歯医者さんや、腰痛の検査など、レントゲンを使った検査を受けることって珍しくありません。
妊活中なら、超初期でも妊娠に気付きやすいですが、特に意識していない場合には、妊娠に気付いてから、『あのとき妊娠超初期だったかもしれないけど、大丈夫かな・・・』なんて不安になることもあります。
レントゲンの妊娠超初期に与える影響と、レントゲン検査を受けた場合大丈夫なのか調べてみました。
レントゲンと妊娠超初期の影響
妊娠超初期は器官が作られる
妊娠4週から15週の間に、重要な期間が形成されるので、この時期の赤ちゃんへの影響は心配です。
生理周期が28日だった場合、前回生理日を0週0日として、着床が3週のあたり、4週~5週あたりから、つわりなど兆候がで始める人もいますが、妊娠確定になった時には、3ヶ月目に突入という場合も多いですね。
生理が遅れていると気付いた時には5週くらいですから、妊娠超初期~3ヶ月くらいの時期が、とても大切な時期になっています。
影響が心配なレントゲン線量
では、赤ちゃんの発育に影響が出るレントゲン線量はどれくらいなのでしょうか?
- 妊娠4~12週で問題となり100ミリシーベルト
- 妊娠10~27週では120ミリシーベルト
というラインを越えると、赤ちゃんの発育への心配があると言われています。
やはり、全く影響が出ないという保証は出来ませんが、100ミリシーベルト未満の線量であれば、神経質になることは無いようですね。
妊娠がわかってから、『1ヶ月くらいに前に、レントゲン検査を受けたけど大丈夫かな・・・』と心配になっているママさん、安心してください。
影響は、ほとんど無さそうです。
妊娠超初期の被爆で異常がでる?
一般的な検査では、赤ちゃんが影響を受ける被曝量を浴びる事はありません。
万が一、受精~着床時期になにかの原因で、上手く発育できない場合には着床出来ず、妊娠不成立になるか、流産になります。
妊娠2ヶ月で、心拍が確認出来るほどに成長しているなら、大きな問題は無いと考えて良いでしょう。
妊娠初期には、染色体異常など、受精卵が上手く育たない流産も珍しいことではありません。
万が一、妊娠超初期に、心拍が確認出来ないなどが起きてしまっても、卵子側に原因があり、上手く成長できなかったという事なのです。
妊娠2ヶ月を越えて、心拍も確認出来たという事なら、心配せずに、ゆったりとした気持ちでいることが大切です。
レントゲン線量の検査の被曝量
では、レントゲンを使った検査で、どれくらいの被曝量があるのかみていきましょう。
検査による被曝量
<レントゲン撮影>
・歯科口腔撮影 0.4mGy
・胸部X線単純撮影 0.01mGy
・腹部X線単純撮影 1.4mGy
・腰椎X線単純撮影 1.7mGy
<バリュウム検査>
・上部消化管造影 1.6mGy
・注腸造影検査 8.0mGy
・頭部CT 0.005mGy以下
・胸部CT 0.06mGy以下
・腹部CT 8.0mGy
・骨盤部CT 25.0mGy
骨盤部CT 25.0mGy=20mSv
という事で、線量の比較的多い骨盤部のCTでも、心配される被曝量の1/5という事ですから、「後になって妊娠に気付いたけれどどうしょう…」と悩む必要は無いですね。
ちなみに、年間普通に生活しているだけでも、蓄積される被曝量は2.4ミリシーベルトになるそうです。
こうしたデータを見比べると、検査での被曝量がそれほど大きくないことがわかります。
妊娠予定まえに虫歯治療
お医者さんでは、妊婦さんに影響が出にくい治療法を選びながら治療をすすめてくれるので、もし、妊娠後に歯が痛くなってしまったら、迷わず歯医者さんに行きましょう。
ただ、妊活開始予定など、「そろそろ妊娠を予定している」という場合には、虫歯の治療を終えておくことをオススメします。
妊娠中は、赤ちゃんに栄養をあげるので、『歯が弱くなった』、『髪が抜けた』など体験するママが多いです。
妊娠中の歯の治療については、レントゲンの被爆よりも、痛み止めの影響を心配して抜歯を避けた方が良いとする歯医者さんが多いです。
歯科でのレントゲン撮影は、現在、デジタルレントゲン撮影が主流になってきており、従来の半分ほどの被曝量しかありません。
おわりに
○ 一般的な検査での被曝量は赤ちゃんに影響しない。
○ 万が一卵子に異常が起きた場合は心拍確認まで成長できない。
○ 妊活前に歯医者など治療を済ませておく。
レントゲンの放射線が胎児に影響を与えるのは本当ですが、一般的な検査での被曝量は心配無いレベルです。
『転んで骨折』などたまたま検査後に妊娠発覚という場合でも、順調に生育していれば問題無しです。安心してください!
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