え起き上がろうとしたときや、立ち上がろうとした時にクラっときて体調の変化に気づいた…なんていう妊娠初期のママさんは多いものです。
- 妊娠初期に立ちくらみが良く起こるのはなぜ?
- 立ちくらみがひどいのは赤ちゃんに影響ない?
- 立ちくらみを防ぐ方法は?
そんな妊娠初期の立ちくらみへの心配事を解消していきましょう♪
妊娠初期の立ちくらみ
起立性低血圧症
急に立ち上がったり、寝ている態勢から起き上がった時には、重力で血液が下方に集まってしまいます。
頭の方へ上手く血液を送れずに、立ちくらみの症状が出ます。
血圧は、頸動脈や大動脈弓と呼ばれる動脈にあるセンサーが低下を感じ取ると、延髄を通じて自律神経に働きかけ、交感神経を活発にし、副交感神経の働きを弱めます。
本来は、血圧が低いと感じると、血管を収縮させて血圧をあげ、血液が行き渡るようにするのです。
ところが、この血圧を調整する機能が上手く働かないことで、血圧が下がり、脳への血流が下がり、立ちくらみを起こします。
特に、朝、起きるときには、もともと血圧が低下している状態になっていますから、ベッドから飛び起きて目の前が暗くなってしまったり、気が遠くなる感じがして立っていられなくなるといった症状に襲われることがあります。
対処方法
- 朝起きていきなり立ち上がらない
- ゆっくり座って気持ちを落ち着けてから立つ
- 長く座っていたあとも立ち上がるときにはゆっくり
- 倒れそうな前兆を感じたらその場にしゃがみ、落ち着いたらゆっくり立ち上がる
血管迷走神経反射
立ちくらみの原因として多いのが、血管迷走神経反射です。
迷走神経は、副交感神経を活発にさせますから、血管を広げ、血圧を下げる働きが活発になります。
朝礼などで、ずっと立っていて倒れてしまうのも、迷走神経が副交感神経を活発にした結果起こる症状です。
他に、突然の痛み、精神的なショック、空腹、排尿や排便といった刺激で、急に血圧が下がり、立ちくらみを起こす場合があります。
対処方法
- 血管迷走神経反射が起こるのはからだの正常な反射です。
- 倒れそうな感覚に襲われたらしゃがんで、転倒しないようにする。
- 突然の痛み、暑さ、ショックなどがきっかけになりやすいので、注意する。
- 横になって回復を待つ時に頭より足を高くする。
ホルモンバランス・自律神経のみだれ
血圧のコントロールそのものが、自律神経によってバランスを取っていますから、ホルモンバランス、自律神経が乱れると、血圧のコントロールが上手くできなくなることがあります。
妊娠初期には、ホルモンのバランスが劇的に変化しますから、調節機能の変化についていけず、血圧が上がるべき時に追いつかず、脳の血流が確保できずに立ちくらみを起こすことがあります。
ホルモンバランスが乱れることで、自律神経が本来のリズムを失ってしまい、吐き気などのつわり症状ができる場合も多いです。
妊娠初期に、立ちくらみの回数が増えて心配かもしれませんが、つわりがおさまる16週頃までに、立ちくらみも落ち着いてくることが多いでしょう。
対処方法
- 無理に立ち上がらずに動作をゆっくり
- 目の前が白くなったりマズイと思ったらしゃがむ
- 転倒で怪我をしないように注意する
貧血
妊娠すると、血液量が増えて赤血球の比率が少なくなってしまうことが多いのです。
赤ちゃんに回す血液も必要になるのですから、もともと貧血気味だった人は、貧血が進んでしまう場合もあります。
赤血球の値が下がってくると、立ちくらみをおこしやすくなります。
倦怠感や吐き気が、貧血があることで強くなる場合もあります。
爪の色が白い、まぶたの粘膜が白っぽい、頭痛がするということはありませんか?
対処方法
- 血液検査を受けて、値が11g/dl未満なら、鉄剤処方、注射で対処など
- 吐き気がおさまっていれば鉄分を意識して摂る
- ふらつきや気の遠くなる感じがある時に無理に動かない
- 危ない時にはしゃがむ
妊娠初期の貧血・吐き気はこの記事を参考に!
”https://fun-mom.com/kenko/8766/″
妊娠初期に立ちくらみは多いの?
妊娠初期に30~40%が立ちくらみを感じている
妊娠初期にいきなりクラクラして倒れてしまった…そんな出来事があると、「1人のからだじゃないのにダイジョブかな」って心配になっちゃいますね。
でも、無事に出産している先輩ママたちも、30~40%が立ちくらみやめまいを経験しています。
貧血がない場合でも、ホルモンバランスの変化で、つわりの一種として、立ちくらみが起こるケースも多いのです。
妊娠初期のめまいが気になる方はこちらの記事を!
”https://fun-mom.com/kenko/8683/″
妊娠初期の立ちくらみに悩まされたママたち
『立ちくらみで妊娠に気づいた:ジュンちゃんママ(28)・第1子』
なんだかからだが重いし、頭もはっきりしない。生理前のだるさかなって思っていたけれど、4日くらい遅れてるし立ちくらみしてくるし、変だなと思ってました。1週間以降なら判定が正確に出るというので、ちょっと待ってから検査薬を使いました。
12週位の頃が、吐き気と立ちくらみが一番きつかったです。食べれないからふらつくのか、つわり症状で立ちくらみするのかよくわからないかんじ。16週くらいには食欲も出るようになってきたし、プルーンとかアーモンドを食べるようにしてました。
でも、近所の徒歩5分のコンビニに行ったあと、冷や汗が出てふわふわしてきて、歩けなくなくなってしまったことがあり、焦りました。時々座り込みながらようやく家に帰り着きました。突然体調がおかしくなっちゃうこともあるんだなと思いました。
不安になって病院に電話して聞いたら、横になって休んでも、おさまらなかったり、出血するようなら受診するように言われましたが、幸い大丈夫でした。腹痛があったり、出血する場合には、『早期胎盤剥離』を疑ってきちんと検査したほうが良いみたいです。
その後は、もともと貧血ということでもなかったし、鉄剤のお世話にはならずにすみました。
『つわりと立ちくらみで動けなくなった:パンダになりたいさん(32)・第1子』
吐き気はあるし、起き上がるとクラクラするし、妊娠初期の2週間ほどは廃人でした。家の中で極力動かず、這って生活してる感じ。旦那さんに買い物してきてもらっても、トマトくらいしか食べれなくて自分でもちょっと心配になりました。
でも、食欲が戻ってくるのと同時に、立ちくらみも落ち着いてきたし、慣れてきたので、ヤバイ!っと思った時には、すぐにしゃがむようにし、家にいるときにはちょっと、足をクッションにあげて横になって回復を待つようにしました。
気分を紛らわしたいときには、パンダの動画を見て、あー私もこんな感じだわ…なんて(笑)
妊娠初期のつわり・立ちくらみ以降は、順調な妊婦生活が送れて、無事出産できました。
『立ちくらみの原因は貧血…注射を打ちました:シナモローリングママ(30)・第1子』
立ちくらみの原因は貧血だったようです。それまでも健康診断でたまに引っかかる程度の貧血でしたが、妊娠で血が足りなくなっちゃったみたいで、検査の時に9.2g/dlでした。注射打っときましょう…ということで、注射を打ち、つわりが楽になるころからは、お肉を食べるようにしたり、サプリを飲んだりしていました。
頭痛とだるさがけっこうありました。立ちくらみがあって、からだが重い、頭痛があるってときは貧血かもですよ。
貧血のまま出産を迎えると出血が多くなると聞かされ、心配しましたが、なんとか12g/dlくらいにはあげることができていました。
おわりに
- 立ちくらみを妊娠初期に経験するママは多い。
- ホルモンバランス、自律神経のみだれ、貧血がおこりやすく、立ちくらみしやすい。
- 立ちくらみが冷や汗、腹痛、出血といった症状とあらわれるときは受診しましょう。
立ちくらみは、妊娠初期におこりやすい症状ですが、倒れたり転んだりして、お腹を強打したりするのが心配ですね。
外出を控え、立ちくらみが来たら、しゃがむか横になって回復を待ちましょう。
腹痛など痛みがある場合には、病院に連絡して指示に従いましょう。
あなたの立ちくらみが、早く楽になりますように♪