新生児からミルクを与えて育児しているママさんも多いはずです。
母乳の出が足りないので母乳にミルクを足しているママさんや、仕事に復帰しなきゃいけなくてやむなく母乳をやめてミルクだけで育児しなければいけないママさんなど理由は様々です。
ただ、自分が与えている量が赤ちゃんの成長にとって足りているのか不安になりませんか?
今回はそんなママさんのために、新生児に必要なミルクの量についてまとめてみました。
1.新生児に必要なミルクの量は?
新生児から離乳食が始まる直前の5か月にかけて必要なミルクの量は以下となっております。
月齢 |
1回の調乳量 |
1日の授乳回数の目安 |
~生後2週間 |
80ml |
7回 |
生後2週間~1か月 |
100ml |
7回 |
1~2か月 |
140ml |
6回 |
2~3か月 |
160ml |
6回 |
3~4か月 |
200ml |
5回 |
4~5か月 |
200~220ml |
5回 |
5か月以降は離乳食を開始するので、それにともなって少しずつミルクの量は減らしていきます。
2.混合育児の場合のミルクの量はどうする?
すでに完ミで育てている場合、ある程度上記の表や、ミルク缶に書いてある量を目安とすれば良いでしょう。
しかし、母乳との混合育児の場合はまた変わってきます。
そしてお母さんが今後、母乳メインで育てていきたいのか、それとも仕事復帰などの理由からミルクメインで育てていきたいかによっても違ってきます。
母乳メインで育てていきたい場合
新生児の場合、母乳だけで足りていないからといって今後ずっとそのままとは限りません。
母乳は、赤ちゃんに吸ってもらえば吸ってもらうほど乳腺が開いて出るようになってきます。
なので、まずは母乳を先に与えます。
1回の授乳で左右どちらも10分~15分吸ってもらうようにしましょう。
そのあとに、やはり足りないようであれば20~60mlを目安にミルクを足します。
赤ちゃんは与えたら与えただけ飲んでしまうので、与えすぎには注意してください。
その量を与えても赤ちゃんがぐずってしまうという場合、まずは搾乳してみて母乳がどのくらいの量が出ているのかを確認しましょう。
思ったより出ていない場合もあれば、思っていた以上に出ていてママが与えるから飲んでいるだけで実は母乳だけで足りるという場合もあります。
そんなことがないようにするためにも、しっかり母乳の出ている量を把握しましょう。
ミルクをメインにしたい場合
仕事復帰などの理由でミルクだけの育児にしたい場合、赤ちゃんが哺乳瓶の乳首で慣れているのであれば簡単です。
まずは母乳を搾乳して、哺乳瓶で与えてあげます。
そのあとに、上記の表などを目安に足りない量を足してあげます。
ミルクだけ与えれば良いのでは?と思うかもしれませんが、母乳は搾乳するなりして出しておかないと詰まって乳腺炎を引き起こす原因となってしまいます。
母乳は赤ちゃんに吸われなくなると量が減っていきますので、自然と出なくなるまでは搾乳して与えるようにしましょう。
3.授乳間隔は?3時間はあけた方が良いの?
母乳でもミルクでも授乳間隔はどのくらいあけるべきなのか悩みますよね。
母乳の場合は赤ちゃんが欲しがるだけ与えて良いと言われています。
理由としては、母乳は消化されるのが早いからです。
では、混合でミルクも与えている場合はどうすれば良いのでしょうか。
やっぱり、ミルクの量や授乳間隔で悩むんですね。
混合の場合の授乳間隔は?
ミルクは消化のスピードが遅く、まだ未熟な赤ちゃんの胃には母乳に比べると負担がかかると言われています。
そのため、3時間おきを守るように言われているのです。
私は1人目のとき、ほぼ完ミで育てていたのですが、3時間は間隔をあけなければいけないなんてことを知らずに欲しがるだけミルクを与えていました。
すると、生後半年くらいであきらかに標準よりもまるまるとした子になっていたのです。
母乳で育って太っている子より、ミルクだけで育って太っている子の方が成長してから肥満などになりやすいようなので、与えすぎには気を付けましょう。
ムスコの母子手帳めくっていたら、4ヶ月検診で肥満気味と書かれていたので、入眠前にミルク足すのやめて母乳のみにするわ…どうせミルク足しても夜中起きるし…。
— Haruko (@axstohal) January 6, 2017
ミルクが将来の肥満の因子になるんだって。(成長曲線はみ出した場合ですが)でも保育園行ってる間はミルクに頼らざるを得ないし、悩ましい。
— ひなね (@hinanen) July 12, 2013
もし、3時間たたないうちに欲しがったら?
もし、前回の授乳から3時間たたないうちにほしがった場合は、おっぱいを吸わせて母乳を与えるようにしましょう。
母乳は、先にも書いた通り赤ちゃんが欲しがるだけ与えて良いと言われています。
そして、赤ちゃんに吸ってもらえば吸ってもらうほどしっかり量が出るようになります。
完母を目指すお母さんは特に赤ちゃんに吸ってもらう回数を増やすことを意識していきましょう。
4.ミルクを増やすと便秘になる?
ミルクを足すようになってから、便秘がちになってしまう赤ちゃんも多いとのこと。
顔を真っ赤にしていきんでる赤ちゃんをみると、かわいそうですよね。
便秘の解消法としては、
・お腹をマッサージ
・綿棒浣腸
などが主にあげられますが、ミルクを足している場合はミルクの種類を変えてみると良いかもしれません。
ミルクも様々な種類がありますので、合うミルクと合わないミルクがあります。
マッサージ等でも解消されない場合は、ミルクの種類を変えてみて、自分のお子さんに合うミルクをみつけてあげましょう。
5.おわりに
病院だと母乳を飲んだあとに体重を計って母乳をどのくらい飲んだか把握できましたが、自宅に帰るとそうもいかないですよね。
赤ちゃんが今の授乳量でしっかり成長していけるのか不安になってしまうときがあると思います。
そんなときは、母乳外来で相談してみましょう。
ママの不安は赤ちゃんにも伝わってしまいますから、赤ちゃんのためにも不安は解消していきましょうね。