嬉しいはずの妊娠初期の頃なのに、なぜか最近イライラしたり泣くことが多いと感じることはありませんか?
お腹の中に一つの命を宿すこと、これって本当にすごいこと。見た目の変化だけではなく、内面にだっていろいろな変化が起こるものです。
- 泣くことが増えた
- イライラしやすくなった
- 感情的になった
そんな変化を感じている妊婦さんには、ぜひこの先を読んでもらい、原因がある事を知ってほしいです。
かく言う私も、現在妊娠7か月。今回の妊娠は感情の揺れ動きが激しいものでした…
妊娠初期はイライラしたり泣くことが増える?
これまでは穏やかな性格だったのに、妊娠を機に感情のコントロールが難しくなってしまった、という方は、何か精神的に問題があるのではと不安に思ってしまうかもしれません。
しかし、妊娠をするとイライラしたり泣くことが増えたり、情緒不安定になることはよくある話なのです。
妊婦が情緒不安定になるきっかけ
きっかけは人それぞれではありますが、代表的なものとして
- パパの帰宅が遅い
- 体型の変化
- つわりによる体調不良から
- 妊婦検診のエコーや先生の話を聞いて
- 特に訳はないが気分が沈む
といったことが挙げられます。実際に
妊娠初期は身体の変化、しんどさにやられて情緒不安定半端なかったからなぁ。夫には申し訳ないことをした。
— リリ・タイラー (@0314knktbba) 2017年4月23日
恐ろしいほど情緒不安定な自分。分かっていたはずなのに、何故こうも感情のコントロールがきかないのか。
旦那に感謝したと思った3秒後に苛立つ摩訶不思議な事になってる。#妊娠初期— 新妻 (@niyokorozo) 2017年2月12日
私は誰からも愛されないしそんな価値ない。幸せを望むなんて贅沢、安全であればいい。一度でいいから誰かに大切にされてみたい。なんて考えて布団の中で涙ボロボロ流してる自分の情緒不安定さよ。 #妊娠初期
— ちい@育児中 (@chee_c0c0) 2017年2月2日
テレビで生後16日の子どもを殺したニュースが、再現のVTRと共にながれてさ。
なんだか解らない、哀しくて悔しいどうしようもない気持ちが抑えられなくて、堪えきれず声を殺して号泣した。
妊娠初期の妊婦の涙もろさと情緒不安定さ、ハンパないね。— うり@1歳4ヶ月♀ (@nognnsk798) 2015年11月30日
など、妊娠初期に情緒不安定になった経験のある妊婦さんはかなり多いようです。
なぜ妊娠初期にはイライラや泣くことが増えるの?
ではなぜ、妊娠初期にこのような感情の変化がおこりやすくなるのでしょうか。
その理由について見ていきましょう。
自律神経の乱れによる情緒不安定
妊娠を安定して継続していくために、女性の体内ではホルモンの分泌量が変化します。
女性ホルモンと呼ばれているエストロゲンとプロゲステロン。
この二つのホルモンはどちらも大脳視床下部という場所でコントロールされているのですが、自律神経もまた、この大脳視床下部でコントロールされています。
ホルモンバランスが崩れることで、大脳視床下部に混乱が生じてしまい、同じくコントロール下にある自律神経にまで影響を与えてしまうことになるのです。
自律神経が乱れると
- 頭痛
- めまい
- 動悸
- 息切れ
- イライラ
- やる気が出ない
- 気分が沈む
- 不安を感じやすい
など、身体的にも精神的にも何らかの影響が現れやすくなります。
ストレスによる情緒不安定
上記のように妊娠中は精神的にも落ち込みがちですが、さらに
- 出産や育児のこと
- 経済的な問題
- 仕事復帰のタイミング
- 保活
など、普段以上に考えることも多い時期。
自律神経の乱れだけでなく、ストレスによる情緒不安定ももちろん考えられます。
以下、ストレスを感じやすい要因についてまとめてみました。
■妊娠初期から始まるつわり
妊娠初期は、周期で言えば妊娠1か月~4か月を指しますが、胎盤が未完成のこの頃はつわりの症状が一番出やすい時期。
これまで経験したことのないような吐き気や頭痛に、長い人では数か月悩まされることになります。
そんな体調面の不調が情緒不安定な精神状態を引き起こすことも十分にあります。
”https://fun-mom.com/ninshin-shoki/9154/″ ”https://fun-mom.com/tsuwari/7331/″つわりどっかいけぇぇええええ!!!の思いを水樹奈々の歌に乗せて絶叫したあとで、林原めぐみに「明日の自分を好きになりたいから今日の自分をギュッと抱き締める」って言われたらもう泣けてきた(情緒不安定)
— 野谷はるう (@yuharuu_1) 2017年10月12日
■上の子の育児
2人目以降の妊婦さんの場合、具合が悪くてもお腹が張っても、上の子の面倒を見なければなりません。
年齢によっては抱っこをせがんできたり、自我が出てきて一筋縄では相手をしきれなかったりと、ママの苦労も倍増してしまいますよね。
わかってはいても、この育児が負担だと感じることもしばしば…
なんだそりゃー!
私も2人目妊娠中、上の子のオムツ替えと食事あげるとき(まだ1歳1ヶ月で1人で食べれず)にオエオエしながらやってたのでわかります( ; ; )育児に休みなんてないんだよ!命をお腹で育ててる嫁を大切にしろー!って思います。— あーぶ (@lv7kb) 2017年11月4日
それでも、子どもなりに感じていることもあるはずで、こんな時は上の子に感謝してしまいます。
#コウノドリ
2人目妊娠中の悪阻のとき、
まだ1歳の上の子が泣きながら、
私の背中をさすってくれた。
子育て、辛いことばかりでは
ありませんよね。
小児科の先生に
「お母さん、肩の力を抜いて、
もっと楽にしていいよ」
って言われたなぁ。— ありす (@Alice31103) 2017年10月27日
■マイナートラブルが増える
妊婦さんのマイナートラブルといえば
- 便秘
- むくみ
- 腰痛
- 胃のムカつき
- かゆみやかぶれなどの肌トラブル
- 妊娠線
- 体重増加
などが挙げられますが、トラブルを感じても妊娠前のようなケアができないこともしばしば。
そんなトラブルがストレスにつながり、情緒不安定を引き起こしてしまう場合も少なくありません。
■制限のある生活
マイナートラブルの中にあるように、妊娠中は体重管理にも気を配らなければならず、これがまた人によっては大変なこと。
私も体重が増えやすい体質なので、油断をするとすぐに1kgペースで増えてしまうんです…
- 食生活に気を配る
- 運動を心がける
- 水分を摂取する
など、いつも以上に意識し続けなければならないことがストレスに感じることもあります。
また、たばこやお酒などのし好品を辞めなければならない妊婦さんにとっても、制限のある生活はストレスになっていたりします。
■パパや家族への不満
普段は気にならないことでも、妊娠中はやたらと気にしてしまうことがあるかもしれません。
代表的なものが、旦那さん・同居家族からの一言や行動。
ええええ?
でも妊娠中は特に敏感になるんで多少なりともイライラしちゃったりはしょうがないですよね??
私自身2人目妊娠中のこと思い出すと、なんであんな小さい事で旦那にキレてたんだろう…って事が沢山ありますから、そこは旦那さんに理解してもらいたいところですよね☺️— ko-mi mama (@hokori_girl) 2017年11月9日
こんな事で機嫌悪くしちゃう自分が嫌だなぁ…。妊娠中ほんとに太ったし身体も思うように動かない。 水トちゃんとベトナム行きて〜って旦那の一言に頭に血が登ってしまった。そうだね、可愛い子とベトナムでもどこへでも行ってくれ?情緒不安定か私は!!!!!
— りみ (@yumiyumi010) 2016年4月26日
産後はどうしてあんなことで?と不思議に思うくらい、些細なことでもそれがきっかけとなりイライラしたり腹が立ったりしてしまうんですよね…。
一緒に過ごす時間が長い旦那さんへの不満の声を多く聞きますが、実家や義理実家との関係性の中でもふとしたことでストレスに感じてしまうというケースはたくさんあるようです。
”https://fun-mom.com/ninshin-shoki/9037/″
妊娠初期に泣くことで胎児に影響はある?
情緒不安定から泣いてしまうということもあるでしょう。
涙を流すことは感情の浄化にもつながるとの意見もありますが、胎児に対してはどうなのでしょうか。
感動、感激で泣く場合
妊娠をしてから涙もろくなった、という方は珍しくありません。私もテレビのCMなどで泣けてしまう自分に驚いています。
妊娠中本間に涙もろいから、
仮装大賞見てるだけでうるうるしてる?
何故か感動する自分異常や。異常(笑)— ℋinᎯ◟̆◞̆♡̷⋆͛ (@naoluvsmile) 2017年1月21日
なぜこの場面で!?というところでも泣けてきたり…。
そんな感動が起因の涙には、身体への悪影響はありません。もちろん胎児にも同様です。
感情がいつも以上に豊かになっている証拠だと思って、今の時期を過ごしていきましょう。
ストレスを感じて泣く場合は危険
同じように泣く行為でも、ストレスが起因の場合には少し気をつけなければなりません。
一時的なものであればさほど気にする必要はありませんが、慢性的にストレスを感じてしまうような場合には、注意が必要です。
人がストレスを感じると、以下のような変化が体内で起こります。
- 血管が収縮して体内の血流が悪くなる
- ストレスを受けることでストレスホルモン(コルチゾール)が分泌される
ストレスホルモン(コルチゾール)には、胎児の心拍を減らしてしまったり、体内の血液や栄養の循環を滞らせてしまう働きがあります。
実際に日本産科婦人学会によると、妊婦の過度なストレスは切迫早産などにつながる可能性があると指摘しています。
妊娠初期の過度なストレスによって心配されること
切迫流産
慢性的なストレスによって、ホルモンの分泌に不具合が生じてしまう可能性があります。
その結果、妊娠を安定して継続させるための女性ホルモンが減少したり、体内の血流が悪くなったりすることで、切迫流産を引き起こしてしまう場合があります。
”https://fun-mom.com/kenko/7675/″
胎児の成長を妨げる
ストレスホルモン(コルチゾール)は本来、胎盤で止められて胎児には伝わらないものですが、妊娠初期にはこの胎盤が未完成の状態なので、ホルモンが胎児に直接働きかけてしまう可能性があります。
このホルモンによって胎児の心拍が低下することの他、神経系の発達にも何らかの影響を与えてしまう可能性が指摘されています。
妊娠初期に情緒不安定、それって妊娠うつかも
一時的なストレスによる情緒不安定の場合は、多くの妊婦さんが感じることであり、時間が経てば治まるものなので特に心配する必要はありません。
しかし、中には
- ストレスの原因が思い当たらない
- もう長いこと情緒不安定の状態が続いている
という方もいるかもしれません。
これらの場合、妊娠うつが疑われます。
妊娠うつってどんな症状?
妊娠うつは、一過性の軽度なうつ状態であると定義されています。現れやすい症状としては
- 不安を強く感じる
- 些細なことでイライラしやすい
- すぐに気分が落ち込む
- 無気力になる
- 不眠や過眠などの睡眠障害
- 拒食や過食などの摂食障害
などです。
妊娠初期のうつ状態は誰にでもあり得ます
うつと聞くと、あまり頻繁に起こるものではなさそうに感じてしまうかもしれません。
しかし、妊娠初期のうつ状態は、誰にでも起こり得るものだということを知っておいてほしいです。
特に妊娠期間中は、普段の自分には考えられないような感情や心理状態になりがち。
自分は大丈夫、という思い込みはなくして、情緒不安定な時間が長く続くようなときは、妊娠うつを疑ってみましょう。
泣く、イライラ、情緒不安定…妊娠うつかもと思ったら
万が一「妊娠うつかも…」と思っても、落ち込まないようにしましょう。
なぜなら、先ほども述べたように一過性の軽度な状態だからです。
まずはかかりつけの産婦人科で相談しましょう。
産婦人科は検診でなくても、心身の状態を診察してくれます。また、ストレスの原因が分かる場合は、決して一人で抱え込むことのないようにしましょう。
軽度な状態のうちにしっかりと自覚をし、適切な対応をすることが大切です。
まとめ
妊娠うつで冷静な判断ができなくなってしまい、中絶や離婚といった選択をしてしまったというケースも実際にあります。
あくまでも最悪な状態になって、という話ですが、妊娠うつになる可能性は誰にでもあるもの。
情緒不安定による胎児への影響も心配になりますが、まずはママのケアが何よりも優先です。不安や不満をきちんと吐き出して、慢性的にため込んでしまうことのないように心がけましょう。
妊娠による情緒不安定は誰にでもあります。自分を責めすぎず、今はこんな時期だから仕方ない!という気持ちをもって、妊娠初期を過ごしていってほしいと思います。
☆こちらの記事も参考にしてみて下さい。
”https://fun-mom.com/ninshin-shoki/9361/″