妊娠すると下腹や横腹に痛みや重苦しさを感じることがあります。
「赤ちゃん大丈夫かな?」そんなことを考えるとちょっと心配になっちゃいますね。
アラフォーにして念願の妊娠をした友人K子が、36週にして『横腹の痛みがツライ』と相談してきたので、そのときのことをまとめて見ようと思います。
- 妊娠後期の脇腹の痛みで心配される病気はない?
- 痛みをやわらげるにはどうしたらいい?
- アラフォー出産の不安をどう乗り越える?
などをテーマにお伝えして行きます♪
K子の脇腹の痛みとは?
突っ張るようにキリキリ痛む
ひさしぶりにK子に電話したら…
K子:最近、横腹の痛みがツライ。掃除機かけた後とか、ちょっと動いた後に痛むと”前駆陣痛”とか、なにか早産のサインだったらどうしようって心配になるのよね。
わたし:痛みって片側に出ている?お腹を触って子宮が硬くなってる感じがなければ陣痛じゃないと思うよ。
K子:お腹のハリってどんな感じだった?
わたし:突っ張るような、お腹が硬くなる感じだったかな。前駆陣痛は子宮の収縮があるから、まあるい子宮の形に添っていつもよりかたくなるように感じたよ。
という事で、K子の訴えをまとめると…
- 36週に入って横腹がキリキリ痛む(左が多い)
- 全体に張るのとは違う気がする
- 痛みって異常のサインじゃないかと不安になっている
- 先日の検診で頭が下に向いてないと言われた
二人の出産経験のあるわたくしkenkon_yuyuが、友人の看護師、ママ友などから集めた情報をまとめていきます。
心配な子宮収縮のサインは?
『お腹全体がかたくなる』
36週に入るといつお産がくるんだろうって不安になりますよね。
前駆陣痛というのは、本陣痛の前に子宮や子宮頸部(しきゅうけいぶ)を柔らかくして、お産に備える意味があります。
子宮のかたちがわかるようなボール状に感じられる…でも、生理痛みないな痛みが出るときと、自覚のないときがあるみたいです。
『下腹痛+出血がともなう』
生理痛のような強い痛みがあり、出血やおしるしのようなサインがあったら、すぐに病院にに連絡して入院準備をチェックしましょう。
早産は体質もあるという事ですが、早朝、生理痛のようなお腹の痛みで目覚めて、定期的な痛みがあるかはかるひまもなく、2時間くらいでおしるし⇒入院⇒出産になったケースもありました。
赤ちゃんが上手く呼吸が出来ないなど、未熟なままの出産だと、NICU(新生児特定集中治療室)での対応が必要になり、設備の整った病院に転院になることもあります。
K子の脇腹痛の原因は?
赤ちゃんが少し横向きだった
アラフォーK子の場合は、すぐに出産につながる痛みではなく、赤ちゃんが横向きだったことで、脇腹が押され手痛みが出ていたという結論でした。
妊娠25~26週までは、3人に1人は“さかご”の時期、妊娠後期になると自然に”頭位”におさまるケースが多くなります。
赤ちゃんの頭が子宮口側に向いていないと、陣痛が弱くなったり、産道をスムーズに通れず難産になるリスクが上がります。
37週には、頭位にならないのは3~5%くらいまで減ってくる…と伝えたらK子は安心した様子でした。
医師に勧められた逆子体操の効果か、38週で向きが改善し、脇腹の痛みもラクになったようです。
(出産は予定日の3日前。元気な男の子を自然分娩で出産しました!)
逆子体操とは?
【胸膝法】~四つん這いになる体操
① ひざ立ちから体を前に倒し、クッションに頭をのせる。
② 胸を床につけ、手は前の方に伸ばす。
③ ひざをつき、うつぶせの姿勢でおしりを高くします。
④ 15分~20分続けたら、シムスの姿勢で休みます。(赤ちゃんの背中がある方を上にすると良い)
【仰臥位】~仰向けになる体操
① クッションや枕を用意する。(高さ30~35㎝くらい)
② クッションの上に座り、ゆっくり仰向けに寝ます。
③ 背中から肩が床につくようにゆったり横になり、10分ほど過ごします。
*お腹が張りやすい、前置胎盤など早産リスクがある場合には医師と相談して。ストップがかかるケースもあります。
【あわせて覚えたいシムスの姿勢】
痛みがある側を下にして行うとラクになることが多いですよ。
前駆陣痛と本陣痛にはどんな違いがある?
前駆陣痛と本陣痛の違い
妊娠36週になると脇腹の痛みがこのまま本陣痛になってしまったら…という不安が大きいですね。
【本陣痛の特徴】
- 一定の間隔でおこり、少しずつ間隔が近くなり、痛みが強くなる
- 下腹部の痛みから少しずつ範囲が広がっていく感じ
- 間隔が10分になったら入院の目安といわれています
- 本陣痛では、立っていられないほどの痛みになってきます
はじめは、「お腹をくだしたときのような痛み」「生理痛のような痛み」と表現するママが多いけれど、本陣痛はだんだん強く間隔が短くなるのが特徴です。30分ごとから20分ごとになり、痛みが強くなってきた…と感じたらすぐに病院に連絡しましょう。
【前駆陣痛の特徴】
- 間隔にバラツキがある
- 下腹部や前の方、脇腹に痛みを感じる
- お腹にハリを感じるけれど、休んでいるうちに良くなる
広い範囲での痛みを感じることはなく、痛みの持続時間も長くはありません。
ですから、痛みがずっと同じか強くなっていく感じの場合には、なにか他の異常が起こっていることもあるので、病院に連絡して指示を受けましょう。
出血などの変化にも注意が必要です。
区別がつかないケースも…
お産の始まり方はケースごとに皆さん違うので、わかりにくいことも多いようです。
36週でまだ早いし陣痛じゃないだろうとのんびりしていたら早産になってしまった…という場合もあるので、心配な時には病院に問い合わせというのが確実でしょう。
わたくしkenkon_yuyuも、2人目の時には一気に痛みが強くなって2時間くらいで出産。病院に着いてから1時間もしないうちに産みました。
1人目の時は、予定日を3日過ぎていよいよかと思い早朝入院したのに、生まれるまでに6時間以上かかりました。
発熱や出血に注意!
発熱や出血は、トラブルのサインですから、必ず病院に連絡して指示を受けましょう。
【卵巣の茎管・胎盤剥離】
子宮周りのトラブルが発生した場合には、周期的な痛みではなく、痛みが続きます。胎盤剥離では出血が起こります。
【水腎炎】
子宮に押されて腎臓から膀胱につながる管の流れが悪くなり、腎臓が腫れてしまいます。右脇腹や腰が痛む事があります。
【腎盂炎】
膀胱炎から進行する事もあり、細菌性の感染が腎臓で起こるので発熱、背中、脇腹、腰などに痛みが出ます。
アラフォー出産の不安…
35歳以上の妊婦さんは、高齢出産(マル高)と呼ばれますから、アラフォー出産は当然高齢出産(マル高)。
マル高だから不安なこと①
何につけても高リスクだと説明されるので、「流産の兆候だったらどうしよう」とか考えてしまいがち。
脇腹痛でも早産のサインだったらなんて…。
でも、不安に思うより、検診結果から指導されたことを出来るだけこなして、出産を待つ、少しでも不安があれば病院に連絡する…というのが基本です。
マル高だから不安なこと②
臨月になって難産を経験した方の話を聞くと不安になってきます。
妊娠高血圧症や妊娠糖尿病になる確率が上がりますし、自分も高リスク出産になったらどうしよう…。
充分かかり付けのお医者さんと相談して、経過を観察してもらい、自然分娩のリスクが高ければ帝王切開での計画分娩にする、あるいは、NICUの設備のある病院での出産を検討するなど、安全なお産が出来る様に準備を進めましょう。
おわりに
- 36週になっての脇腹痛は赤ちゃんに押されていることも多い
- 赤ちゃんの向きが頭位になっていない場合、逆子体操をすすめられることがある
- 横腹痛で発熱、出血があればすぐに病院にかかった方が良い
臨月の横腹は、お産が近いことを教えてくれている場合もあれば、異常のサインになっていることもあります。
お産は一人一人違いますから、心配な場合にはすぐに病院に連絡して指示をもらいましょう。
穏やかなお産になりますように!
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