年末が近くなるとインフルエンザの流行が気になります。年々早くからインフルエンザが流行し、乾燥しやすい場所では11月から徐々にインフルエンザが猛威を奮い始めます。妊婦は悪化しやすいので、早めの予防をしておきたいものです。
最近では産婦人科でも妊婦に対してインフルエンザの予防摂取は積極的に「推奨」しているので、どの時期に摂取すべきか迷うところですね。
今回は妊婦がいつからインフルエンザの予防接種を受けるべきなのかについてまとめていきます。
妊婦のインフルエンザ予防摂取の重要性
妊娠中は体力の低下や免疫力低下に伴って、風邪やインフルエンザに感染しやすくなっています。それだけでなく、症状が悪化しやすく治りにくい事からも予防接種を受けた方が確実に症状を緩和させることができるとして多くの病院では予防接種を受けるようにすすめています。
とはいっても、お腹の赤ちゃんへの影響を考えると「受けます」と即答ができないのが現状です。
加湿や手洗いなどが予防として有効ではありますが、インフルエンザインフルエンザは感染すると、驚異のスピードで増えてしまうのでちょっとした油断が命取りになってしまうこともあるのです。
インフルエンザの重症化について
海外では、妊婦さんがインフルエンザにかかった場合「重症化」するリスクがあると報告が多数あり、WHOではワクチンの接種の優先対象になっています。現在日本では、多くの人が予防接種を受けている為に重症化の事例は報告されてはいません。
気になる奇形リスクについて
インフルエンザの予防接種を受けて「流産や先天性異常」の発症事例の報告はなく、ワクチンが原因になるとは考えにくいとされています。赤ちゃんに対してワクチンが何らかの影響を与えてしまうのではないか、というのは杞憂で受けない事の方がリスクが高くなると考えられています。
基礎疾患がある人は、かかりつけ医と相談し受けられない場合には万全の予防を行う事で、感染を避けるのが最良の方法であると言われています。
妊婦はどこでも受け付け可能です
かかりつけの産婦人科や近所のクリニックなど、どこでも接種は可能になっています。最近は皮膚科などでも予約性でインフルエンザの予防摂取をおこなっています。
ワクチンが不足しても、すぐには用意ができない事から多くの病院やクリニックでは予約受付となっているので、産婦人科でうけられるのであれば産婦人科で、予約が先なら近くの病院に確認してみるのも方法です。
インフルエンザの予防接種を妊婦が受けるならいつが一番良いのか
基本的には、いつでも摂取が可能ですが妊娠初期の場合にが体調や週数を加味した上で摂取を行う病院が多いようです、つわりが酷く、副反応が心配であったり妊娠超初期には一旦落ち着いてからの摂取をすすめられることもあります。
基本はどの週数でも接種可能
医師の判断によりますが、妊娠中のすべての時期で予防摂取は可能です。ただし、体調がすぐれない時には延期されることもあるので、かかりつけと相談することが望ましいでしょう。
ワクチンの効果の持続性はいつまで?
季節性・新型とも接種してから、約2週間後に抗体が出来上がり3ヶ月から6ヶ月間有効とされています。
体質によって持続性が異なることや、予防摂取したからインフルエンザにかからないという事ではないのでその他の予防もしっかり行いましょう。
今のワクチンは、新型・季節型に対応したものですが、新たなインフルエンザが流行した場合には効果はありません。
妊婦の予防接種は1回のみとなるので、何回も受けられるものではありません。
インフルエンザの予防接種による妊婦の副作用について
インフルエンザの予防接種を受けると、まれに副作用が起きることがあります。
インフルエンザによる副反応
- 摂取した部分が赤くなる、腫れる、痛くなる
- 発熱、頭痛、寒気、体の倦怠感
- アナフィラキシーショック
- ジンマシンや呼吸困難
摂取した部分が赤くなっても、すぐに治まるようなら問題はありませんが、発熱や呼吸困難などが見られた場合には至急病院で診察を受けなくてはいけません。
妊婦だからこれらが起こるのではなく、インフルエンザワクチンがニワトリの卵を使っていることからまれにアレルギー反応が出る事があるようです。
赤ちゃんにもインフルエンザの免疫ができるの?
季節型のインフルエンザのインフルエンザワクチンを接種した場合、お腹の赤ちやんにも免疫ができることがわかっており出産後の効果がある報告があります。シーズンに出産予定のママは、「赤ちゃんがインフルエンザになったら・・・」と心配されますが、自分が予防接種することでそれを逃れられるのなら安心ですね。
1歳未満の幼児は、予防接種を受けることは推奨されておらずママが予防接種を受けていれば母乳から免疫を受け取れるので妊娠中の予防接種が非常に有効と言われているのです。
ママがしっかり予防することで赤ちゃんが守られる
妊娠中のインフルエンザの予防接種は、週数に関わらず安全性が高いといわれていますので積極的に受けた方が良いことがこれでお分かりいただけたと思います。お腹の赤ちゃんは、ママしか守る事ができませんので、医師としっかり話し合いベストな時期に摂取を行うことが大切です。
いつごろ予防接種を受けると一番効果があるの?
インフルエンザが一番猛威をふるう時期を考えると、妊婦は11月から遅くても12月中旬までには終わらせておくのが一番ベストです。妊娠予定の場合には、11月中に受けておけば安心ですし妊娠初期に見合わせた人も中期にはしっかり予防接種を受ける事を考えると摂取できる期間は約2ヶ月ありますので、生理が始まり次の妊娠予定までに摂取しておけば安心ではないでしょうか。
子供がいるなら2回目に自分も受けておく
小学生以下は2回の摂取が必要で、1回目を10月から受付ています。
2週間の間隔をあけるので、次回が11月であれば子供といっしょに予防接種を受けるのが一番良いのではないでしょうか。
以外に受ける人が少ない日本のインフルエンザインフルエンザ事情
インフルエンザは世界中で流行しますから、世界中でインフルエンザの予防注射を受けていますが日本ではまだ接種については「受けない」「効果がない」と考えられているようです。
アメリカやヨーロッパのインフルエンザの予防摂取は、大腿部の筋肉注射ですが日本では認められていない為に腕への皮下注射が一般的です。
アメリからヨーロッパでは、鼻からの噴霧でインフルエンザワクチンを投与できる方法もあるので、注射が苦手な子供も積極的にワクチン接種を行っています。先進国である日本ですが、まだまだ医療の面では後手に回っていて妊婦のインフルエンザの予防摂取についても、まだまだ認識が甘いのかもしれません。
まとめ
妊婦がインフルエンザの予防摂取を受けるという事は、お腹の赤ちゃんの命を守ることにも繋がります。暖冬であれば空気が乾燥しやすく、寒いと室内が暖房で乾燥しインフルエンザが流行していきます。シーズンになったら、妊娠中だけでなく予定の人も必ず接種をするように心掛けたいもの。
受けない事でお腹の赤ちやんの何か影響を与えてしまうより、安全性が確認されている今だからこそきちんと摂取をすべきではないでしょうか。迷っているなら病院で話を聞いて受けられるときにしっかりと受けましょう。自分の決断が大切な命を守る事をしっかり考えてください。
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