妊娠超初期のロキソニンのリスクは?頭痛がつらいときの治し方は?

妊娠初期

妊娠超初期は赤ちゃんの器官が作られる時期だから、薬にも気をつけたいですね。

生理痛や頭痛でお世話になることが多いロキソニン

妊婦さんにはどうなのでしょう?妊娠中の影響、注意する事などまとめていきます。

 

妊娠超初期のロキソニン

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心配される副作用は?

  • 胃痛
  • 便秘
  • 吐き気・おう吐

主成分のロキソプロフェンに、胃の粘液を減らす働きがあるので、胃腸症状の副作用が出ることが多く、処方薬だとムコスタなどの胃を守る薬が一緒に処方されることが多くなっています。

ロキソニンは、副作用が出にくい製法(プロドラッグ製法)のお薬です。

アナフィラキシーショックなどアレルギー性の副作用、顆粒球減少、無菌性髄膜炎など危険性がゼロではないものの、気軽に、生理痛や頭痛、肩こりの痛みなどで、妊娠前から使っていたという人も多いのではないでしょうか。

妊娠中・妊娠の疑いのある人は医師に相談することとなっています。

 

妊娠超初期にロキソニンは飲んでいい?

皆さん心配するのは、ロキソニンを飲んでいて、生理が遅れて後で妊娠がわかった場合。

生理予定日までの間は、影響が無いといわれています。

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これは、妊娠日数0~27日(妊娠3週目まで)の間は、神経や器官がつくられていないからです。

胎児の神経や器官が作られるのは、生理予定日から2ヶ月間ですから、注意したいのはこの時期です。

それ以降は、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合は処方されるケースがあり、妊娠初期のロキソニンは絶対的禁忌ではありません。

妊婦にとって注意すべきは、4週から12週、妊娠後期の副作用。

この時期を過ぎていれば、症状によっては医師の判断で処方される場合もあります。

 

ロキソニンは妊娠後期にも要注意!

  • 胎児の動脈管収縮
  • 分娩が進まず難産になる

ロキソニンは、妊娠後期になると深刻な副作用が心配されます。

胎児の動脈管が収縮することで、「血液が充分に行き渡らない」、「血管に負担をかける」ことになります。

赤ちゃんに苦しい思いをさせる事になってしまうのです。

また、陣痛が充分に起こらなくなり、お産が進まず、難産になるリスクが上がります。

妊娠後期の妊婦さんにはロキソニンは避けることになっています。

 

妊娠初期の頭痛は多い?

風邪

妊娠初期の頭痛つわり

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妊娠初期は、『頭痛つわり』と呼ぶ事があるほど、頭痛を感じる人が結構な割合で見られます。

妊娠の初期症状で、のどの痛み、だるさ、頭痛、吐き気など、風邪の様な症状を感じる場合も多いですし、「頭痛薬飲みたい・・・」となる場合は良くあるようです。

生理予定日までなら、ロキソニンの影響は受けにくいですが、それ以降12週までは赤ちゃんに一番影響が出やすい時期なので、自己判断で飲んではいけません。

 

ホルモンバランスの変化が原因

妊娠すると、ホルモンバランスの変化で頭痛が起こることがあります。

生理の後にズキズキ脈打つような頭痛を起こす人もいますが、ホルモンバランスの変化から、頭の中の血管が一気に拡張して起こる偏頭痛タイプが多いようです。

冷えピタやアイスノンで冷やすとラクになる頭痛です。

 

脱水やミネラル不足が原因

妊娠初期には、食欲が落ちたり、おう吐で水分を失いがちです。

脱水や、ミネラルの不足でも頭痛は起こりやすくなります。

ポカリスウェットやアクエリアスなど、「つわりの時にスポーツドリンクが良かった」という妊婦さんは多いですね。

塩分や糖分が吸収しやすい濃度で含まれているので、脱水の改善に役立ちますし、マグネシウムなどミネラルを補給出来る点が頭痛や吐き気に効果的だといわれています。

100㎖中、ポカリスウェット0.6㎎、アクエリアス1.2㎎ですから、アクエリアスの方がたくさんマグネシウムが含まれています

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偏頭痛・緊張性頭痛

頭痛には「血管が拡張することで起こる偏頭痛」「血流が悪くなり筋肉のこわばりがでる緊張性頭痛」があります。

偏頭痛は、ホルモンバランスの崩れ、マグネシウムの不足が原因になります。

緊張性頭痛では、体調の悪さから体を動かさなくなってしまう、同じ姿勢が続く、鉄分不足の貧血が原因になります。

緊張性頭痛の場合には、体を温めて血流を良くすることと、鉄分の不足を補うことでラクになります。

 

婦人科で頭痛薬が処方してもらえる

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カロナールは安全?

ロキソニン、ピリナジン、ナパ、フェナチンは、アセトアミノフェン製剤と呼ばれるタイプの解熱鎮痛剤です。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)のロキソニンやボルタレンに比べて、妊婦さんに与える影響が少ないとされてきました。

動脈管収縮のリスクはゼロではありませんが、ロキソニンよりもリスクが低い扱いになっています。

産婦人科で妊婦さんの頭痛鎮痛薬としてカロナールが処方されることは、珍しくありません。

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市販薬のアセトアミノフェン系鎮痛剤としては、タイレノール、ノーシンなどがあります。

ただ、週数や赤ちゃんの状態、妊婦さんの体質や状態によって処方できるか決まって来るので、かかり付けの産婦人科医に相談してから使いましょう。

 

薬に頼らない頭痛解消

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①同じ姿勢を続けない

体調が悪く動きたくなくなることが多いですし、デスクワークを続けている場合、同じ姿勢を続けているので、血流が悪くなり、筋肉にこわばりが出て緊張型頭痛が起こりやすくなります。

適度に休憩を取ったり、肩甲骨周りを動かして血流を良くしておきましょう。

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②スマホの時間を短縮する

目の疲れは頭痛の原因になります。

妊娠初期、動く気になれずスマホで気を紛らわすことが多くなりがちです。

脳を休めるには、目をつぶってゆっくり瞑想する、目をつぶってリラックス出来る音楽を聴くのがオススメです。

 

③偏頭痛型は冷やす

偏頭痛型の頭痛は血管が拡張することで起こるので、冷やすとラクになります。

入浴もシャワーのみにして、温めすぎないようにしましょう。

脈打つような感覚や、目の奥が痛む、チカチカすることが多いようです。

 

④緊張型頭痛は温める

血流の悪さやある、肩こりなど筋肉のこわばりがある緊張型頭痛は温めるとラクになります。

カイロを首筋や肩、肩甲骨のところにあてる、ゆっくり湯船に浸かるなどがオススメです。

偏頭痛とは対処が真逆なので、どちらのタイプの頭痛か判断して対処しましょう。

 

⑤スポーツドリンクを飲む

水分不足、ミネラル不足が頭痛の原因になっていることがあります。

ポカリスエット、アクエリアスで水分、ミネラルを補給しましょう。

 

⑥鉄分補給する

アサイー、プルーン、肉や魚を食べるようにして、鉄分補給を意識してみましょう。

 

⑦マグネシウム補給する

アーモンド、ピーナツや海藻に多く含まれています。

偏頭痛の原因にマグネシウム不足が挙げられていますし、栄養バランスが崩れると頭痛につながります。

 

⑧葉酸を補給する

葉酸不足も頭痛を起こしやすくなります。

ほうれん草やブロッコリーなどの野菜を食べる、妊婦用の葉酸サプリなど利用して見ましょう。

 

⑨さんぽで気分転換

つわり時期は動くのもつらい…という時もありますが、上手に気分転換できるといですね。

軽い運動でラクになる頭痛もあります。

 

⑩適量の豆乳

過剰摂取はダメですが、栄養バランスのアシストに役立つので、1日200~400㎖の豆乳で頭痛が減ったという人もいます。

 

おわりに

  • ロキソニンは妊娠中避けた方がよい
  • つらい頭痛が続くなら医師に相談し、薬を処方してもらう
  • 薬に頼らない頭痛解消には、水分補給、栄養バランス、充分な休息を心がける

妊娠初期に頭痛に悩まされる妊婦さんは多いですが、ロキソニンは医師のOKがなければ飲んではいけません。

産婦人科ではカロナールが処方されることの方が多いようです。

妊娠週数、状態によって違ってきますから、以前処方された薬をかってに飲んじゃダメですね。

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