妊娠超初期症状は最も早い段階でうかがい知ることができる妊娠兆候です。生理予定日より前に生じるものなので、早く妊娠しているか知りたい!という人ならとくに気になることだと思います。
しかしこの妊娠超初期に症状がない・なかったもしくはよくわからないという方は結構いるのです。
もしそのような状況でも、決してあなただけではありません。気落ちされないでくださいね。
ここでは妊娠超初期について詳しく見た上で、なぜ超初期症状がないということがあるのかを見ていきましょう。
妊娠超初期はいつから?その時の赤ちゃんの状況は?
最終月経の初日が0週0日としてカウントをしていきます。
妊娠超初期は0週0日~3週6日の4週間、妊娠1カ月目のことを指します。
この妊娠1カ月間の体内での動きは以下です。
<0週>
生理中です。お腹に赤ちゃんは存在しません。
<1週>
この頃もお腹に赤ちゃんは存在しません。生理周期が28日頃の人ならこの週の後半にタイミングをとるといいとされています。
<2週>
妊娠2週に排卵されます。この時精子と逢うことができれば受精卵となります。
<3週>
受精卵は約6日ほどかけて子宮に向かって移動していきます。無事子宮内膜に張り付くことができたら数日かけて更に奥へと侵入していきます。
問題なく侵入できれば着床完了、妊娠成立となります。
個人差はありますが、この時点で排卵から10~13日程経過していると考えられます。
完了後、hcg(ヒト繊毛性ゴナドトロピン)という妊娠した時にしか出ないホルモンが分泌されはじめます。
このホルモンの作用が今後の妊娠超初期症状に関わってきます。
排卵から着床までのイメージ動画です。よかったら参考までにご覧ください。
妊娠超初期症状はいつから?症状は?
妊娠2週未満まではお腹の中に赤ちゃんはいません。
つまり超初期症状を自覚できるとしたら着床が完了した3週0日~3週6日くらいからということになります。仲良ししてすぐにとか受精してすぐに感じれるものではないのですね。
超初期症状の例としては以下です。
・着床出血がある
・下腹部痛がある
・たびたび眠気におそわれる
・胸がひどく張る、乳首が痛む
・ひん尿になる
・下痢や便秘になる
・頭痛、腰痛がある
・おりものの変化(サラサラ、白色・透明の色など)
・食べ物の好みが変わる
・倦怠感
・イライラ等精神的に不安定になる
他にもありますが、これだけでも色々な種類がありますよね。
妊娠超初期症状がないのはなぜ?なかった人もいるの?
あれだけの種類の症状があるのだから、症状なしなんておかしい!と思うかもしれませんね。しかし妊娠超初期症状を感じたり、判別することはとても難しいことなのです。
hcgホルモンが体に影響を及ぼすほどの量に達していない
超初期症状に関係してくるhcgホルモンは着床してから少しずつ量を増やしていく傾向にあります。ですので妊娠超初期では、まだ体に影響を及ぼすほどの量に達していない可能性があります。
それを裏付ける例として、「一般的な妊娠検査薬の反応」があげられます。
hcgホルモンの反応で妊娠判定をしていますが「生理予定日の1週間後(=妊娠5週目)から使うように」というものが大半だと思います。
というのもそのくらいの時期にならないと、hcgが検知できるほどの量に達していないことがあるからです。
生理日より前にフライング検査をして陰性だったのに、後に検査したら陽性だったという人がいるのはこのためです。
生理前の症状なのか妊娠超初期症状なのかわかりにくい
上の妊娠超初期症状例をご覧になってもわかるように、生理前の症状によく似ています。
生理前とは痛みなどの度合いが明らかに違った!という方もいますが、生理がくると思っていたら妊娠していたという人が大半です。
ですのでどちらの症状か見分けることは非常に困難です。
~生理前の症状と妊娠超初期症状の違い~
症状はとても似ているのですが、生理と妊娠では体の中で起こっていることが違います。
ひとつは作用しているホルモンが微妙に違います。
女性は乳腺の発達や体温の上昇等、妊娠に向けての準備を促すプロゲステロン(黄体ホルモン)を持っています。
生理に向けて増加していき、それにより他のホルモンとのバランスが崩れ、胸の痛み、頭痛、便秘などの症状が出るとされています。
プロゲステロンが減少すると生理がきます。しかし妊娠するとhcgホルモンが分泌されて、妊娠が継続しやすいようにプロゲステロンを引き続き分泌するよう指令を出します。
妊娠超初期症状はプロゲステロンが引き続き多い状態に保たれ上記のような症状を感じることに加え、hcgホルモンが増加します。それによってもホルモンバランスが崩れるため症状が起こるとされています。
生じる時期も似ているので、判別するのはとても難しいです。
もう一つは子宮の動きが違います。
生理の場合、子宮内膜を体の中から排出するために子宮を収縮させる動きがあります。一方妊娠の場合は赤ちゃんの成長を見込んで子宮が大きくなっていきます。
どちらの症状にもある「下腹部痛は」この子宮の動きによるものという説があります。
妊娠超初期症状の下腹部痛は「チクチクした痛み」と表現されることが多いのですが、感じ方や痛みの度合いもそれぞれ異なるのでやはり見分けることは困難のようです。
「症状がなかった」割合は決して少なくない
妊娠超初期症状の代表といえば生理予定日の1週間前~生理予定日にあるとされる「着床出血」ではないでしょうか?
しかしこの症状、たった2%の人しか経験しないと言われていることをあなたはご存知でしたか?2%というと50人に1人の割合です。症状が出ない人が大半ですね。
またつわりを経験しない人、胸の張りを経験しない人はそれぞれ2割いると言われています。5人に1人は感じないわけですからそんなに少ない割合ではないと思います。
まだ妊娠して間もない妊娠超初期なら感じていない割合はこの数値よりもっと高いと考えられます。
ですから仮にあなたに症状がなかったとしても、それは十分にあり得ることなのです。
最後に
妊娠超初期症状は着床して間もない時に生じるものなので、症状がない、なかったという人がいることは当然です。
またそれらしき症状があったとしても、それを自分で超初期症状だと判別することはとても難しいです。
いち早く妊娠しているか知りたい!という気持ちは、私も妊活中なのでよくわかります。
しかし着床出血や胸が張る等の症状がなくても妊娠していたという例もあります。気落ちせず、検査薬が使える時期が来るまでもう少し待ってみましょう。
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