朝と夜で…日によって…つわりに波があるのはなぜ?

妊娠した喜びを感じているのもつかの間、気が付けば匂いが気になったり、眠気が強くなったり、ひどい場合は吐き気が出てきたりと、多くの妊婦さんを悩ませるつわりが始まる人も多いでしょう。

そんなつわりですが、一日の中で、または数日間の中で、その症状の表れ方が変化することもあるようです。

  • 昨日は一日好調で食事もできたのに、今日は一切食べ物を受け付けなかった
  • 朝は好調だったのに、夕方になると不調になって起きていられない
  • 終わったと思っていたつわりが再発

など、好調と不調の波を感じたことはありませんか。また、その波を感じて不安に思ってしまっていませんか。

多くの妊婦さんを苦しめるつわり。その現れ方についてまとめました。

つわりに波を感じる理由

つわりに波を感じて、

  • 他の病気では!?
  • 赤ちゃんからのサイン!?
  • この妊娠は正常に継続できるの!?

と、不安になる方もいるでしょう。

つわりって、ほんとうにつかみどころのない、そして十人十色の表れ方をするものなのです…

疲れやストレスによって、つわりが強く感じられる

妊娠をしていなくても、疲れが溜まったときやストレスを感じた時などに、体調不良を起こすことがありますよね。妊娠期間ももちろん同様のことが言えます。

しかも体内に赤ちゃんを宿しているので、ホルモンバランスや血流の変化があって当然のこと。普段は感じない少しの体調の変化が、つわり時期には不調として表れてもおかしくありません

天候や気圧の変化を受け、つわりも変化する

低気圧_R

天候や気圧の変化などの外的な影響も考えられます。特に低気圧が近づくと、体調の変化を引き起こし、つわりを悪化させてしまうという例もあるようです。これまで好調だったのに、突然体調不良な日々になってしまったり、その逆だったりと、妊婦さんの身体は変化が表れやすいんですね。

気になる流産との関係は

つわり症状がなくなったと感じるときは、波の合間であったり本当に落ち着いたりという場合がほとんどなのです。しかし、あって欲しくはないですが「流産の場合」なども考えられます。

つわり症状がなくなったと感じたら、身体の様子をしっかりと確認しましょう。

腹痛はないですか?

不正出血は見られませんか?

不安なことがある場合は、すぐに病院で診察を受けてくださいね

つわりの波 代表的なパターンと対策

  • 起きるのもしんどく感じる日もあれば、お好み焼きのような濃い味のものもガツガツ食べることができる日もあった。
  • 朝は元気なのに、夕方から夜にかけて一気に体調が崩れ、毎晩吐いていた。
  • よくなったと思っていたら、23日後に再び重たいつわり症状が出た。

など、つわりの波にも人それぞれ違いがありますが、代表的なパターンとその対策をまとめてみました。つわりの波を理解し、少しでも効果的な対処方法をとることで、つわりと上手に付き合っていくことが大切です。

つわりの波① 朝につわり症状が出やすい人

英語でつわりのことをmorning sicknessというように、外国でも妊娠期の不調を感じる人は少なくないようです。もちろん表れ方は人ぞれぞれ異なりますが、朝起きたときに不調を感じる人が多いと考えられていることから、英語圏ではこのように呼ばれているんですね。

食べづわりの場合

食べないと気持ちが悪くなってしまう食べづわりの人は、朝に不調を感じることが多いようです。これは、空腹のときほど吐き気などをもよおしてしまうことが多いので胃が空になっている朝は特につらく感じてしまうためのようです。

対策
枕元に手軽に食べられるクッキーやクラッカー、小さなおにぎりなどを置いておくといいですよ。目覚めてすぐ、起き上がる前に口に含みましょう。

吐きづわりの場合

空腹に関係なく吐き気を催してしまう吐きづわり。このタイプのつわりは、朝よりも昼以降に症状が出やすいようです。朝から吐き気がある場合は、それを催すきっかけがあるはずです。朝食やお弁当の臭い、満員電車の臭いなどがきっかけになることも。

対策
この時期だけ朝食や弁当作りを休ませてもらうなど、家族の協力も求めましょう。また、食後にガムを噛むことや、通勤時にはマスクを着用することで口内環境を不快にしないこと・臭い対策をすることも有効です。

眠りづわりの場合

寝ても寝ても眠たい…そんな眠りづわりの場合は、朝もなかなかスッキリ起きられないかもしれません。一時的なものではあるので、寝られる環境にあれば寝ても問題はありませんが、働く妊婦さんや上の子がいる場合はそうはいきませんよね。

対策
朝日をしっかり浴びて、新鮮な空気を取り込むことを習慣にしてみましょう。また、ストレッチで身体を伸ばすことで、血の巡りが良くなり目覚めにつながります。どうしてもしんどい場合は、家族や会社に相談し、出勤時間等を考慮してもらいましょう。

つわりの波② 昼につわり症状が出やすい人

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食べづわりの場合

仕事をしている人は気持ちが張っていることもあり、日中につわりを感じる人は朝晩に比べると、比較的少ないようです。とはいえ一日の中で最もエネルギーを必要とする時間帯ですから、食べづわりの人は空腹を感じることでつわり症状を引き起こしてしまうことも考えられます。

対策
空腹を感じないようにすることが重要です。お昼とは別に、すぐに口にできるゼリーや小さめのおにぎりなどを常備しておくといいですよ。

吐きづわりの場合

私も吐きづわりで、お昼時には周囲のお弁当の臭いでいつも胸やけや頭痛を感じていました。

対策
マスクの着用に加え、ミントのタブレットやガムを口にしていると、周囲の香りも気にならないですし、口の中もすっきりするのでおすすめです。

眠りづわりの場合

眠気が強く出る眠りづわりの人は、食後に強い眠気を感じてしまうことが多いです。

対策
昼食後に少し横になって休むことができるといいですね。理想的な休息時間は10~15分です。無理な場合は、ストレッチや軽い散歩などで身体に刺激を与えてみましょう。

つわりの波③ 夜につわり症状が出やすい人

夜は一日の疲れが出やすい時間帯です。また、気を張っていた日中の緊張感が解け、体の変化に敏感になる時間帯でもあるので、つわり症状が出やすい時間帯だといえます。また、朝昼と同様に空腹などの内的刺激や匂いなどの外的刺激で症状が出てしまう人もいるでしょう。

つわりのタイプごとの対策は朝昼と変わりませんが、夜は睡眠が重要です。あまりに辛い場合は、家事だけでなくお風呂などもやめ、早めに布団に入ることをおすすめします。

つわりの波④ 日によってつわり症状が変わる人

この方のように、数日おきの波に悩まされる場合もあります。症状を感じたら、それぞれのつわりのタイプ別の対策をとるよう心がけましょう。また、つわりがおさまったと思い込んでしまうと、食べすぎや動きすぎにつながります。

気分のいい日でも身体をいたわることを忘れずに過ごしていくことが大切です。

つわりが再発!?これもつわりの波

終わったと思っていたのに、数日後につわり症状が

私の場合、妊娠2か月後半頃からつわり症状が表れ、4か月頃をピークに治まっていったのですが、一度落ち着いたと思ったつわりがぶり返した経験があります。吐くことが多かった私のつわりは特に、食べ物の臭いと量が大きく関係していました。

調子が良くなってきてそろそろ食事も以前のように食べられるかな、という頃、とっても美味しく感じた夕飯を、ついついたくさん食べてしまいました。するとその次の日から、悪夢のようなつわり再来の日々が始まってしまい、その後1週間ほど辛い思いをすることになってしまったのです。

私のようなケースは珍しくなく、一度治まったと思ったつわりがぶり返したという話をよく聞きます。一度治まったはずのつわりが復活し、妊娠20週頃まで続く人もいるようです。つわりには終わりがくるといいましたが、早合点は禁物です

妊娠後期に起こるつわりもある!?

これはつわりの波というよりは、後期つわりと呼ばれるもので、大きくなったお腹によって内臓が圧迫されてしまうため

  • 食事が思うように取れない
  • 胃のムカつき

などを感じやすくなるのです。

後期つわりは臨月で赤ちゃんが下がってくる頃に治まることもあれば、出産するその時まで続くこともあります。後期つわりの場合は、食事を小分けにしたり消化の良いものを意識して摂取すると、症状も少しやわらぐかもしれません。

でもここを乗り越えれば、出産まであとわずか!もうひと踏ん張りですよ!

つわりの波を理解する

つわりは強弱があり体調によって波があります。ちょっとした体調の変化に一喜一憂してしまいがちですが、つわりには必ず終わりが来ます。赤ちゃんを迎え入れるため、ママになるための準備をしているという未来への喜びを忘れずに過ごしましょう。

また、気持ちをリフレッシュさせることも、つわり対策では重要です。体調がいい日にはゆっくり散歩に出かけるなどして、無理なく身体を動かす時間も作ってみましょう

数か月後には、かわいい我が子に出会えます。つわりの波を理解して、妊娠期間の限られた時間を大切に過ごせたらいいですね。

 

つわりの終わり方については、こちらをご覧ください。

”https://fun-mom.com/tsuwari/7167/″

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