妊娠初期の出血で、血の塊がでるなんて不安になってしまいますね。
でも、本当にケースバイケースで、出血が流産に結びつく場合と、そのまま赤ちゃんが育って行く場合があります。
- 気になる違いを見極めるには?
- 救急車を使ったほうが良い?
- 血の塊はどうしてでるの?
そんな気になる疑問を解消していきましょう。
妊娠初期に血の塊がでちゃった…
妊娠7週に入ったばかりですが、レバー状の血の塊が出てしまいました。
流産なのか無事なのか、月曜日まで不安な気持ちで過ごすのがたまりません。
引用:ヤフー知恵袋 hanakura02さん
妊娠初期には、急な出血が起こることがあります。
hanakura02さんの場合には、3センチ位の血の塊がでて、塊が出たあとは腹痛が治まった感じがしたといいます。
妊娠初期に、血の塊が出た場合の対処法を見ていきましょう。
妊娠初期:”血の塊”の原因と対処法
① 出血量が多く腹痛もひどい
⇒産婦人科に連絡して、指示があれば救急車ですぐに診察を受けましょう。
子宮外妊娠などで、出血が止まらずキケンな状態の場合には、すぐに処置を受けるように指示が出るでしょう。
電話でいつもの生理と比べてどれくらいの出血量なのか、痛みの強さ、妊娠週数を伝えましょう。
② 生理くらいの出血で、塊が出てから腹痛は軽くなった
⇒婦人科に連絡して、指示に従いましょう。
流産しているかどうかは、エコー検査をしてみなければわかりません。
- 赤ちゃんが流産せずにいるかも知れない
- 出血がおさまっていない
こんな場合には、慌ててバタバタ動き回るのは禁物です。
放置されると不安ですが、状態が落ち着いてから受診するように指示される場合も多いです。落ち着いてドクターの指示に従いましょう。
(知恵袋のhanakura02さんも、午後は休診だから月曜に受診するように指示されました。)
<化学流産は意外に多い>
超初期の流産では、着床はしたけれど赤ちゃんが育つことが出来ないケース(=化学流産)が、含まれています。
検査薬で妊娠の判定が出ても、エコー検査で胎嚢(赤ちゃんの袋)と、心拍が確かめられないこともあります。
こうした場合には、染色体異常の受精卵だったり、胎盤が上手く作られないなど、順調な生育が難しいケースがほとんどですから、気持ちを切り替えて、次回の妊娠に向かった方が良いでしょう。
6ヶ月ころからの出血は、こちらの記事で紹介してます。
流産の場合に見られる状況
- 性器出血(鮮血・血の塊)
- 血の塊が出たあと腹痛が楽になる
- ホルモン値が低下する
- つわりが急になくなる
- 基礎体温が低下する
こうした兆候が当てはまらなければ、妊娠継続の希望はあるでしょう。
病院の指示が『安静にして後日受診』というものなら、信じて受診日をまちましょう。
妊娠初期の出血:血の塊はなに?
① 子宮内膜
着床に備えて、子宮内膜は厚くなっています。
生理の出血でも血の塊が出ることがありますね。
着床に備えて厚くなった子宮内膜が剥がれて排出される場合、レバー状の血の塊となって出てきます。
流産では胎嚢も一緒に排出される場合もあります。
② 吸収されなかった血液
着床出血は少量の場合が多いですが、子宮内の血液が吸収されないと何かの拍子に排出される場合があります。
”絨毛膜下血腫”など、胎盤ができる過程で出血して、血の塊が出ることもあります。
胎嚢や赤ちゃんには影響がない出血です。安静にしてやり過ごすことで、妊娠継続が出来たケースも多いです。
③ 胞状奇胎の影響(発生率は高くない)
血の塊に、いくらのような粒が目立つ場合、『胞状奇胎』のこともあります。
気になる場合には、医師に相談しましょう。
発生率は高くはありませんが、血の塊が出る場合に気をつけておきたい病気です。
血の塊が出ても妊娠継続できた人の話
私の場合は絨毛膜下血腫で、胎盤が出来る過程での出血でして、その後も何度か血の塊が出ましたが双子は何とか無事に成長してくれました。
引用:ヤフー知恵袋 miymi0328さん
『絨毛膜下血腫(じゅうもう まくか けっしゅ)』
妊娠初期に”鮮血が出た”、”血の塊が出た”という場合には、『絨毛膜下血腫』と診断される方がいます。
出血が多く、鮮血が出ることもあるので、不安になりますが、安静を保つことで、赤ちゃんが無事に育つケースも多いものです。
胎盤ができるときの影響で出血
胎盤ができるときには、血管が子宮内に根を張るように入り込んでいきます。
ママから栄養や酸素を受け渡すための命綱になるのですが、新しい血管が出来るときに絨毛膜(=卵膜と言われる3層の膜の一つ)に入り込んで、出血が起こりやすくなります。
妊娠初期の絨毛膜付近での出血が自然に吸収されず、血腫になってしまう状態です。
妊娠5ヶ月ころまでに落ち着く場合がほとんどで、『鮮血出血・血の塊=流産』というわけではありません。
エコー検査で状態を確認して、安静にすることが大事です。
安静にして自然に吸収されるのを待つ
絨毛膜下血腫になった場合には、血腫が吸収されて出血を起こさなくなるのを待つのが一般的です。
お薬は、ハリ止め程度で、時間をかけるしかありません。
安静を指示されたら、『トイレに立つ以外は横になっている』くらいに安静にしましょう。
入院か自宅安静のどちらを選ぶ?
自宅安静を選んだ人のハナシ
メリット
- 上の子がいる場合一緒に入られる
- 慣れた環境でリラックスできる
- お見舞いで病院に通う負担がない
- 入院費用がかからない
デメリット
- 上の子がいるとつい動いてしまう
- つい家事をしたくなってしまう
- 夫や両親などのサポートが無ければ厳しい
自宅安静を選んだ場合、慣れた環境で過ごせますが、ムリをしてしまう心配があります。
出血を繰り返していたり、血腫が大きい、切迫流産のリスクが高いときにはオススメできません。
自宅療養でも、『トイレ以外は動かない過ごし方』を工夫したほうが良いでしょう。
入院を選んだ人のハナシ
メリット
- 症状の急変にもすぐ対応してもらえる
- 安静管理が確実にできる
デメリット
- 入院費用がかかる
- 家族になかなか会えない
- 自宅のようにリラックスできない
妊娠初期の絨毛膜下血腫での入院は、出血のリスクが下がるまでの場合がほとんどですから、1週間以上になるでしょう。
血腫が吸収されてスムーズに安定期に入れると良いですが、1ヶ月入院、入退院を繰り返すといったケースもありますから、『高額医療費制度』への申請を考えておきましょう。
絨毛膜下血腫は、健康保険の対象ですから、3割負担などで入院できますが、日数が長くなれば、医療費が10万円を超える場合があります。
一般的な家庭では、81,736円が上限になっていますから、それ以上を窓口で支払った場合には還付されます。
月をまたがない入院がベストです。
ただし、個室料金など差額ベッド代、食事、消耗品費、病衣代は自費で、還付の対象ではありません。
年間10万円以上の医療費がかかった場合は、『高額医療費控除』を確定申告すると還付があります。
妊娠前に、妊娠に付随した入院がカバーされている保険に入っていれば、『保険金でカバー』することが出来ます。
妊娠後の加入では、『部位不担保』といって、子宮関連の治療費に保険金がおりないケースがほとんどです。
あらかじめ、医療保険に加入しておかなければ利用しにくい場合が多いです。
おわりに
- 血の塊が出てもエコー検査しなければ流産したかはっきりしない
- 絨毛膜下血腫なら安静が第一になる
- 出血と痛みが酷い場合には緊急性が高い場合もあるので、まずは病院に連絡
血の塊が出たら胎嚢じゃないかと不安になりますが、まずは病院に連絡して指示を受けましょう。
安静にして妊娠継続ができる場合もありますし、万が一流産になったとしても、遺伝子異常など偶然の理由があってのことがほとんどです。
不安ばかりではストレスがかかってしまいますから、お気に入りの映画や動画でも見ながら、リラックスして安静に過ごしてみましょう。
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