風邪をひいたときは、脱水を防ぐ意味でも、水分をしっかりとりたいですね。
つわりでも効果バツグンのうわさが高いポカリスウェットは、風邪の時にも良さそうですね。
妊婦の風邪とポカリスウェット、他のドリンクの効果など調べて見ました。
風邪をひいたらポカリスウェットは正解?
発熱・下痢・おう吐で脱水になるのを防ぐ
風邪をひくと、熱が出て、大量の汗をかいたり、下痢や嘔吐で水分が摂れない場合があります。
脱水にならないためには、水分の補給が大切ですが、体に吸収されやすくするには、適度の塩分と糖分が入っていることがポイントです。
ポカリスウェットは、吸収されやすい濃度に調整されているので、風邪の時の飲み物としてオススメできます。
水分と一緒に出た電解質も一緒に補給
体には、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質が必要ですが、汗と一緒に排出されてしまいます。
たくさん汗をかいたときには、こうした電解質も一緒に補給する事が大切です。
電解質不足で吐き気、頭痛、筋肉のけいれんが起こることがあります。
つわりで食べられなくて、つらい時にポカリスウェットで気分が良くなる…という場合には、脱水と電解質不足が同時に補われるからと言われています。
つわりとポカリスウェットについてはこちら
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飲み過ぎには注意
発熱で汗をタップリかいたときは、電解質を失っているので補給になりますが、それほどの汗でもないのに、水代わりに1日2ℓ以上がぶ飲みというのはオススメできません。
- 塩分過多で腎臓に負担がかかり、むくみやすくなる
- 糖質のとりすぎで、血糖値コントロールが乱れると糖尿病になるリスクが上がる
- ポカリの飲み過ぎで食事が入らない
ポカリスウェットは、妊婦さんの体に悪いものは何も入っていないのですが、塩分・糖分が含まれているので、腎臓への負担、血糖値の急激な上昇には気をつけなくてはいけません。
塩分換算は、『ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)』ですから、100㎖中49㎎ナトリウムを含むポカリスウェットは、0.12gと換算され、500㎖ボトルを1本飲むと0.6g、2ℓなら2.4gの塩分量に相当します。
妊娠高血圧症候群の場合要注意
塩分量で血圧上昇はもちろん、血糖値の急激な上昇も、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を悪化させる恐れがあります。
診断を受けているなら、医師に相談しましょう。
ポカリスエット以外の水分補給用飲料は?
経口補水液とスポーツドリンクの違い
【経口補水液とは?】
飲む点滴といわれるほどで、スポーツドリンクと比べてナトリウム、カリウム、マグネシウムの量が倍以上含まれています。
病院の処方薬局で、普通のスポーツドリンクのような雰囲気で販売されていますが、厚生労働省『個別評価型病者用食品』の表示許可を得ている飲料です。
ナトリウムの濃度が高いので、公式サイトにも糖尿病や高血圧症を持っている人は医師に相談するように書かれています。
1日の摂取量は、成人500㎖~1000㎖と決められており、お茶代わり、水代わりの感覚で飲んではいけません。
大塚のOS-1 や、味の素のアクアソリタが当てはまります。
脱水の改善にはとても有効
がぶ飲みしないことさえ気をつければ、脱水改善に大変有効です。
妊婦さんでも、妊娠高血圧症候群の心配がなく、速やかに脱水を改善させたいときに用量を守って使うのはOKです。
脱水症状を防ぐために手術前にOS-1を飲むように指示する病院もあるほどです。
災害時の避難所で提供されることもありますが、体内の水分量を保つ効果がそれほど高いと言うことです。
出典:Amazon 経口補水液「OS-1]
出典:Amazon 経口補水液 「アクアソリタ」
*成分比較表*
ポカリスウェット①はおなじみの青いラベルのポカリスエット
ポカリスエット②はイオンウォーターという水色ラベルのものです。
アクエリアス①はおなじみ青いラベル『アクエリアス』
アクエリアス②は黄緑のキャップの『アクエリアスビタミン』
風邪にはアクエリアスビタミンも良い
脱水症状には、3種類あります。
①高張性脱水:水が飲めない、発熱、下痢、おう吐などで水分そのものが足りない。
②等張性脱水:汗をたくさんかいて、水分、電解質がどちらも足りない状態。
③低張性脱水:汗で電解質が排出され、水ばかり補給した場合起こりやすい。全身倦怠感、眠気、嘔気、手足の冷え、脈が遅くなる。
電解質の不足で、体の働きそのものが悪くなることがあるので、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの補給が大切です。
しかし、電解質が足りている場合(汗をかいていない)には、経口補水液や、スポーツドリンクをがぶがぶ飲まないようにしましょう。
スポーツドリンクの代名詞として『ポカリスエット』が指名されることが多いですが、風邪の時は、クエン酸やビタミンCが入っている、アクエリアスビタミンもオススメです。
この場合も、1日500㎖2本くらいにとどめて、食事から栄養補給出来る様にしましょう。
おわりに
- 妊婦さんの風邪にもポカリスウェットを飲むのは有効
- ナトリウム、糖分が多いので、飲み過ぎに注意(特に妊娠高血圧症候群)
- 脱水の回復には経口補水液を上手に取り入れる(高血圧症の場合は医師に相談)
発熱や下痢、おう吐で電解質の不足がおきると回復が遅れますから、食事が出来ないときにはポカリ、OS-1、アクエリアスを適度に取り入れましょう。
汗がおさまった後の水分補給は、ポカリやアクエリアスを2倍くらいに薄めるか水や白湯を飲むのも良いでしょう。
民間療法の『梅干し番茶』も、ナトリウムとクエン酸補給になりますね。
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