妊娠初期の高熱がツライ!どうしたらいい?流産や障害への影響とは?

妊娠初期

妊娠がわかってから、熱っぽい…顔や手足がほてる…そんな経験をもつ先輩ママはいるものです。

妊娠初期の兆候の一つに微熱や熱っぽさがあります。妊娠したから…と思っていたのに、実は違っていた…という場合があります。

そこで、妊娠初期の熱について注意すべきポイントを説明していきます。

  • 病院に行かなきゃダメ!判断のポイントは?
  • 自分でできる対処法は?
  • 高熱は胎児にどんな影響が出ちゃうの?

妊娠初期に熱が出てちょっと焦っている…そんなあなたの不安を解消していきましょう。

 

妊娠初期に思わぬ高熱!!

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妊娠初期の発熱って心配…

妊娠13週半ばの妊婦です。
初めての妊娠と言うコトもあり不安が沢山あります¨

夕方から熱が上がり、汗だくになりました。37度5分→一時間後には、 38度7分でフラフラして来ました。

体が熱くて寝ても辛い、つわりが気持ち悪い、喉が痛くて気分が最悪です。

引用:ヤフー知恵袋 rinarinalove1224さん

 

私は二人目妊娠したとき初期は毎週38℃の熱出してました。
風邪でもないし原因はわかりませんでしたが、
中期になっておさまり無事に出産しました。

引用:ヤフー知恵袋 step_up_keikoさん

 

のどの痛みや鼻水などが酷く、風邪と判断できるときもあれば、思い当たる節がないのに、「微熱や熱っぽさ」が続く場合があります。

「妊娠初期のねつ」というのは、体温が37℃台の微熱をいいます。およそ、平熱より0.3~0.5℃の熱が上がります。

妊娠する前の平熱が通常の体温より高めの人の場合は、体温が38℃台になることがあります。

自分の妊娠前の平熱と比較するとわかりやすいです。

体温が38℃以上の発熱が出た場合には、妊娠とは無関係であり、「風邪やその他の症状なのでは?」と疑ったほうが良いでしょう。

step_up_keikoさんのように、数字だけを意識してしまうと、「発熱?」と思いがちですが、普段からの自分の体温状態を知っておくと、安心材料になります。

産婦人科では、状況に応じて、妊婦さんに使える薬を判断して処方しているため、処方薬が出たら、しっかり飲みきることが大事です。

 

 

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病院にかかる目安は?

38℃以上の発熱

38℃以上の発熱が続くと感染症の疑いが高く、体力の消耗が心配です。

脱水、体力の消耗によって、妊娠の継続が難しくなるリスクを避ける必要があります。38℃以上の発熱では、病院にかかった方がよいでしょう。

インフルエンザの場合には、診断が付けばタミフルが処方されることもあり、自力回復より早く治すことができます。

子宮内の温度は38~39℃位とも言われているので、妊娠や胎児の発育に影響が心配されるのは、40℃の高熱が続くことです。

 

症状が2~3日続きおさまらない

風邪からの発熱の場合で、ママの体力が十分にあり、ママの免疫力で対抗できるなら、安静と水分・栄養の補給で乗り切ることができます。

しかし、自力回復が難しい場合には、医師の診察を受けましょう。「必要な薬の処方」・「水分、栄養分を点滴で補給」などの治療が必要です。

 

発疹が出ている

発熱とともに発疹が出る感染症には、水ぼうそう、麻疹(はしか)、風疹など、胎児の発育への影響が心配される病気が含まれています。

重症化させないようにしたいものです。また、これらの予防接種は、妊娠中にできません。

妊娠前から意識して、妊娠の予定がある場合はもちろん、自分が感染症に対して抗体をしっかりもっているのかを調べておくとよいでしょう。

できれば、パートナーや家族にも感染症の抗体をもっているのかの確認をしておくと安心です。

 

自分でできる対処方法は?

水分補給

経口補水液(OS-1など)、スポーツドリンク、白湯などを飲む。

高熱が続くと、もっとも心配なことは『脱水症状』です。体に取って水分が足りない状態は命に危険を引き起こします。

小分けにしか飲めなくてもよいので、こまめに水分を補給しましょう。

安静にして脇の下・首すじを冷やす

体力の消耗を防ぐために、安静にして、脇の下や首筋などのリンパ節を冷やすことで、熱が上がりすぎないようにします。

発熱は、熱そのものが悪いのではなく、体の機能を正常に保とうとする熱であるため、解熱剤は医師の指示(処方)があった時だけにしましょう。

市販薬、無理に汗をかくのはNG!

絶対にしてはいけない事は、自己判断で市販薬を飲むことです。

妊娠初期は、薬による赤ちゃんへの影響が大きく危険です。薬はドクターから処方されたものを使いましょう。

いつもの風邪だから…と無理やり厚着して汗をかく方法もしてはいけません。

妊娠期は、汗をかいて熱を冷ますのは、妊娠する前と比べて、何倍もの体力を消耗してしまいます。

 

妊娠初期の高熱について教えて!

看護師

妊娠中の発熱について看護師の美奈子さんに聞いてみました。

 

高熱で流産ってある?

kenkon_yuyu:

妊娠初期の高熱って、赤ちゃんへの影響はどうなのか教えて下さい。

美奈子さん

40℃台が連続するとちょっと心配だけど、羊水の温度は38℃くらいと言われているし、神経質にならなくても大丈夫よ。

kenkon_yuyu::

じゃあ、熱が高いことよりも他の原因で流産に結びつくってことですか?

美奈子さん

ケースごとに違うけれど、赤ちゃんには、心拍数が上がるなどのストレスをかけてしまうことがあるの。

もともと、赤ちゃんの内蔵の機能が弱かったり、障害がある場合には、リスクが出てくるかもしれない。

でも、大部分は、ママに体力あって、ママ自身が、脱水や内臓のトラブルを起こさなければ、熱が原因で流産になることはないのよ。

 

薬は処方されたときだけにする

kenkon_yuyu:

では、焦って解熱剤を飲んだりしても解決にならない?

美奈子さん

市販の薬を自分で選んで飲むことは、絶対にしないでね。

妊娠初期、特に12週までは、赤ちゃんの身体が作られている時期だから、薬の使用は避けたいわ。

病院から解熱剤がでる場合は、炎症を落ち着かせて、体力の消耗を防ぐ目的だと思うのだけど、必ずドクターの指示に従ってね。

kenkon_yuyu:

じゃあ、病院に行く意味がなくないですか?

美奈子さん

体温が38℃以上が続いたり、特に39~40℃以上の発熱は、妊娠とは無関係で、他の病気が隠れている可能性が高いのよ。

インフルエンザに感染した時は、タミフルやリレンザが使えるわ。腎盂炎などでは点滴投与のお薬が必要なこともあるの。

発熱が続くなら診察を受けたほうが良いわよ。

 

リスクが気になる高熱の原因

kenkon_yuyu:

熱が心配というよりも、発熱を起こす感染症の影響を受けることが、マズイってことですか?

美奈子さん

そうね。特に、水ぼうそう、はしか、風疹は、妊婦さんがかかると、赤ちゃんに障害が出ることがあるので、要注意!

kenkon_yuyu:

予防接種も妊娠がわかってからでは受けられないんですよね。

美奈子さん

予防接種のなかでも、インフルエンザは妊娠がわかってからでも受けられるけれど、水ぼうそう、麻疹、風疹は妊娠中は受けられないのよ。

前もって済ませておくと良いわよ。

kenkon_yuyu:

感染症の種類によって、影響を受けやすいリスクは違うんですか?

美奈子さん

麻疹は、流産早産の確率が高くなるの。

水ぼうそうは、20週までにママが感染すると、先天性水痘症候群といって、四肢の異常・中枢神経症状などのリスクがあるの。

風疹は、20週までにママが感染すると、先天性風疹症候群といって、先天性心疾患・難聴・白内障などのリスクがあるの。

kenkon_yuyu:

妊娠前に対策できることはきちんと備えておくことが大切なんですね。

美奈子さん

そうそう。赤ちゃんを守るために、妊娠する前までに予防接種をすることは大切ね。

妊娠中は、うがい手洗い・人混みを避ける・マスクをするなど予防にも気をつけると良いのよ。

 

体温が38℃以上が続く・特に39~40℃以上の場合には、妊娠初期によくある「ねつ」とは別ものであると考えたほうがよいです。

39~40℃以上の連続した発熱は、赤ちゃんへの影響が出る可能性があるため、ドクターに診察してもらいましょう。

感染症(水ぼうそうや、麻疹、風しんなど)による発熱の場合には、感染症そのものの影響にリスクがあるので、予防策をとっておくことが大事です。

 

おわりに

  • 発熱そのものが流産を引き起こすリスクは高くない。
  • 重症化させないように、安静、水分・栄養補給が大事。
  • 勝手に薬を飲まない。しつこい熱は病院で診察を受ける。

 

病院へ受診する前に、必ず電話連絡してから、病院側の指示に従ってくださいね。