1歳になったから…
次の子を考えているから…
など、断乳の理由は様々ですが、いずれにしても断乳をするママたちは、「この日から授乳はしない」と決めて取り組む場合が多いですよね。
そうなると気になるのは、張りや痛みなどおっぱいのトラブル。今回は特に、しこりについて見ていきたいと思います。
断乳後のしこり
おっぱいはとてもデリケート。断乳後は、古い母乳をきれいに出し切ることが大切だと言われています。
胸に硬いものを感じる…一般的にこのような状態をしこりと表現していますよね。このしこりを放っておくと、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
育児相談で断乳時の乳ケア聞いてきた
断乳後3日間は乳に触れない
痛い時は冷やす
3日後風呂で30分くらいかけて最後の乳をひねり出す
以降3日毎に出るか確認するのを何度か続けるなにもしないと石化してしこりが残り、二人目授乳に支障が出たり、乳がん検診で引っ掛かるよ
— そー@1歳 (@saw_2015_sep) 2016年7月4日
@koge_dobo 2歳4カ月のムスメがおりますが、1歳3ヶ月で断乳後は助産院で定期的にマッサージしてもらいました。断乳後はきちんとケアしないと次の出産後の母乳の出に影響があったり、しこりが残ると最悪の場合は切開してしこりを取らなければならないそうです。
— めぽ<●><●> (@mame0822) 2015年10月21日
断乳を考え始めたママ、または実際に断乳をしたというママは、母乳教室や助産師さんにきちんと事後のケアをサポートしてもらうことが大切です。
もしもしこりを感じているママがいたら、この先をお読みになり、不安や心配の解消に努めてほしいと思います。
断乳の時期についてはこちらをどうぞ★
”https://fun-mom.com/childcare/8438/″
しこりって何?
厳密にいうと、しこりと表現される症状は、硬結(こうけつ)と腫瘤(しゅりゅう)に分類されます。
- 硬結 境界が不明瞭 かたまりの認識が比較的困難
- 腫瘤 境界がある程度明瞭 かたまりの認識が比較的容易
両者には上記のような違いがありますが、実際は判断が難しく、専門医の診断を仰ぐのがよいと言われています。詳しく見てみましょう。
硬結
乳腺の線維化が原因で、乳腺の広い範囲が硬くなるものですが、触診では何となく硬く感じる状態であることが多いようです。
乳腺炎や乳瘤と呼ばれる症状は、こちらに分類されます。
乳腺炎の場合は、細菌などで乳腺が炎症している状態で、発熱や発赤、じんじんとした疼痛などの症状を伴います。
基本的に抗生物質で治療をしますが、切開排膿が必要になる事もあります。授乳中にも表れやすい症状なので、ご存知の方も多いでしょう。
乳瘤(にゅうりゅう)の場合、原因は作られた母乳のうっ滞です。母乳がうっ滞している部分が腫れあがっている状態なので、この部分を圧迫しながら溜まった母乳を出すことで解消されます。
腫瘤
広義で、原因に関わらず体内の腫れ物を指します。触診では比較的簡単にかたまりを感じることができると言われています。
そのかたまりが良性であるか悪性であるかは検査してみないと分かりませんが、乳がんなどの腫瘍はこちらに分類されることが多いようです。
ただし、非浸潤癌(※以下で説明)の場合は硬結に分類されます。
しこりを感じたら
何だか硬いものを感じる…年齢によってしこりの原因とされるものも変わってきます。
断乳後のエコー検査でしこりが2つ増えてた(;´Д`A
計5個。
また半年後に検査。— RURU (@hironon411) 2016年10月3日
今回、ググってびっくりしたのは、断乳後にパイケアを怠ると残乳がしこりになり、それが悪性腫瘍になることもあるようで…。セルフケアでは到底自信がないので、様子を見ながらおかしいなと思ったらすぐ助産院に駆け込もうと心に決めた。女性の身体めんどくさい。でもちゃんと自分で大切にしないと。
— K子 (@Lazybones777) 2017年3月11日
しこりを感じたら、まずはご自身の年齢と症状を照らし合わせ、気になる場合は早めに病院を受診しましょう。
10代 | 乳癌である確率は低いです。様子を見て、気になる状態が続けば病院を受診しましょう。 |
20代 | 授乳経験のある方は、乳瘤である可能性も否定できません。 しこりが急にできた、大きさが変化する、などの場合はしばらく様子を見てみましょう。 |
30代 | 乳癌の確立がぐっと高くなる年齢です。 しこりなどの違和感がある場合は、きちんと病院で検査をしましょう。 |
40代 | 乳癌のピークと言われる年齢層です。 しこりに気が付いた場合は、授乳中であっても病院で検査をするようにしましょう。 |
気になるのはやはり乳癌
女性の12人に1人が生涯で乳癌になります。しかし、その中で命を落とすのは6人に1人という結果もあり、予後が比較的良い癌だとも言われています。
乳癌の特徴としては、
- しこりがゆっくりと大きくなっていく
- しこりの場所は変わらない
- しこりを押しても痛みは感じない
などがあります。
当てはまる項目があれば、早めに病院を受診しましょう。
非浸潤癌
癌細胞が乳管や小葉と呼ばれる組織の中にとどまっているもので、早期の癌症状です。手術で切除すれば完治の可能性が高いですし、近年は医療技術も高くなり、切除の必要がない場合もあります。
きちんと専門医で相談し、治療法を決めましょう。
浸潤癌
癌細胞が乳化や小葉と呼ばれる組織の膜を破って外に出ている状態です。近隣の組織に入り込み、血管やリンパなどから全身に転移する可能性の高いものです。
手術による切除に加え、薬物療法で治療をしていくのが一般的です。
断乳後は検診をしっかり受けよう
近年はマンモグラフィーの普及により、乳癌の早期発見は増加しています。
また、ピンクリボン活動なども多く目にするようになり、世間の検診への意識が高まりつつありますよね。
先ほども述べたように、早期に治療をすれば予後の良い癌だと言われています。
定期的な検診をきちんと受けることで、病気の早期発見はもちろん、何もない場合でも気がかりや心配の解消にもつながりますよね。
しこりを感じたら、年齢にもよりますが、やはり専門医できちんと検査をしましょう。しこりはそのまま放置してしまうと悪さをしてしまう場合もあります。
授乳後のおっぱいのケアをきちんとして、いつまでも健康でお子さんの成長を見守っていきたいですね。