母乳中のパンは良くないと言われる3つの理由!上手なパンの摂り方とは?

マタママ

育児に家事に、ママはいつも大忙し。自分の食事もゆっくり摂れないことって珍しくないですよね。

ついつい何かの片手間に、簡易な食事で済ませてしまう…なんてことも。母乳中はさらにお腹もすくので、こまめに間食をしたくもなるもの。

特にパンは手を汚すことなく短時間で手軽に食べられちゃうので、ついつい手を伸ばしたくなってしまいますよね。

でも、ちょっと待ってください!今、母乳を与えている最中なら、パンについて少し知っておいた方がいいかもしれません!

 

母乳育児中、ついつい食べ過ぎてしまうパン

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母乳育児をしていると頻繁にお腹もすくし、抱っこしながらの授乳になるので、ついついパンに手を伸ばす機会が増えちゃう…なんてこともありますよね。

パン好きな皆さんの声を集めてみました!うんうん…とうなづいてください。

もともとパン派だというママも少なくないかもしれませんね。パンは消化も早いので、食べる回数も増えやすいかもしれません。

母乳が出ているうちは太りにくい…と言われますが、やはり産後ダイエットを意識するなら菓子パンなどは天敵になってしまうかもしれません。

片手間に食べられるという点で、出産前よりもパンを食べるようになったというママもいるかもしれませんね。

パンやラーメンの原料である小麦粉

後で説明しますが、この小麦粉の摂り方が、母乳育児には重要なポイントになるようです…。

このように、ついつい手を伸ばしたくなるパン。

しかし、母乳育児中のママにとってパンはあまり良いものではないと言われているんです。

 

パンが母乳に良くないと言われる3つの理由

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では、なぜパンが良くないと言われるのか、その理由を3つに分けて見ていきましょう。

1◆パンは身体を冷やす?

よくいろいろな情報サイトで見られるのが

パンは身体を冷やすので、母乳の出が悪くなる

という理由です。

確かに身体が冷えるということは、血行が悪い状態だということ。母乳は血液からできているので、血行が悪い状態では良好な母乳が生成されているとは考えられません

■中医学の視点から

なぜパンが身体を冷やすと言われているかと言うと、整体の視点から観る中医学によって小麦粉の原料である小麦が「涼性」に位置付けられていることによります。

しかし正確には、小麦自体は「涼性」ですが、小麦を原料として精製された小麦粉は「温性」なのです。つまり身体を(ゆっくりと)温める食材であるということ。

■本当の原因は砂糖?

パンが身体を冷やすとされている別の理由に、砂糖 があります。

砂糖の中でも白砂糖は暖かい地方で育つサトウキビが原料。暖かい地方の食べ物は身体を冷やす作用があるので、白砂糖を使用しているパン類も身体を冷やすんですね。

よって、白砂糖をより多く使用している菓子パンなどは身体を冷やしやすいということになります。

ちなみに、砂糖の中でもてんさい糖は、寒い地方で作られるサトウ大根が原料なので身体を温めると言われています。

 

2◆パンは添加物が多い?

母乳育児中のママだけに限りませんが、パン(特に菓子パン)に含まれる添加物が母乳や身体に悪影響を与える、というのも理由の一つです。

主な添加物とその影響については次の通りです。

パンに含まれる添加物の一例

 

添加物 身体への影響
イーストフード 大量に摂取すると吐き気嘔吐などを引き起こすことも
ソルビン酸 保存料として使用されているが、発がん性の恐れがある
臭素酸カリウム 風味向上などの目的で使用されるが、発がん性の恐れがある
マーガリン 植物油が主な原料だが、動脈硬化などを引き起こす可能性がある
乳化剤 混じり合わないものを均一に混ぜ合わせる目的で使用されるが、肝臓肥大腎臓の石灰化を引き起こす可能性がある

もちろんパンを一度食べただけで身体への影響が出るというわけではなく、一日に何個も食べ続けるなどをしない限りは気にしすぎることはありません。

しかし、このような添加物の存在を知っておくことは無駄ではないですよね。

pickup! 添加物についての参考記事

”https://fun-mom.com/tabemono/8778/″

 

3◆パンは母乳を詰まらせる?

パンによっては菓子パンや総菜パンなど、糖質や脂質の高いものがあります。この糖質や脂質によって母乳が詰まってしまい、乳腺炎を引き起こしやすいというのも、パンがNGと言われる理由の一つです。

ただし最近の研究では、毛細血管よりも小さい脂肪が、毛細血管よりも太い乳腺に詰まることは考えられないとも言われています。乳腺炎のなりやすさは乳腺の太さや体質によって変わります。

pickup! こちらの記事も参考になりますよ!

”https://fun-mom.com/tabemono/11251/″ ”https://fun-mom.com/tabemono/10579/″

 

中医学とは

小麦は体を冷やすという考え方は、中医学によるものだと書きました。その中医学について、簡単に説明します。

中医学では、人体の五臓(肝・心・脾・肺・腎)はそれぞれが協調し影響しあいながら働き、人間の身体全体を保っていると考えます。

それらに影響を与えるのが食事(中医薬膳)で、食材によって体が冷やされたり温められたりする、と考えられています。

薬で健康を作るのではなく、体質を改善することで健康の維持や病気の予防をする、というのが中医学の考え方なのです。

 

大切なのはパンばかり食べないこと

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しかし、母乳に良くないと言われても、パンを一切断つなんてことは難しいもの。

何事もそうですが、過度な摂取、つまり食べすぎが悪影響を与えるのです。

 

母乳中の空腹にはご飯が一番!

母乳はママの血液から生成されています。

そのため、赤ちゃんの飲む量が増えるほど、ママは大量の血を献血しているのと同じくらい体力を消耗しているんです。お腹だって空くし、喉も乾きます。

そんな授乳期間中はやはり、腹もちの良いご飯を食べることが一番。

朝昼晩いつもパンを食べるというママはいないかと思いますが、パンを食べるなら朝か昼にして、夜はしっかりとご飯を食べてエネルギーを蓄えましょう。

母乳中もパンを上手にとり入れるには

以上のことを踏まえて、母乳中でも工夫をしながらパンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • パンばかり食べずに、バランスのよい食事を意識する
  • お米をしっかり摂る
  • 10時や3時のおやつにパンを食べる
  • 菓子パンや総菜パンは曜日を決める

ただし、産後の体系戻しを意識している場合は、おやつとしてのパンや、菓子パン・総菜パンの摂取は抑えた方がいいかもしれません。

 

まとめ

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パンはダメ!というイメージが強いですが、一体どうしてそういわれているのか、まずは原因をきちんと知ることが大切です。

原因がわかれば、ただやみくもにパンを否定したり、食生活から排除したりする必要はなく、上手にパンと付き合いながら母乳育児を楽しむことができますよね。

妊婦時代以上に食生活に制限があると感じてしまうママもいるかと思いますが、ダメだという情報だけに縛られてがんじがらめになってしまうと反対にストレスを溜めてしまうことにつながります。

育児は長い道のり。息切れをしないよう、上手に息抜きをしながらやっていきましょう!