産婦人科で検診を受けている妊婦さんがほとんどだと思いますが、妊娠中の風邪は、何科にかかるのがいいのでしょう?
妊婦さんの風邪の治し方について皆さんどうしているのか気になりますね。
オススメの対処の仕方を洗い出していきましょう。
風邪をひいたら産科主治医に相談
普段かかっている内科にかかるか、妊婦健診でみてもらっている産科にかかるか悩むところです。
でもまずは、産科主治医の指示を受けましょう。
理由は次の3つ。
妊婦に使える薬を熟知している
妊婦だから全く薬が使えないわけではありません。
風邪症状では、早めにpl配合顆粒などで症状の悪化を防ぐ場合もあります。
妊婦の場合、安定期には使えるけれど、後期には使わない方がいいなど、細かい制約がある薬が存在します。
妊婦に対しての効果や安全性については、産婦人科の医師の方が知識があり、的確な処方を受けられます。
pl配合顆粒についてこちらの記事で取り上げています。
関連記事pl配合顆粒は妊婦さんに大丈夫?心配な風邪薬との付き合い方は?
胎児の状態をチェック出来る
熱が続いた後は、羊水の温度が上がり、胎児の体温も上がってしまいます。
40度の熱が3日続くとリスクが上がります。
熱が高い場合や、咳がひどくて血中酸素濃度が低くなってしまうなど、赤ちゃんに影響が出ていないか状態をたしかめた方がいい安心です。
専門の産婦人科の先生でなければ、赤ちゃんの状態を検診することは出きません。
状態によっては他の科と連携
咳がひどい場合、アトピー性咳嗽(がいそう)や、後鼻漏(こううびろう)など、一般的な風邪の対処だけではなかなか良くならないものもあります。
内科や呼吸器内科、後鼻漏なら耳鼻咽喉科などと連携して治療した方が良いケースもあります。
当然、他の科を受診するときには、妊娠していることを告げて、胎児に影響の出ない治療法で対処してもらいましょう。
他の妊婦さんに迷惑にならない?
人にうつしてしまうかも知れない風邪やインフルエンザにかかっているのに、妊婦さんで一杯の待合室に行っても良いのか気になりますね。
そんなときはまずは電話で指示をもらいましょう。
- 妊娠週数
- 体温は何度?
- 発熱はいつ
- 喉の痛み・せき・鼻水などの症状は?
- 湿疹・発疹はないか
- 水分や食事は摂れているか
- トイレの回数
- だるさや関節の痛みはあるか
- お腹のハリはあるか?
などメモをとってから電話すると良いでしょう。
混雑の少ない時間やマスク着用での来院を指示されるかも知れません。
症状や、妊娠の経過、病院の状況に応じて相談に乗ってくれるはずです。
妊娠の気になる症状と受診科
妊娠中にかかりやすい病気
妊娠によって免疫機能が低下する人が多いので、風邪などの感染症にかかりやすくなります。
また、妊娠初期に、リンパが張っている様な感じや、粘膜がはれぼったいむくんだ感じの風邪のひき始めのような感覚になることも多いので、内科にかかる場合には、妊娠していることや妊娠の可能性があることを伝えて受診しましょう。
風邪以外の病気では…
風疹や麻疹の可能性をクリア
麻疹や風疹は、胎児の成長に影響したり、早産流産のリスクが上がるので、予防したい病気です。
妊娠後期でかかってしまった場合には、早産を防ぐ処置をするなど、産婦人科ではリスクに対応して、安全な出産をサポートしてくれますから、産婦人科の受診は大切です。
ただの風邪からぜんそくに…
妊娠を機に喘息になる人がいるとDr.に言われたので、みなさんもお気をつけて。ひと月以上咳が続いたらすぐに病院だ!私は3ヶ月以上風邪やろ〜で放置してたから、怒られたよ!
— 枢坡縷????4済 (@star_subal) August 13, 2016
いままでぜんそくと診断されていなかった人でも、妊娠のホルモン変化をきっかけに、ぜんそくを発症することがあります。
長引くしつこい咳は、ぜんそくの治療薬で悪化を防げる場合があります。
産婦人科で相談し、呼吸器内科の受診をすすめられることもあるでしょう。
痔や膀胱炎になる人も多い
便秘がちなことが影響して、切れ痔やいぼ痔になる妊婦さんは多いので、婦人科で相談すると、軟膏や座薬を処方してもらえます。
・微熱が続いたり、発熱している
・尿が白っぽく濁る
⇒膀胱炎の疑いアリ
膀胱炎の場合でも、妊婦さんに使える抗生剤を使って、婦人科での治療可能です。
・微熱や発熱
・排便のとき肛門が痛い
・肛門にかゆみ、痛みを感じる
⇒痔の疑いアリ
病院の規模や地域による違いもある
最寄りの内科でOKだった体験談
・普段から調子の悪いときはいつも行く内科。妊娠していることを話したら葛根湯を出してくれました。
・個人病院で待ち時間が短くラッキーだった。
・妊娠していることを伝えたら、順番まで車で待たせてもらえた。
最寄りの内科でNGだった体験談
・妊娠してるから薬は出せないと言われ、診察を受けたメリットが感じられなかった。
・待合室に咳をしたり、具合悪そうな人と一緒になって不安になった。
病院の規模や、医師の技量、考え方によって対応は変わってきます。
妊婦さんに薬を出して万が一のことがあっては困るので、簡単に薬を出さないお医者さんもいる様です。
風邪の場合には、『通い慣れた内科』か『検診を受けている産婦人科』にかかる妊婦さんが多いようですね。
おわりに
- 風邪など体調不良に気付いたら検診を受けている産婦人科に連絡し、指示をもらいましょう。
- 風邪以外で発熱することもあるので、診断を受けておくことは大事です。
- 妊娠中にかかりやすい病気は産婦人科でフォローしてもらえる場合が多い。
妊娠中の風邪は、病院処方の薬を使った方が治りが早い場合があります。
長引かせないためにも、産婦人科を中心に考えて、受診してみましょう。
早く良くなりますように!
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