妊娠初期のツライ倦怠感はいつまで?うまく乗越える5つの方法とは!

マタママ

妊娠初期には、つわりや胸の張り、情緒不安定などの症状が起こります。

この症状が、妊娠全期間の中で一番つらいと感じる人も多いです。

その中でも、つらい症状の1つが倦怠感です。

倦怠感とは、何かの行動をするときに「体がだるい・やる気がでない」などの疲労感や全身の脱力感を意味します。

妊娠期に表れる疲労感や脱力感の理由を知り、少しでも楽に妊娠期を過ごせる方法をお伝えします。

あなたの体が少しでも楽になるように、ぜひ参考にしてみてください。

 

妊娠初期の倦怠感とはどんな感じ?

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・なかなか取れない体のだるさ
・ちょっとしたことで疲れやすい
・まったくやる気が起きない
・やたらと眠気におそわれる
・すぐに横になりたくなる

 

妊娠前までの生活の中で、感じていた疲れやだるさは、睡眠等で休息をすると回復していましたよね。

また、疲れやだるさの原因が、「全力で走ったから・残業をしたから」等のように、明らかである事がほとんどです。

ところが、妊娠期に感じる倦怠感とは、休息を取ってもなかなか解消しない・自分では原因がよくわからないことが多くあります。

また、はっきりとした目に見える症状ではない為、他者にわかってもらえないという苦痛が生じます。

 

妊娠の倦怠感はいつから感じるの?いつまで続くの?

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妊娠による倦怠感は、一般的には妊娠が成立したときから始まるとされています。

つまり、精子と卵子が出会って受精卵となり、それが子宮に着床した頃からとなります。

もう少し分かりやすく言うと、本来なら予定生理が始まる日の1週間前頃から「なんとなくだるい」「熱っぽい」などを感じやすくなります。

 

この頃は、妊娠検査薬でも正常に反応しない時期です。この時期を妊娠超初期の段階(妊娠超初期症状)といいます。

倦怠感以外にも「イライラする・ボーっとする・よく涙が出る」などの情緒不安定さが現れてきます。

 

その後、妊娠5週目(妊娠2ヵ月)から妊娠初期の段階とよばれる時期に移行します。

これは、妊娠が成立し、予定生理日から1週間以上経過した頃を指します。生理の遅れに気づき、妊娠検査薬が反応するようになる時期です。

この頃から体調に敏感な人は、「なんなく体がだるい」と感じ始めます。

 

さらに日にちが過ぎると、妊娠8~11週(3ヶ月頃)に、つわりのピークをむかえます。

イライラ、不安感、倦怠感なども強くなり、妊娠全期間を通して一番つらい時期と感じる人が多いです。

 

倦怠感は、つわり症状とともに妊娠12~15週(4ヶ月頃)にだんだんと落ち着いてきます。

少なくとも妊娠16週(5ヶ月頃)に入ると、心も体も安定しやすくなります。

ただし、倦怠案の症状の有無や程度は、個々により異なることが多い為、全ての人に当てはまるわけではありません。

 

まとめると・・・

妊娠による倦怠感等の体の不調が出現し始めるのは、、

受精卵が子宮に着床以後、発育し始めた時からジワジワと出現し始める。

つわり症状が出現する時期がピークで、妊娠15週くらいまで続く。

ということになります。

 

妊娠初期の倦怠感の原因とは?

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・女性ホルモンの変化

妊娠すると、体温をあげる作用のある黄体ホルモンの影響により、基礎体温が下がらず高温が続きます。

その為、「体がほてる」「だるさが続く」などの症状を感じます。

 

・自律神経の不調

妊娠による体の変化などにより、自律神経の乱れから、体調が不安定になります。

これにより「微熱」「めまい」「倦怠感」がおこります。

 

・鉄分、ビタミン不足

血液は、栄養と酸素を運ぶ役割をしています。赤ちゃんへの栄養と酸素は、ママの血液を通して赤ちゃんへ送られます。

つまり、ママは、妊娠前よりも沢山の血液が必要になります。

酸素は、血液に含まれる鉄により運び出されます。赤ちゃんに優先的に移行するため、ママは鉄不足により貧血になりやすいです。

貧血になると「倦怠感」「めまい」などの体調不良をおこします。

 

・つわりによる食欲・食事量低下

つわりで十分な食事が摂れないため、エネルギー源が不足します。

水分の摂取不足は、脱水になりやすく、「頭がボーっとする」「だるさ」を感じたりします。

 

私も妊娠初期の頃に経験したのは、「やたらと体がだるかった」というのを覚えています。

つわり自体はあまり重くはなかったんですが、とにかく眠くてだるい…。

医師に伝えると「それもつわりの一種だね」と言われました。

 

妊娠の倦怠感を軽くする方法は?

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妊娠に伴う倦怠感は、つわりと同様に、「赤ちゃんがお腹にいるよ」「ママ、無理しないで」と教えてくれているサインともいえます。

サインだとわかっていても、身体が思うように動かないため、ますます気持ちがブルーになる方もおられると思います。

そこで、少しでも症状が軽くなり、気持ちが晴れる方法を探してみましょう。

 

休息をとる!

仕事や家事、気になる事・やりたい事が沢山あると思います。

しかし、妊娠初期は、赤ちゃんの身体の基礎をつくる重要な時期です。

できれば、「セーブしながら無理はしない」を意識しましょう。

倦怠感は、「休息を取りなさい」という体からのお知らせです。

たまには手抜きをしてもいいのです。しっかり休息をとって体を休めましょう。

 

良質な睡眠をとる

仕事や家事などを、妊娠している理由で休めないこともあるでしょう。

その場合は、睡眠だけでもしっかりと、良質な睡眠をとるようにしましょう。

そのためには・・・

  • 布団の中でスマホやパソコンを操作しない。
  • できれば寝る1~2時間前からスマホやパソコン、テレビなどブルーライトが出ているものを見ない。
  • 部屋は真っ暗ではなく小さな明かりを。間接照明がオススメ。
  • カフェインを含む飲みものは避ける。
  • 熱すぎるお風呂には入らない(ぬるめのお湯がオススメ)。眠る2時間前の入浴が最適。
  • 体を温めるためにホットミルクやお湯などを飲む。
  • 眠る3時間前には食事を終えておく。
  • 寝室は刺激の少ない退屈な空間にする 

など試してみましょう。

 

良質な睡眠をとる方法はこの記事で詳しく説明しています。

”https://fun-mom.com/lifestyle/4711/″

 

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リラックスできる環境をつくる

自分が心癒されるものを見つけましょう。

ゆったりとした音楽を聴いたり、旦那さんのマッサージなんかもいいですね。

家でボーっとするのでもよし。

アロマテラピーもオススメです。ただし、妊娠期に禁忌とされるアロマオイルがある為、注意しましょう。

とにかく、心と体の負担となるものは、できる限り避けるようにしましょう。

 

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少しだけでも食べる!

この時期は、つわりでなかなか食事が摂れないかもしれません。

しかし、栄養不足や貧血が倦怠感の原因にもなります。

まとめて食べる必要はありません。

合間合間にちょこちょこと少しずつ。

なるべく栄養の高いもの(葉酸、鉄分、カルシウム、ビタミンB12・C・D、亜鉛、タンパク質)を食べるようにしましょう。

 

つわり対策にはこの記事です!

”https://fun-mom.com/tsuwari/7331/″

 

軽く体を動かす

妊娠中だからといってジッとしてばかりいると、倦怠感を助長する原因になります。

気分が良いときは、お腹に負担にならない軽いストレッチや散歩などで体を動かすようにしましょう。

ゆったりとマタニティヨガなんかもオススメです。

 

妊娠初期の運動についてはこの記事で詳しく説明しています!

”https://fun-mom.com/ninshin-shoki/4342/″

 

マタニティヨガ【前半】 ヨガ初心者や体が硬い方にもおすすめ☆ #131

 

働くママの場合は…どうすればいいの?

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妊娠と仕事の両立はとても大変です。妊娠前の思いっきり働くことができた状況とは全く異なるからです。

体調の不安定な妊娠初期のママには、つらいものがあります。

倦怠感を含むつわりの症状があれば、なおさらです。

妊娠がわかったら、できるだけ早く上司に報告しましょう。

 

その際には

  • 出産予定日
  • 仕事は続けるのか、辞めるのか
  • 産休、育休制度を利用するのか
  • 現在の体調
  • 今後体調不良で休むことがある場合、急な休暇が取れるか
  • 健診を受けるための休暇がとれるか、またその取り方

などしっかり説明し確認しましょう。

 

働くママは法律でしっかりと守られています。

会社も働く妊婦さんを守る義務があります。

  • 産前・産後休業
  • 妊婦健診をうけるための通院休暇
  • 育児休業
  • 時差通勤
  • 勤務時間の短縮

必要なサポートを受けるためにも、はやめに報告することをおすすめします。

 

また病産院には母性健康管理指導事項連絡カードというものがあります。

これは病院の先生から仕事に関する指示が出たとき、その内容を事業主(会社)に的確に伝えるためのツールです。

妊婦さんからこのカードを提出された会社側は、記載内容に応じて必要な措置をとる必要があります。

このようなカードも活用しながら、安全に仕事ができるようにしましょう。

妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ 厚生労働省委託 母性健康管理サイトより

 

私の同僚は、朝礼時に、顔面蒼白になって職場で倒れてしまいました。

後でわかったのですが、彼女は妊娠していたのですね。

忙しい職場だったので、なかなか言い出せなかったようです。

具合が悪くても、我慢して勤務していたという例がありました。

 

倦怠感以外の妊娠初期症状は?

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  • 頭痛、微熱などの風邪のような症状
  • 胸の張り、痛み
  • 腰の痛み
  • 強い眠気
  • 空腹時のムカムカ、吐き気、胃もたれ
  • 食欲不振
  • 少量の出血
  • 無性にイライラする
  • 不安感が強い
  • 頻尿、便秘

妊娠初期には、このように、さまざまな症状があらわれます。

周りの理解や協力が欠かせません。

 

ひどい倦怠感・・・病気が隠れているかも!?

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妊娠すると個人差はありますが、倦怠感を感じやすいことがわかりましたね。

ただし、あまりにも強い倦怠感の場合は、何かしらの病気が隠れている場合があります。

  • 重度の貧血
  • 脱水、栄養失調
  • 不整脈
  • 甲状腺のトラブル
  • うつ

立ち上がれないほどの強いだるさ、めまいがする、しばらく何も口にしていない、倦怠感以外にも不快な症状があるなど

普段と明らかに違う状況や心配事があれば、迷わず病院を受診しましょう。

 

まとめ

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妊娠初期の体のだるさは、見た目からは捉えにくく、自分にしか分からないという点から、とても辛いですよね。

でも、もう少しすると、心も体も安定して、赤ちゃんを授かれた喜び・幸せを感じられる時期がやってきます。

妊娠初期は、ママのお腹は、まだ膨らんでいないため、ママは、赤ちゃんの存在を自覚しにくいものです。

その為、「無理はダメだよ、体に正直に、つらい時は休んでね」というメッセージを、赤ちゃんがママに送っていることを知ってくださいね。

 

これら休息とは、さぼっているということではありません。

遠慮なく休息をとっていいのです。

妊娠しているという事こそが、すでに、とても大変で大切な仕事をしているのですから。