母乳育児中のお菓子・甘いものの影響とは?乳腺炎との関係は?

マタママ

母乳育児中、無性に甘いものが食べたくなりませんか?

私は食べたくて食べたくて仕方がなかったです・・・!

しかし、甘いものは母乳に良くないなんて話を耳にしますよね。

乳腺炎になるのは怖い。でも甘いもので疲れを癒したい!

というわけで、今回は、母乳育児で甘いものがNGといわれるその根拠についてご紹介します。

 

母乳育児中、甘いものが良くないといわれる理由

2-4a_R

乳腺炎などのトラブルを招きやすくなる

本来質の良い母乳はさらさらとしています。

しかし、糖質や脂質の摂りすぎは、母乳をドロドロにしてしまうのです

ドロドロになった母乳は乳腺や乳口を詰まらせ、乳腺炎を起こしてしまいます。

特にバターをふんだんに使ったお菓子、生クリームなどの乳脂肪分が多いもの、油で揚げたお菓子などは避けた方がいいでしょう。

ちなみに、私はドーナツを食べた翌日に乳房がしこりだらけになり、パンパンに腫れ上がり、とても後悔したことがあります。

 

◆乳腺炎の症状

  • 乳房が痛む
  • 乳房にしこりができ、張る
  • 発熱  など

初期の乳腺炎ならば赤ちゃんにしっかり吸ってもらうだけでも回復します。

授乳の際はしこり部分を押しながら赤ちゃんに吸ってもらいましょう。

抱っこの仕方を変えながら授乳をすると、それぞれの乳腺から母乳を吸ってもらうことができ、しこりの防止や解消に役立ちます。

上手くしこりが解消できない時は、桶谷式の母乳マッサージに行くのもおすすめです。

発熱がある場合や痛みがひどい場合などは我慢せずに婦人科に行きましょう。

桶谷式との出会いと妊娠糖尿病|平田喜代美先生

 

ビタミンB1欠乏症の危険

ビタミンB1は体内で糖質を分解する役割があります。

つまり、糖質を摂取すればするほど、ビタミンB1が必要になるのです。

ただでさえビタミンを消費しやすい授乳中、甘いものを食べすぎるとママも赤ちゃんも「ビタミンB1欠乏症」になりかねません。

◆脚気(かっけ)

ビタミンB1欠乏症が引き起こす疾患として、脚気というものがあります。

この病は江戸時代~昭和初期に多くの死者を出しています。

脚気の初期症状は、倦怠感や足のむくみ、動悸、息切れなどです。

豚肉などビタミンB1を多く含む食材を摂取し、糖質の摂りすぎに注意するだけでも予防することができます。

 

虫歯になりやすい

授乳中は赤ちゃん優先の生活になるため、歯磨きは後回しになりがちです。

そのため、甘いものを食べ過ぎると通常時以上に虫歯のリスクが高いのです。

 

身体が冷える

甘いものは身体を冷やすと言われています。

中でも多くのお菓子に含まれる白砂糖は特にその作用が強いのです。

冷えは母乳育児の大敵で、母乳の出が悪くなってしまうこともあります。

また、免疫力の低下や生理不順など、女性の身体にマイナスな要素が多いのです。

 

太ってしまう

甘いものといえば高カロリー。

高カロリーなものを食べ過ぎるともちろん太ってしまいます。

急激な体重変化は身体にも悪く、また、精神的にも堪えてしまいます。

自分の容姿に自信が持てなくなると産後うつの引き金にもなりかねません。

 

生活習慣病のリスク

高カロリーなものを摂取し続けることは、生活習慣病のリスクも増大します。

糖尿病、高血圧などの生活習慣病は、長年通院や薬を飲む必要があったりと、本人や家族への負担も大きいものです。

また、合併症などの危険もあるため、まずは生活習慣病にならないことがとても重要です。

 

母乳育児中におススメのおやつ

2-4b_R

ここまで散々甘いものの影響を書き連ねてきましたが、私自身甘いものは大好きです。

妊娠中も産後もあまり我慢はできませんでした・・・

育児は本当に疲れますし、精神的にもすり減ることがほんっとうに多い!

甘いものが日々の癒し!なんてママも多いはず。

ですから、そんなママへ、母乳や身体への影響が出にくいおやつをご紹介します。

 

果物

果物はお菓子に比べ低カロリーなものが多いうえ、ビタミンなど栄養も豊富なため授乳期のおやつにおすすめです。

しかし、身体を冷やす作用がある果物もあるため、種類選びや食べ方には工夫しましょう。

  • 身体をあたためる果物……りんご、ぶどう、さくらんぼ、オレンジ、桃など
  • 身体を冷やす果物……マンゴー、パイナップル、バナナ、すいか、グレープフルーツ、キウイ、メロン、梨いちごなど

身体を冷やす果物にも優れた栄養素を含むものもあり、完全に避けた方がいいというわけではありません。

少量ずつ食べる、身体を温める果物と合わせてスムージーにする、身体を温める飲み物と一緒に摂るなど工夫をすることが大切です。

また、果物は低カロリーとはいえ、果糖が含まれているため、食べ過ぎには気を付けてください。

ドライフルーツやシロップ漬けなどは糖分が多くカロリーも高いため、避けた方が良いでしょう。

 

ホットソイミルク

ホットミルクは身体が温まり、お腹も満たされるためおやつがわりにおすすめです。

しかし、牛乳は脂質が多いため、かわりに豆乳を使うと良いでしょう。

甘みが欲しい場合は蜂蜜を少し垂らすとほんのり甘くておいしいですね。

 

蒸しパン

ホットケーキミックスで簡単に蒸しパンが作れることはご存知でしょうか?

覚えておくと、離乳食でも大活躍しますよ。

牛乳の代わりに豆乳を使っても良いですし、牛乳も豆乳もない場合は水でもOKなんです。

フルーツや野菜のすりおろしや刻んだものを入れると栄養も摂ることができます。

 

さつまいも

さつまいもは天然の甘味があるため、蒸かすだけで満足感が得られます。

栄養価も高く、食物繊維も豊富なので、便秘解消にも効果的です。

 

葛湯

葛は、葛根湯でも知られるよう、身体を温め、血行を良くする作用があります。

少量の生姜を入れて生姜葛湯にするとより高い効果が得られるでしょう。

 

母乳育児中に避けた方が良いおやつ

授乳中に避けた方が良いおやつは糖質や脂質が多い食べ物です。

ケーキ、アイスクリーム、ドーナツ、チョコレートなどの洋菓子類や、ポテトチップスなどのスナック菓子は避けた方が良いでしょう。

しかし、一概に食べたから乳腺トラブルが起きるとも言えませんし、影響がある量や頻度はそれぞれなのです。

ちなみに私は、一人目の時も二人目の時も母乳分泌が多いタイプでしたが、一人目の時は甘いものや揚げ物を食べても何ともありませんでした。

でも、二人目の時は、糖質や脂質を摂るとすぐに乳腺炎や乳口炎になり、とても苦労しました。

自分の身体に合わせた調整がとても重要なのだと思います。

 

まとめ

2-4c_R

授乳中は何かと制限も多く自分の時間も取りづらく、ママにとっては苦しいこともあるかもしれません。

単に甘いものといっても、低カロリーなものや脂質の低いものもあります。

よく言われるのは「洋菓子より和菓子」です。

どうしても洋菓子はバターなどを使うことが多くその分高カロリーになりがちですからね。

とはいえ、和菓子も食べ過ぎは禁物です。

今日はこれだけ!と決めて、その日のお楽しみにすると良いですね。