妊娠初期のお腹の異変には、どう対処したらいいか悩みます。
ひどい下痢になった場合には、ハリを感じたり、陣痛のように子宮の収縮が起こる心配があるからです。
お腹の調子が悪く、腹痛になったら、ビオフェルミンを飲んでも大丈夫でしょうか?
妊娠初期の腹痛への対処、陣痛のような子宮の収縮をおこさないためのポイントなどまとめていきましょう。
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妊娠初期のお腹の不調とビオフェルミン
体調の変化で下痢便秘が起きやすい
妊娠初期は、劇的にホルモンバランスが変化しますから、お腹の調子が不安定になりやすいですね。
腸内の水分を吸収し、体にため込む傾向が強くなったり、食が細くなって便の材料が少ないと便秘に傾きます。
反対に、ぜん動が活発になりすぎたり、つわりで水っぽいものしか食べられなくなったりすると、下痢に傾きがちです。
刺激性の便秘薬や止瀉薬には注意
普段からお腹の調子が悪い時に便秘薬や下痢止めを飲んでいた場合、気軽に飲んでみようと思う場合があると思いますが、かかり付けのドクターに相談して、妊娠初期でもOKのお薬を処方してもらいましょう。
漢方便秘薬やハーブティーといっても、センナやキャンドルブッシュは、腸に刺激を与え排便をうながします。
このとき、陣痛のように子宮の収縮が誘発されることが心配ですから、『漢方』とか『ハーブ』といっても、妊婦さんには禁忌です。
また、止瀉薬を使うと、カラダが菌やウィルスなど体に悪いものを外に出そうとしているのに、排泄が送れることになります。
ウィルス性の胃腸炎では、『体外に悪いものを早く出した方がよい』という考えから、お医者さんも止瀉薬は使わず整腸剤で様子を見るケースが多いようです。
妊娠に気付かず飲んだとしてもそれほど心配はいらないようですが、妊娠していると、わかっているならお医者さんの指示に従いましょう。
ビオフェルミンの種類
出典:ビオフェルミン製薬公式サイト
ビオフェルミンと書いてあるパッケージの市販薬は5種類。
『整腸剤』として広く知られているのは、画像にあるオレンジのパッケージのもの。
このほかに『下痢止め』、『止瀉薬』、『便秘薬』、『健胃消化薬錠』、『ビオフェルミンVC』があります。
妊婦、授乳中へのただし書きがないのは、『ビオフェルミンS』、『ビオフェルミンVC』だけですから、『ビオフェルミン』という名前に安心して妊婦でも大丈夫だろうと自己判断しないでくださいネ。
大腸刺激性成分が含まれている便秘薬は、陣痛のような子宮の収縮をおこすことがあり、早産や流産につながる恐れがあります。
整腸剤としてビオフェルミン処方は定番
風邪や食あたりは出し切るのが良い
下痢の原因が風邪や食あたり、または胃腸炎?
- 焼肉や貝類など心あたりのあるものを食べている
- まわりにウィルス性胃腸炎にかかった人がいる
- 下痢と一緒に発熱
こうした心あたりがあるなら、下痢をムリに止めずに、整腸剤で様子を見る可能性が大きいです。
常温のスポーツドリンクや、経口補水液をこまめにのみ、水分を補給しましょう。
腹痛が陣痛や早産につながらない?
一日に何度も水のような下痢が続いている場合には、腸の動きが活発になりすぎて子宮の収縮を誘発しないか、産婦人科で早産傾向がないか診断をうけておきましょう。
下剤を飲んだときのような激しい下痢の場合、子宮口が開きやすくなってしまう事もあるようです。
とは言っても、医師の判断でビオフェルミン(整腸剤)を処方されて、様子をみましょうという事でしたら、『早産傾向の兆候はない』ということですから、指示に従って過ごしましょう。
妊娠後期にも、それまで下痢になったことがないのに、37週くらいから急にお腹がゆるくなったという妊婦さんも多いです。
そんなときでも、いきなり下痢止めではなく、ビオフェルミンの様な整腸剤が処方され、『便秘で全く出ないよりいいですよ』なんて、ドクターに言われた人もいます。
ビオフェルミンSは医薬部外品
ビオフェルミンは、乳酸菌の補給に役立つ医薬部外品です。
劇的に便秘が解消したり、下痢が治ったりという”手ごたえ”の面では物足りない場合があるかも知れません。
けれども、続けていると腸内環境の改善で、お腹のガスだまりなど抑えられますし、なにかとお腹の具合が気になる時に『ビオフェルミン』という妊婦さんは多いですね。
便秘の場合には、整腸剤『ビオフェルミン』や『ミヤBM』⇒便秘薬『マグラックス』(塩類下剤:浸透圧で便の水分を保つ)のパターン。
ただ、塩類下剤は、腎臓に負担がかかるので、『ラキソベロン』のような、穏やかな効き目の大腸刺激性下剤の処方になる場合もあります。
おわりに
○ ビオフェルミンSは医薬部外品でお腹の調子を整えるのに妊婦さんでも飲めます
○ ビオフェルミンの市販薬は5種類。医師に相談が必要なタイプもあるので注意!
○ 下痢がひどい、大腸刺激性下剤使用の場合、子宮口が開きやすい傾向が出ていないかチェックを受けよう
妊娠初期でも、腸内環境を整えるのに役立つ『ビオフェルミンS』は使う事が出来ます。
でも、下剤は妊婦さんが使えないものありますし、効果の強いものは子宮の収縮を誘発するものもあるので、注意が必要なのですね。
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