圧の診断を受けた経験があります。

上が130~160mmHg、下が80~100mmHgでしたが言われたことは減塩くらいで、入院せずに済みました

ところがこのことを別の産婦人科医に告げると

ありえない!この数値が出たら私なら即入院させる!」と言われたことがあります。

 

ですので経過観察になる・入院になるという判断を数値だけで予測することは難しいと言えます。

 

妊娠中の血圧の数値について、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

”https://fun-mom.com/kenko/7410/″

 

体験談:入院になった

●血圧160mmHg移譲 蛋白+++で入院。そのまま出産まで・・・。

●入院して安静+血圧を下げる薬を飲んでいた。

●はじめはむくみだけの症状しかなかった。しかし臨月に入り蛋白尿と血圧が上がってきた。

 更に経過観察後、胎児の大きさに3週間変化が見られないということで入院をすることになった。

●臨月中に数回入退院を繰り返した。その後自宅で絶対安静。家事もできなかった。

●36週の健診、3回血圧測定して3回とも上が160mmHg以上で入院。安静だけで120前後で安定し6日間で退院できた。

重症化したら入院という流れが多いようです。

~重症化の基準~

  • 最高血圧160mmHg以上
  • 最低血圧110mmHg以上
  • たんぱく尿が連続して+++以上の場合

 

入院内容は安静・食事療法が主です。

人によっては降圧剤を処方され様子を見る場合もあります。

この間、赤ちゃんへの血の巡りが悪くなって弱っていないか、モニタリングも同時進行で行います。

 

尿蛋白についても詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

”https://fun-mom.com/ninshin-koki/7305/″ ”https://fun-mom.com/kenko/7461/″

 

体験談:出産はどうなった?

これ以上の重症化を防ぐために妊娠を中断する(出産する)可能性があります。

その場合帝王切開をイメージされることが多いのですが、必ずしもそうとは限りません。

 

自然分娩でいけた!

●陣痛がきて入院。その際血圧を測ると上が150、尿たんぱく+++。そこで妊娠高血圧症候群と診断された。

 もしかしたら帝王切開になる可能性もと言われたが、陣痛がしっかりきていたので経膣分娩をすることになった。

●血圧を下げる点滴をしながら普通分娩することができた。

●生まれる直前で血圧が200以上とすごく高くなり、子癇を抑制する点滴をうつことになった。

 また赤ちゃんをとにかく早く出さなければということで、最終的には吸引された。

 

誘発後、経膣分娩

●最後の最後に血圧上がってしまった。減塩したが血圧下がらず、促進剤使って出産した。

●37週に足がぱんぱんにむくみ、胎盤機能不全を起こす(胎盤機能不全から妊娠高血圧症候群になることもある)。

 促進剤で38週に出産となった。

●もともと入院し減塩食等で経過観察をしていた。

 しかし上が140mmHgを超えることが続き、早くお産をした方がいいという判断になった。

 陣痛促進剤の点滴をすると、すぐに短い間隔の陣痛がきて出産した。

●尿蛋白が+、むくみがひどくなった。

 促進剤使うことになったけれど、生理痛程度で終わってしまい、症状も落ち着いたため一旦退院することになった。

 

帝王切開

●入院して血圧を下げる薬を飲んでいた。念のため帝王切開となった。

●妊娠高血圧症候群な上、逆子だったため緊急帝王切開となった。

●肝機能障害・血小板の減少・溶血・胎盤剥離を起こす症状の中でも重篤なHELP症候群にかかり、緊急帝王切開となった。

 この時160/110mmHg以上、浮腫みなし、尿蛋白4+だった。

●管理入院前は150/100mmHg、入院中は130/70前後になった。

 しかし病院で測ると血圧が高くなってしまう白衣高血圧の影響もあり、ある日180/100mmHgに。

 緊張を抑える薬を飲んだが効果が見られず、帝王切開となった。

 尿蛋白は常に±。赤ちゃんは健診毎に小さめと言われていた。

ママが合併症等で重篤な状態であること、緊急性の高いものに関しては帝王切開になる傾向にあるようです。

 

以上のことにより、ママや赤ちゃんの状態によって出産までの経緯が様々であることはご理解いただけたと思います。

共通して言えることは、お産が予定より早まる覚悟はしておいた方がいいということです。

あくまでも体の無理ない範囲内で早め早めの準備をしておくと、心配も軽減できると思います。

 

また、妊娠高血圧症候群になっても多くの人が無事出産を終えています。

経験豊富な医師や助産師さんに半分おまかせするような感覚で、当日はどんと構えて出産に挑んでもらって大丈夫です。

 

臨月の高い血圧 これ以上悪化させないためには?

臨月 血圧高い 見出し4_R

減塩の見直し

妊娠高血圧症候群と診断された場合、1日の塩分摂取量は7~8gが目安になります。

塩分は漬物やラーメン、味噌汁等塩辛いものだけに含有されているとは限りません。

清涼飲料水や甘いお菓子にも含まれています。

可能なら購入したものの成分表のチェックをしてみましょう。

 

減塩のためにできるポイントは他にも以下のようなものがあります。

 

  • レモン・ネギ・生姜等自然素材の味付けにし、ドレッシング・ソース等調味料は控える
  • 醬油はあらかじめお湯やだしで割っておく
  • 味つけは極力食べる時にする(煮物等味をしみ込ませたものは塩分も高くなりがち)
  • ソースやタレはかけるよりつける
  • 味噌汁・ラーメンの汁は飲まない
  • たれで和えたおかずはできるだけ汁気をきっていただく
  • 外食は極力控える

 

また果物・野菜等体の中に蓄積された塩分を排出するのに効果的な食材を取り入れることも大事です。

中でもカリウムが多く含有されている食材はおすすめです。

 

(食材例)

ほうれんそう・かぼちゃ・じゃがいも・バナナ・アボカド・干し柿

プルーン・リンゴ・イチゴ・トマト

 

食材を洗ったり切ったりが面倒な人には無塩のトマトジュースが手軽にとれていいでしょう。

高血圧の人に1日置きにトマトジュースを飲んでもらったところ、6割の人に血圧低下が見られたという研究結果も出ています。

 

水分補給

ひどいむくみの人は、事前に医師との相談が必要です。

そうでなければこまめに水分補給をするようにしてみましょう。

水分不足は血液がドロドロになり、動脈硬化の原因になります。

水分不足は、赤ちゃんに十分な酸素や栄養が行き届かなくなる可能性もあります。

口や喉が渇いたなと感じる前に、摂取するよう意識してみましょう。

 

軽い運動

あなたが医師から安静にするように言われていないのであれば、軽い運動がおすすめです。

とくにウォーキングは自分のペースですすめられる他、下半身の強化や関節を柔らかくするのに効果的です。

安産や足のむくみの解消、高血圧予防も期待できると言われています。

ただし、やりすぎは逆効果になる可能性があります。

1日に15分~20分以内で、短時間だけ行うようにしてください。

 

深呼吸・腹式呼吸

運動をすることが難しい人は、自律神経を整える深呼吸腹式呼吸を意識してやってみましょう。

血圧の変動に大きく関わっているのが自律神経です。血圧の急な上昇を予防できると言われています。

 

■深呼吸■

深い呼吸をすることで自律神経が整いやすくなり、血圧低下に期待できます。

またリラックス効果・血栓の予防・血圧低下作用のあるプロスタグランジンという成分が作られるという報告もあります。

 

■腹式呼吸■

腹式呼吸心臓の負担を少なくすることができ、体の緊張やストレスを緩めてくれると言われています。

この効果により血圧も下がりやすくなると言われています。

腹式呼吸は陣痛や分娩時にも活躍する呼吸法なので、今のうちに練習もかねてやってみるといいかもしれませんね。

 

 

最後に

臨月 血圧高い 最後に_R

臨月で血圧が高くなることは、決して珍しくありません。

多くの理由が妊娠したことによる生理現象です。

どんなに食生活や行動に気をつけていても、上昇してしまう場合もあります。

ですから、血圧が高くなってしまったことを自分のせいだと責める必要はありません。

しかし、「重症化させない」ことは大事です。

担当医師の指導に従った上で、自分でもできる血圧上昇を防ぐ方法をとり入れてみましょう。