「妊娠中に太る」これだけは避けたいと思っている方は多いのではないでしょうか?
そんなに食べていないのに太ってしまった!食べづわりで頻繁に食べていたら太った!等、意外にも妊娠初期から太る現象が潜んでいます。
あなたも思いあたる節はありませんか?
しかしこれ以上太りたくないとはいえ、不安定な妊娠初期中にダイエットをすることはさすがにまずいのでは?
そんな「太る」に関する疑問をここでは見て行きましょう。
体重増加の目安
体重やBMI値にもよりますが、妊娠期間中全体での体重増加目安は7~12kgです。妊娠初期での胎児の重さは大きくなってもだいたい100gくらいなので、体重は1~2kgの増加が目安となります。
目安を超えて増加し続けると脂肪となり落としにくくなったり、最悪の場合母子ともに危険な病気に発展する可能性もあります。
妊娠初期に太る理由・原因は?
水分・血液の量が増加する
妊娠するとお腹の赤ちゃんに血液を送ろうと働くため、子宮が大きくなるとともに血液量も増加します。その増加率は妊娠前に比べて30~50%上回るものになります。
体重50kgの成人女性の血液量が約3.75リットルとされているので、もし50%増加なら1.875リットル増加すると計算できます。これは結構な量ですよね。
また女性ホルモンの作用で体に水分をためこもうとする働きが出てきます。
その上妊娠初期特有の症状で体温が高くなり、自然とのどが乾いてきます。こうなると水分の摂取量も増えてきます。
しかし赤ちゃんのために飲まないわけにはいきませんよね。
このような体の変化によって増加する場合があります。
食べづわりによる食べすぎ
空腹だと気分が悪くなる食べづわり。気持ち悪くならないようにと空腹になる前、定期的に何かを口にするようになります。
この時カロリーが高いものばかりを摂取していると当然太る可能性が出てきます。
これに通常通りのごはんを3食食べているという生活を続けていたら、当然体重増加も加速します。
脂肪をためこもうとする体の働き
妊娠すると、赤ちゃんを守るため皮下脂肪がつきやすくなります。ですので非妊娠時より太りやすくなります。
全て妊娠による体質の変化が原因ですね。この中で自分でセーブするとしたら、「食事管理」なのかな?とあなたもなんとなく想像できたのではないでしょうか?
太りすぎると危険なことは?
非妊娠時の太りすぎは自分だけに関わるものですが、妊娠時は赤ちゃんに影響してくるものも多いです。
妊娠高血圧症候群
過去に妊娠中毒症と呼ばれていたものです。
症状としては高血圧、倦怠感、頭痛、タンパク尿、1週間に500g以上体重増加、むくみなどがあります。
妊娠初期では大丈夫でも、太りすぎで妊娠中期~後期に発症することがあります。
症状が悪化すると最悪の場合母子ともに死にいたる可能性がある怖いものです。
妊娠糖尿病
太ったことが原因でエネルギーとなるインスリン量が少なくなり血糖値が上昇しやすくなります。
ほとんど自覚症状がないのですが、最悪の場合赤ちゃんの流産、心臓病、胎児死亡。お母さんの妊娠高血圧症、羊水過多、難産につながる可能性があります。
難産
太ることは何も皮下脂肪など外側だけに影響を与えるわけではありません。赤ちゃんが通る大事な産道に脂肪がつく恐れがあります。こうなると微弱陣痛ばかりで、なかなか赤ちゃんが出てこないという事態に陥ります。
体への負担が大きくなる
今まで1の力で体を支えてきた腰やひざに、増加目安値を超える13kg以上の重さが加わったと想像してみてください。当然悲鳴をあげますよね。
妊娠初期では何ともなくても、臨月頃には動く度に痛みとなって返ってくるかもしれません。
また妊娠線への影響も考えられます。太りすぎるといくらクリームをぬっても妊娠線が改善されないということがあるようです。
あなたはこれらの危険性を見てどう思いましたか?
太ったという人も太りたくないという人も「妊娠初期からできることはしておきたい!」と思ったのではないでしょうか?
これ以上太らないための対策
痩せるためにはダイエットでしょう!と思うかもしれませんが、妊娠初期に無理なダイエットは厳禁です。急に体調の変化があったりもするので、食事をぬき続ける断食ダイエットなどはやめましょう。
それではどのようなものがいいのでしょう?
毎日体重計に乗る
最も手軽にできることだと思います。半日~1日ごとにこまめに記録することでより意識づけができるメリットがあります。
食べたものを記録する
こうすることでカロリーの高いものばかり食べていないか、量は適切だったか後で見直すきっかけになります。レコーディングダイエットと同じようなことですね。
軽い運動やストレッチ
医師から控えるよう言われてる人はNGですが、妊娠初期でも軽いストレッチや散歩程度ならOKです。
↓ こちらの動画のような妊娠初期でもできるヨガもあるんですよ。
私もやってみました。独特な呼吸法が無理せず腹筋を鍛えれそうな感覚があっていいような気がしました。
カロリーの低いもの、よく噛めるものを食べる
カロリーが低くてよく噛んでたべるようなものが食事制限には効果的です。
寒天、昆布、小魚、春雨等は低カロリーで妊婦さんには人気です。
またよく噛むことは満腹中枢を刺激する他、脂肪分解・燃焼してくれる物質を分泌するきっかけとなります。運動よりももっと簡単なことなので、あなたも意識してやってみてはいかがでしょうか?
最後に
妊娠初期に太ることは妊娠による体質の変化が主な理由です。決してあなたのせいではありません。
しかし「仕方がないこと」と妊娠初期から諦めて、どんどん太ってしまうことは危険です。
今は大丈夫でも後に母子ともに危険な状態に陥る可能性があります。
未来の赤ちゃんを守るためにも、太りすぎないよう今からできることにチャレンジしてみましょう。
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