妊娠初期、「ヨーグルトが毎日食べたくなる」。つわり等の影響でこう思う人もいるかもしれませんね。
便秘対策ではお馴染みの食材ですから、習慣的にとっている人も多いと思います。
しかし一方でこのような心配をしていませんか?
「妊娠中食べると赤ちゃんがアレルギーになるのでは?」「太ってしまうのでは?」
ご安心ください!
食べすぎと低脂肪ヨーグルトの摂取さえ気をつければ、そのような心配は無用です。
むしろヨーグルトは赤ちゃんの成長をサポートしてくれる「妊娠初期にはとっても嬉しい食材」なのです。
なぜそのようなことがいえるのか、以下でご紹介します。
妊娠初期にヨーグルトがおすすめの理由は?
便秘改善に効果的
妊娠初期は体の変化やつわりによる食生活の変化で、便秘になりがちです。
あなたもご存知のとおり、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整えてくれるので、便秘改善にはもってこいです。
また乳酸菌には免疫力を高める効果もあるので、免疫力低下になりやすい妊娠中にはぴったりです。
ビタミンB群が豊富
ビタミンB群には新陳代謝がよくなり、美肌にいいという特徴があります。女性にとって嬉しいですね。
またヨーグルトはB2がとくに豊富です。B2は細胞の再生・成長促進に関わっている成分です。
不足すると胎児の発達障害のリスクが上昇すると言われているので、赤ちゃんの成長が著しい妊娠初期には積極的に取り入れたいですね。
カルシウムが豊富
赤ちゃんの歯や骨の形成を行うため、あなたが摂取したカルシウムは優先的に赤ちゃんへと運ばれます。ですので妊娠中はカルシウム不足になりがち。
ヨーグルトのカルシウム量は100g中約120mgもあるそうです。実は牛乳100gに含まれるカルシウム量より多いんです。
妊娠時1日のカルシウム摂取目安量は900gなので、朝・昼・晩と100gずつ食べたら1日の1/3以上のカルシウムを摂取できることになりますね。
また妊娠初期はホルモンの急な変化で気持ちもイライラしがち。そのイライラを緩和してくれるのもカルシウムのいいところですね。
赤ちゃんへ悪影響を及ぼすことはない?アレルギーの心配は?
適度な量であれば、ヨーグルトを食べたことで赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません。
しかし過剰摂取すると糖質・脂質のとりすぎになり以下のような危険が考えられます。(プレーンタイプでも100g中約5gの糖質が含まれています)
太る
妊娠中は体に脂肪をためこもうという体質に変化しているため、食べすぎると当然いつもより太りやすくなります。
これが中期・後期と続いて太っていくと体への負担が大きくなるだけでなく、妊娠糖尿病や難産になる恐れがあります。
妊娠高血圧症候群
糖質・脂質のとりすぎは、妊娠高血圧症候群の原因にもなります。
高血圧、倦怠感・頭痛などの症状があらわれるだけでなく、血流が悪くなるので赤ちゃんへの栄養が十分に行き届かなくなってしまうことがあります。
症状が重いと最悪の場合、赤ちゃんの低体重、子宮内胎児死亡につながる可能性があります。
アレルギーの心配は?
あなたが一番に心配していたことは、このことかもしれませんね。
以前は妊娠中に乳製品をとると、赤ちゃんがそのアレルギーになるということが言われていました。
しかし今は違います。
むしろ妊娠中にヨーグルトを食べた方がアレルギー予防になるとされています。
実はヨーグルトを含む乳製品に入っている脂肪には「胎児の免疫を高めることに有効な成分」が配合されているそうです。
これがアレルギー予防に一役かっているという見方があるのです。
ただしヨーグルトの中でも「低脂肪ヨーグルトの摂取」については注意が必要です。
低カロリーだからヘルシーでいいのでは?と思いますよね。
しかし「低脂肪ヨーグルトを食べていた妊婦の子どもは喘息や花粉症にかかる可能性が非常に高い」ということが明らかになっています。
これは2011年6万人以上の妊婦を対象にイギリスで行われた研究結果です。
従来のヨーグルトから脂肪を取り除いてできたものが低脂肪タイプです。その取り除かれた脂肪の中に先程言った「免疫を高めることに有効な成分」が含まれています。
有用な成分が取り除かれたものばかりを食べ続けたため、赤ちゃんにアレルギー物質への免疫がつかずこのような結果になったのではと言われています。
2~3回食べたくらいなら問題ないでしょう。しかし低脂肪ヨーグルトだけを食べ続けることは控えた方がいいかもしれませんね。
ヨーグルトの摂取目安量は?おすすめの食べ方は?
1日200~300gが理想的です。加糖よりプレーンタイプを選ぶといいでしょう。
どうしても甘さをプラスしたい場合は果物やドライフルーツを合わせることも一つの手です。
ヨーグルトとバナナの組み合わせはとくにおすすめです。整腸作用が高まる上、バナナのマグネシウムにはヨーグルトに含まれるカルシウムの吸収を高める働きがあります。
またあなたが整腸作用を求めているのなら、温めて食べるといいでしょう。
冷蔵庫から出したてのヨーグルトは冷たいので、実は腸にあまりよくありません。電子レンジで30秒~1分、人肌くらいになるように温めてから食べると効果的です。
またヨーグルトは使い方次第で万能な活躍をしてくれる点も魅力です。
デザートとしていただきたい場合は、水切りすればクリームチーズのような味わいにできます。
普段の食事ではマヨネーズやオイルの変わりにドレッシングの素材としても活用できるので、よりヘルシーに仕上げることもできますよね。
これなら飽きることなく続けて食べることができるのではないでしょうか?
ヨーグルトを使って簡単にできるサラダレシピがこちらの動画で紹介されています。よかったらご覧くださいね。
最後に
ヨーグルトは便秘改善だけでなく、赤ちゃんの成長サポートを期待できる食材です。赤ちゃんの成長が著しい妊娠初期にはとくにおすすめです。
過剰摂取と低脂肪ヨーグルトだけを食べ続けることには注意が必要です。
それさえ守れば、毎日食べても大丈夫です。
食べ方も色々あるので、工夫をしながら積極的に取り入れていきましょう。
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