妊娠初期にお腹が痛くなるとちょっと不安になっちゃいますね。
でも、赤ちゃんがそだつための自然な働きで子宮の痛みを感じることもあります。
子宮の痛みのでかたで、様子を見て大丈夫な場合と、すぐに受診したほうがよいケースの違いなど知っておくと、気が楽になるかもしれません。
妊娠初期の子宮の痛みについてまとめていきましょう♪
妊娠初期に子宮の痛みどうしたらいい?
看護師の美奈子さんに聞いてみました
美奈子さん:妊娠したらちょっとしたことが心配になっちゃって…という気持わかるよね。
kenkon:そうそう。とくにお腹の痛みは、子宮になにか異常が起きたんじゃないかと不安になっちゃうのよね。
美奈子さん:心配のない痛みと、異常の前触れの区別がよくわからないのが悩みよね。
kenkon:とりあえず様子を見ておく感じで大丈夫な痛みの目安ってあるんですか?
美奈子さん:妊娠初期は、下腹部がなんだか引っ張られる感じや、腰や足の付根が痛んだりしやすいの。生理痛に似た場所が痛む場合、暖かくして様子をみてみて、動けないほどズキズキしたり、激痛になったり、性器出血が起きた場合は、すぐに病院に連絡してね。
kenkon:そこまで行かない微妙な感じが不安なんですけど…。(笑)
美奈子さん:妊娠の診断を受けに行って、10週くらいまでのエコー検査で、胎盤の位置、子宮口の様子、子宮内での出血などリスクが有るよって言われている場合は注意したほうが良いわね。特に注意なしの場合には、『暖かくする』『安静にする』で良くなれば、あまり心配いらないわよ。
kenkon:気がつくといつも痛い感じがするって言う人もいるけれどどうでしょう?
美奈子さん:発熱や下痢、吐き気など他の症状がある場合も受診したほうが良いです。いつも子宮に痛みがある感じ…って言う場合、子宮筋腫が関係していることもあります。妊娠初期は子宮が妊娠継続に向けて広がろうとするから、違和感を感じることが多いの。
kenkon:じゃあ、①検診でリスクや筋腫について確かめておく、②発熱下痢、吐き気がなければ暖かくして様子をみる、③気になるなら受診…って感じでしょうか?
美奈子さん:妊娠はほんとにケースごとに差があるので、気になる痛みは受診してくださいね。
kenkonの友人、ルミちゃんも3人目で切迫流産を経験しましたが、”3人目で余裕ー”みたいな感じだったのに、生理痛のような痛みから仕事中に出血して即入院でした。
仕事をしている場合は、特に慎重にしたほうが良いかもです(汗)
妊娠初期の子宮の痛みについて
妊娠初期。子宮がズキズキする痛みが時間を置いてあるのですが
普通の症状なのでしょうか?
生理前の痛みに近いような違うような痛みです。yahoo知恵袋 jun_5517さん
妊娠初期の子宮の痛みの原因は?
妊娠すると女性ホルモンのバランスが変化して体に影響がでます。
特に妊娠初期は、子宮が広がろうとする働きが活発になり、生理痛ににた下腹部痛や違和感が出ることが多いのです。
妊娠初期特有の子宮の痛みなら、心配いりません。
他に、子宮筋腫がある場合や、子宮外妊娠、切迫早産、胎盤剥離、稽留流産など母体にキケンが及ぶケースもあるので、危ないサインを見逃さないようにしたいですね。
妊娠初期の子宮の痛みはどんな感じ?
知恵袋のjun_5517さんも言っていますが、『生理痛に似た痛み』と表現する方が多いようです。
子宮が痛むということは、子宮のある下腹部に痛みが出たり、靭帯でつながっている足の付根や腰と言った部分にも、重苦しい痛みやチクチクする痛みを感じます。
妊娠初期の子宮の痛みと生理痛に違いは?
妊娠初期=子宮が広がることが原因で起こる痛み
チクチク、下腹部が重い、子宮のあたりに鈍痛がある、引っ張られるような痛み、恥骨のあたりが痛い…
妊娠初期に起こりがちな痛みは、1ヶ月位で感じなくなっていきます。
生理痛=子宮の収縮が原因で起こる痛み
妊娠初期に似ているけれど、生理痛は、キューッと締め付けられる感じに痛むことがある。
痛みを感じさせる『プロスタグランジン』が増えることで感じる痛みも出てくる。
心配な子宮の痛みはどんなとき?
妊娠初期の子宮の痛みのチェックポイント
『締め付けられるような激痛』
子宮の収縮がきつくて痛みが出ている場合には、切迫流産の心配があります。
痛みがキューッとした感じ、重苦しく動けないほどの強い痛みがある場合には診察を受けておきましょう。
痛みが強い場合、子宮筋腫、子宮外妊娠、胎盤剥離の可能性をクリアにする必要があります。
『脂汗が出るような強い痛み』
妊娠初期に脂汗が出るような強い子宮の痛みがある場合には、切迫流産以外にも、子宮外妊娠の疑いも出てきます。
適切な処置で、妊娠が継続できる場合もありますから、早めに受診しましょう。
尿管結石の強い痛みを腰痛や子宮の痛みと感じるケースもあります。
『痛みだけでなく性器出血がある』
妊娠超初期の着床出血は、出血の量が多くありません。
生理のときのような出血があった場合には、すぐに産婦人科にかかりましょう。
妊娠初期での出血は、早期胎盤剥離の疑いもあり、出血が止まらない場合には母体がキケンになることがあり軽く考えてはいけません。
超音波検診で出血の指摘を受けた場合には、自覚症状が軽くても十分な注意が必要です。
『基礎体温が急に下がった』
子宮の痛みがある、下腹痛を感じるときに、基礎体温が急に下がった場合、妊娠継続が難しくなっている場合があります。
赤ちゃんが育たない稽留流産になる場合もあります。
妊娠中の異常はどれくらいの人が経験するの?
流産は妊娠全体の15%
一般的な流産率は15%と言われて、染色体の異常など、受精の段階で育つことが出来ない原因を持っているケースがそのうちの8割を占めています。
切迫流産は7%ほどで起こると言われています。
胎盤剥離や流産で最も心配なのは…
確率はそう多くはありませんが、胎盤剥離など流産になった場合、どれくらいの出血が起こるのか、医師も予想出来ないのです。
妊娠を継続させて赤ちゃんを守ることと、母体がキケンにさらされないことを考えての判断になります。
出血が止まらなければとてもキケンな状態になります。
最近痛みが落ち着き始めてましたが、7週目くらいから、内診の度に、「ここに少し出血のあとがある」と言われてまた「お利口にしててね」と。
10週あたりからお腹のエコーになり、「出血があるね、ちゃんと安静にしてる?」といわれ、「安静ってどれくらい?ゴロゴロ寝てるとか?」と聞くと、「ゴロゴロするか座っているかだね、子宮を動かさないってこと」と言われました。
引用:教えてgoo より
出血の自覚症状がなくても、エコー検査で出血を指摘される場合があり、安静を言い渡されたら、本当にゴロゴロしているか座っているかの生活をしなければなりません。
どうしても難しい場合には、入院を検討します。
胎盤剥離の原因はなに?
『着床のしかたに問題があった』
- 前置胎盤など、着床した位置が不安定になりやすい場所だった。
- 着床した時の血管が不安定になりやすい状態だった。
『染色体異常で発育できなかった』
- 受精の段階で異常があり発育できない受精卵だった。
『感染症や高熱の影響』
- 細菌感染があり状態が不安定になった。
- 高熱のため発育環境が低下した。
妊娠初期の胎盤剥離は、確率的に高くありませんが、誰でもリスクを持っているので、注意が必要です。
特に、妊娠初期に感染症や高熱など、母体に負担がかかると、受精卵に問題のない場合でも、切迫流産や胎盤剥離のキケンが高まるので、注意したいですね。
おわりに
- 妊娠初期には下腹部に違和感を感じることが多い。
- 妊娠時のリスクが高い人は早めに受診しましょう。
- 子宮の痛み以外の症状が気になる場合にも病院にかかりましょう。
『暖かくして安静にする』…様子をみておさまる子宮の痛みは、妊娠スタートの準備のせいです。
不安なときは診察を受けましょう。
心配し過ぎもよくありませんが、体をいたわること、病院にきちんと行くことも大切です。
大事にして無事に出産を迎えられますように♪