妊娠初期の頃からヒールはダメ…はうそ?おすすめの靴とは?

妊娠初期

私が中学生くらいの時に見たドラマで印象に残っているシーンがあります。

女優さんが誰だったかも覚えていませんが、なぜかとても記憶に残っているシーンがあるんです。

確か内容は不倫の末に妊娠してしまった若い女の子が煮え切らない男を捨て、自分ひとりで強く生きて子どもを産む決意をするという話でした。

そのドラマのラストシーンで女の子がハイヒールを脱ぎ捨て、裸足で歩いていくという場面がありました。

赤ちゃんの安全のためにハイヒールをやめることが、お母さんになる第一歩、女の子の決意の証として描かれていました。

その場面を見て私は「そうか。妊娠するとハイヒールはダメなのか。確かに危ないもんな」と思った覚えがあり、このことは未だに記憶に残っています。

ところで「妊娠がわかったらヒールを履いてはいけないよ」という声をよく聞きます。

そうは言ってもオシャレはしたいし、仕事で仕方なくというひともいますよね。

今回は妊娠がわかる初期のころと、ヒールについてまとめていきたいと思います。

 

妊娠初期はどんな時期?

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まず妊娠初期はどのような時期か確認しておきましょう。

  • 生理の遅れや体のだるさ、体調不良で妊娠を疑うようになる時期
  • つわり症状があらわれ、だんだん辛くなる
  • つわりで食欲がなくなる、体重が減るひとも
  • 流産に注意が必要
  • 子宮が大きくなるので足の付け根が痛くなることもある
  • イライラや精神的に不安定になりやすい
  • お腹のふくらみは外からはわかりずらい
  • お腹のふくらみは歩くことには、まださほど支障はない
  • 赤ちゃんは急激に成長していく
  • 冷えは大敵

 

妊娠初期はつわりなどで体調が不安定になりやすいので、とくに体を大事にしてほしい時期です。

また貧血やつわりで足元がふらつきやすくなります。そのため不安定な靴は危険です。

妊娠期間が進んでくると、お腹が出っ張ってきて足元が見えないので、高いヒールは危険と簡単にわかりますよね。

でも妊娠初期はまだお腹があまり目立たない時期。

だからといってあまりにも高いヒールの靴を履いていると転倒やむくみの原因になってしまいます。

 

ヒールを履くことは体にどんな影響があるの?

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ヒールを履くことは足がキレイに長く見える、背筋がのびる、気持ちが凛とするなどの良い効果があります。

ただヒールの高さや足を締め付けることは、妊娠中の体に悪影響を及ぼすこともあります。

  • ハイヒールは足の全体でなく足の一部分にだけ体重がかかるので、重心のバランスが悪くなる
  • 姿勢を保つために足だけでなく膝や腰に負担がかかりやすい
  • 足の負担が大きく疲れやすいため、それをカバーしようと姿勢を悪くしてバランスを取ろうとしてしまう
  • 締め付けた靴は血流やリンパの流れを抑制することで冷えやむくみにつながる
  • ふくらはぎの筋肉がギュッと突っ張るので、血流を悪くする原因になる
  • ヒールが細く高い靴は不安定で転倒しやすく、ちょっとした段差でつまづきやすくなる
  • 長い期間ヒールを履いていると骨盤がゆがんでいる場合が多い→妊娠中は骨盤は赤ちゃんと子宮を守る重要な役割がある
  • 骨盤のゆがみは腰痛にもつながる

 

妊婦さんは冷えに注意!

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冷えは女性にとって大敵です。

ヒールの高い靴はさきほどもお伝えした通り、むくみや冷え・疲れの原因となります。

妊娠中は体が冷えることは

  • 子宮の収縮が起こり、流産や早産のきっかけになる
  • つわりがひどくなることも
  • 腰痛や便秘を引き起こす
  • 初期は体調不良になりやすいうえに、冷えによる体調変化も重なるとかなり辛い
  • 血流が悪くなると赤ちゃんにも悪影響がある

など、良いことはありません。

できれば窮屈でない足に負担のかからない靴を選んでほしいと思います。

 

ヒールの種類は?

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ヒールというのは「靴のかかと」という意味の英語です。

ヒールといえば「ハイヒール」がまず浮かびますが、ヒールの高さ・形・靴底の形・厚みなど、さまざまな種類があります。

かかとの棒状のところが高いものはすべてハイヒールだと思われやすいのですが、ハイヒールとはヒールの高さが7㎝以上のもの。

反対にローヒールというものもあって、これはヒールが3㎝以下のものを言います。

さらにはこの2つの中間のミドルヒールというものもあります。

 

これらはヒールの高さによって区別されていますが、ヒールの形状によっても名前が違ってきますので、歩きやすさも含めいくつかを表でまとめます。

名前 特徴 長所 短所 歩きやすさ・安定感 接地面
プラットフォーム

靴底全体が厚底になっている。

もしくはかかととつま先の両方が高くなったもの。

かかとからつま先までが同じ高さ。厚底靴ともいう。

背が高くなり、足を長く見せる。

全体に厚底のためバランスが取りにくい。走りにくく転びやすい。厚底分が重たく感じることもある。

接地面が多く傾斜がないので安定感はあるが、あまり高さがあると転びやすくなる。
ウェッジソール

かかとからつま先まで靴底全体にヒールがついているもの。

ヒール部分は横から見ると三角形になっていて前方に傾斜がある。

靴の底面に厚みがあり足が痛くなりにくい。 前方に傾斜しているため、つま先に負担がかかる。 靴底の土踏まず部分にくぼみがなく接地面積が多いので歩きやすい。
チャンキーヒール

チャンキーとは「ずんぐり、がっちり」という意味。

太くてしっかりしたヒール。

前から見るとピンヒールと変わりがないのに、ある程度ヒール高があっても安定感がある。

土踏まず部分にくぼみがあるので傾斜がつき、つま先に負担がかかる。

ヒールが太いのでレトロな雰囲気が出る。

ヒール部分が太く2~3㎝はあるため安定感がある。
フレンチヒール

ピンヒールと似ているが、くらべるとこちらのほうがヒールの根本が太め。

ヒールの先端はピンヒールと同じく細い。つま先は細く尖っているものが多い。ヒールは高さのあるものが多い。

美脚効果が高い。

足を細長くみせる。

パーティなど華やかな場に最適。

外反母趾や腰痛に注意。

傾斜があるため、つま先に負担がかかる。

長時間の歩行は難しい。

ヒールが高いと足をひねって足首を傷めやすい。

接地面が少ないため、歩きにくく不安定になりやすい。 ×
ピンヒール

ピンや針のように細く棒状の華奢なヒール。

つま先が細いものが多い。

脚の形をキレイに見せる。

大人っぽく、女性らしいスタイルに。

ヒールが高いと足をひねって足首を傷めやすい。

外反母趾や腰痛に注意。

傾斜がきついためつま先に負担がかかる。

ヒールが高ければ高いほど足に傾斜がつき不安定になる。

接地面が少ないため歩きにくく不安定である。

×

参考:FASHION JOURNAL CLIPXZ days

具体的な画像については参照サイトでご確認ください。

 

どうしてもヒールを履く必要があるときは?

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仕事やお祝いの席など、妊娠中でもどうしてもヒールのあるものを履く必要があることもあります。

靴を選ぶ条件としては。。。

  • ヒールは低め
  • 地面と接する面積(接地面)が多い
  • つま先に向かって先細りしていない
  • 足を締め付けていない
  • 靴底にクッション性があり、足が疲れにくい
  • 足の甲部分にベルトがあり、脱げにくいもの 

以上のことを考えると。。。

  • ウェッジソール
  • チャンキーヒール
  • ローヒール 

が安全といえます。

ただどれもそれなりに高さがあったり、足に少なからず負担がかかるものです。

それをふまえた上で、安全に疲れないように歩くようにしましょう。

ハイヒール・ピンヒール・フレンチヒールに関しては、転倒の危険があり足・体にもあまりよくないので妊娠中は避けましょう。

 

安全な歩き方って?

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では安全な歩き方とはどのような歩き方でしょうか。

  • 自然に背筋を伸ばして、目線はまっすぐ
  • 足全体に体重を乗せる
  • 足はかかとからつま先の順に地面につける
  • 階段は足裏全部を階段に乗せ、一歩一歩踏みしめながら歩く
  • なるべく平坦な道を歩く

以上のことを心がけてみてください。

わざわざ新しい靴を買えない!

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妊娠してあまり高いヒールはよくないとわかっていても、すぐに靴を買い替えられるかといえばそうはいかないですよね。

お金もかかるし、体調が安定しない妊娠初期のころに長時間外出するのも辛い。

そんなときは後付けアイテムを活用しましょう。

  • ぬげやすい靴にはシューズストラップ(バンド)を
  • クッション性の高い中敷きを入れる(ただしあまり厚みがありすぎると靴がきつくなるので注意)
  • 滑りにくいように靴裏に滑り止めを貼る
  • 足が前滑りしないようにつま先部分に滑り止めインソールを装着する

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妊娠中はやっぱりペタンコ靴?

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妊娠したからと言っていきなりペタンコ靴に履き替えなくてはいけないか。

私としては「NO!」です。

ヒールを履きなれているひとは歩きなれているでしょうし、急に靴を買い替えるというのも勇気がいりますよね。

またペタンコ靴は今まで履きなれているひとならいいのですが、初めてのひとは地面に近い感じが違和感を覚えることがあります。

ものによってはクッション性がないので、足裏が疲れると感じるひともいます。

私もはじめてペタンコ靴を履いて「なんて地面に近いんだ!しかも靴底が固い。。。」とビックリした覚えがあります。

私が履いたペタンコ靴は靴底が固くて歩いていてもつま先部分で曲がらず、クッション性もなかったので足裏が痛く感じました。

いきなりフラットなものにせず、今履いているヒールよりまずは低いものを履いて、だんだんと慣らしていくほうがいいでしょう。

また今まで高いヒールに慣れているひとは、体の姿勢も靴の高さに慣れてしまっています。

それがいきなりフラットになると、体がついていけず腰痛になったり姿勢が悪くなったりすることがあります。

赤ちゃん待ちのかたはペタンコ靴に慣れておくというのも、妊活のひとつになるかもしれませんね。

 

まとめ

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私自身、ここ最近全然ヒールを履いていません。

妊娠中は安全を考えて、出産後は子どもを抱っこするのにヒールでは不安定だし、今は走る子どもを追いかけるのに不便だからです。

私としては結局、断然スニーカーが楽ということになってしまっています。

スニーカーは適度な高さがあり、クッション性も抜群で履きやすく脱げにくい。

でもヒールのコツコツ鳴る音はできる女!って感じがして好きですし、ママになってもたまにはオシャレしたいんです。

妊娠中は体形や体調によって思い通りのスタイルを作るのは難しいかもしれません。

でもそれもママと赤ちゃんの安全を考えると大切なことですよね。

あなたに合ったちょうどいい靴が見つかりますように。