妊娠初期は、ひどい咳が続くと流産につながらないか心配になってしまいますね。
風邪シーズン、空気が乾燥する秋~冬は特に気になります。
妊娠初期の咳について、対策と、赤ちゃんへの影響についてまとめていきます。
妊娠初期の咳の影響は?
腹圧がかかるのは大丈夫?
咳をすると腹筋に力が入り、お腹の圧力が高くなります。
ただし、くしゃみや排便、日常の動作などでも腹圧が高くなることはありますから、神経質になることはありません。
咳の場合、一度出だすとしばらく止まらない…といった状態になることもありますから、寝付けないほどひどい咳は体力の消耗、血中酸素の低下につながるので、医師に相談した方が良いでしょう。
低酸素は赤ちゃんの生育が悪くなる心配があります。
流産の心配はない?
あまりに咳が止まらないと、咳が原因で流産したら…と不安になってしまいますね。
脅かすわけではありませんが、受精卵の染色体異常などで、生きる力が弱い場合があり、着床後、胎囊(たいのう)が確認されても流れる運命だったというケースがあります。
こうした場合には、いくら大事にしても妊娠を継続する事がきびしいのです。
妊娠に気付かず走ったり、ジャンプしても大丈夫な場合もありますし、一般的な風邪症状の咳なら、心配いらないことの方が多いようです。
咳がひどくて流産というケースの真実は?
- 妊娠超初期に、ひどい咳がでて、6週で完全流産を経験した
- 歩いていてオリモノが出たと思ったら胎囊だった
こうした超初期の流産の場合には、どんなに大事にして妊娠を継続させても、染色体の異常があれば上手く成長できずにいずれ流産ということになります。
前妊娠の7.5%が妊娠を継続できずに流産するという統計もあります。
着床しても、稽留流産(けいりゅうりゅうざん)といって、心拍が確認出来ない、その後の生育が上手くいかないケースも。
母胎の安全のため、掻爬(そうは)の処置を受ける状況ですから、この場合は、安静など努力してもいずれ体外に排出してしまいます。
待ち望んだ妊娠が思いがけずおわりを告げるのはつらいですが、咳のしすぎで出血や流産が起こるというのは、その後も順調な生育が望めなかった場合がほとんどなのです。
万が一、そうなっても自分を責めたりしないでくださいネ。
妊娠初期に咳止めはアリなし?
妊娠中要注意の薬
- 抗菌薬・抗ウイルス薬(アミノグリコシド系、テトラサイクリン系)
- 非ステロイド抗炎症薬(アセトアミノフェン以外の抗炎症薬)
市販薬の中にはこうした、妊婦には良くない薬が配合されている場合がありますし、きちんと区別するには知識が必要ですから、自己判断で咳止めを飲むのはさけたいものです。
薬を使うなら、妊婦でも大丈夫な処方薬にしましょう。
病院で診断を受けて、薬を処方してもらうのが近道と言うことですね。
妊娠中の薬の影響は?
妊娠超初期に飲んだ薬の影響は出にくいようです。
妊娠4週~15週頃は、胎児の器官が形成される期間です。
胎児への影響が出やすいのは、この時期だとされていますから、特に慎重に判断した方が良いでしょう。
妊娠の可能性があることを医師に伝えて、医師の指示に従いましょう。
処方薬で治す
咳がでるときに処方されるのは…
*鎮咳薬:メジコン、アストミン ⇒ 咳を止める
*気管支拡張薬:ベネトリン、ブリカニール、テオドール ⇒ ぜんそくなど気管支が狭くなっているときに効果的
*去痰薬:ビソルボン、ムコダイン ⇒ 痰を排出しやすくして咳を出にくくする
お医者さんの診断にあった薬を処方してもらえるので、効果が出やすいでしょう。
民間療法の咳止めは?
加湿・吸入器・マスク
秋冬の咳は、乾燥対策から!
マスクで外気の刺激を受けにくくする、喉や気管支の粘膜を乾燥から守る対策がオススメ。
*蒸気+ペパーミントの吸入*
ボウルに湯気の立つお湯を入れ、ペパーミントの精油を1~2滴垂らし、頭からバスタオルをかぶってボウルの湯気を浴びます。
はちみつ大根
大根を刻んではちみつにつけ込み、しみだしたシロップをお湯で割って飲みます。
大根のおろし汁と、はちみつをお湯で割ってもよい。
梨+レンコンジュース
生レンコンの汁は咳止めとして知られています。
おろし金ですって、キッチンペーパーか茶こしでこしてスプーンですくって飲みます。
梨も消炎効果があるので、梨1/4、レンコン一切れ、はちみつを水100CCくらいと一緒にミキサーにかけても良いでしょう。
黒豆茶
パイナップルジュース
パイナップルに含まれるブロメライン(抗炎症効果を持つたんぱく質分解酵素)という成分が、咳止めに効果的です。
インドのアーユルベーダを熟知した研究者が、パイナップルベースのジュースで結核患者の咳を緩和したと言います。
酵素の働きが失われていない、生のパイナップルを食べたり、ジュースにして飲むことで咳止め効果があります。
おわりに
- 咳がひどくて流産は他にも流産の原因があったと考えるのが自然
- 長引く咳は体力を消耗影響、赤ちゃんへの悪影響がでないように早めに受診
- 処方薬・民間療法で早くなおそう
咳がひどくて流産なんて不安になりますが、育つ力が強い、正常な生育をしている赤ちゃんの場合、風邪の咳くらいでは深刻な影響はないようですね。
ただ、こじらせては大変ですから、早めに医師の診察を受けて、大事にした方が良いでしょう。
お大事にしてください!
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