鼻水が出て、風邪かなと思ったら妊娠初期症状だったというケースは多いですね。
普段の鼻炎ならササッと薬を飲んでしまうけれど、妊娠初期の場合は薬を飲まずに済ませたいもの…
- 風邪と妊娠初期を見分ける方法ってある?
- 薬を飲まずに鼻水をラクにする方法は?
- 鼻水症状に外用薬は使っていい?
そんなギモンや不安を解消していきましょう♪
鼻水は妊娠初期症状?
【妊娠性鼻炎】とよばれるものがある
妊娠をきっかけに、サラサラの鼻水がとめどなく流れる症状に悩まされたというママは、ゆいなさん以外にも多いのです。
時期的には、2ヶ月頃(妊娠4週目)〜4ヶ月頃(15週目)の間に、アレルギー性鼻炎のように大量の鼻水が流れ出て、”鼻水つわり”と呼びたいだなんて話題になるほどです。
ホルモンバランスの変化で、粘膜が充血しやすく、刺激に敏感になっていることもあり、鼻水がたくさん出たり、鼻づまりになったりしやすいのです。
妊娠初期の免疫状態の変化が影響
また、妊娠による、ホルモンバランスの変化は、自律神経を不安定にします。
異様な眠気、吐き気や頭痛など風邪のような症状を感じるママたちは多いものです。
つわりは、そうした体調の不安定さが影響していますが、決定的な原因は特定できていません。
胎児を異物とみなしてしまわないように、免疫が弱くなって体調の変化が出やすいとする説もあり、鼻水、鼻づまりがひどくなる一因になっています。
妊娠の可能性があるなら薬は止めておく
性生活があるなら、鼻水がひどいからといって、薬を飲むのは控えておきましょう。
妊娠初期は、赤ちゃんの神経系・器官が形作られる時期なので、あとで心配になるような行動は取らないのが◎。
もし、『気付かずに飲んでしまった!』という場合には、陽性判定が出たところで薬を飲むのはやめましょう。
市販薬の多くは、所定の容量・用法で、重大なリスクがある成分が入っているものは少ないですから、風邪薬を飲んでしまった場合には、服用を中止して、検診をお願いする産婦人科に伝えましょう。
薬を使わずに鼻水・鼻づまりをラクにする方法
流れ出る鼻水を止めたい!
①息を止める
深呼吸して、上を向いて鼻をつまみます。
苦しくなるギリギリまで、その姿勢で息を止め、限界で離します。
息ができないと脳が錯覚して、鼻水を減らそうする原理を利用しています。
②湯気を浴びる
鼻の粘膜の炎症をなだめるには、湯気を浴びるのも良いです。
マグカップに熱湯を注ぎ口元にもってきます。
湯気の刺激で鼻水が多くなるかもしれませんが、その鼻水をかんだあとはしばらくスッキリします。
③蒸しタオルなどで鼻を温める
鼻水が垂れるからと何度もかんでいると鼻がただれて来ます。
蒸しタオルを鼻にあて、無理にかまずに我慢できなくなったところでかみます。
③の蒸気の効果と、鼻をタオルでふさぐことで鼻をかむ回数を減らせます。
④口に水を含む
口に一口水を含んで息を止めます。
水の刺激と、息止めの効果で鼻水が止まります。
息が苦しくなる前に水を飲み込みましょう。
⑤鼻水のツボを刺激する
迎香(げいこう)
鼻水・鼻づまりに効果的なツボ。
小鼻の脇にあります。
鼻通(びつう)
小鼻から少し上にあり、ちょっとくぼんだ押すと痛気持ちいい場所。
このツボを押すと鼻通りがよくなります。
清明(せいめい)
眉間のところの、目頭のよこにあるツボ。
ちょうど、小鼻から目頭の横にそって鼻水・鼻づまりに効果的なツボが集まっているので、洗顔するように手で顔を包み込むようにして中指で5秒ほどゆっくり押すのを5回くらい刺激してみましょう。
⑥つむじを温める
鼻水を止めるには、体を温めると効果的です。
つむじを温めると、効率的にカラダが温まり鼻水が止まります。
⑦鼻水意外の何かに意識を集中させる
交感神経が優位になると、鼻水が止まりやすいです。
軽くカラダを動かしたほうが交感神経が働きやすくなりますし、カラダが温まることで鼻水が止まりやすくなります。
また、なにかちょっと作業をしたり、意識を集中できることを見つけてみましょう。
鼻づまりの場合には
⑧カイロやドライヤーで首を温める
うなじには、カラダを温めるツボがあり、カイロやドライヤーで首を温めると、鼻の通りが良くなります。
マフラーやネックウォーマーなどして首筋を冷やさないようにしましょう。
⑨脇のしたにペットボトルを挟む
鼻づまりのあるのと反対の脇の下に500ミリリットルのペットボトルをはさみます。
鼻の中の血管を収縮させて、鼻づまりをラクにします。
握りこぶしを脇にギュッと挟むことで代用できます。
⑩指で眉間・舌で上顎を押す
尾骨の奥につながる鋤骨(じょこつ)という骨を刺激することで、鼻腔の通りを良くする方法です。
指で眉間を押さえながら、上顎に舌を押し付けるように力を込めます。
内服じゃなきゃ使っても大丈夫?
妊娠初期にヴィックスヴェポラップは使える?
使用上の注意には、『医師に相談することと』となっています。
塗り薬ですし、幼児にも使える医薬品部外品ですから、大丈夫だと思いたいですが、大正製薬側としては、慎重に扱うようにと言うことです。
成分・分量(100g中)
dl-カンフル 5.26g、テレビン油 4.68g、l-メントール 2.82g、ユーカリ油 1.33g、ニクズク油 0.69g、杉葉油 0.44g添加物:チモール、ワセリン
引用:大正製薬公式サイト
成分はハーブ系のものが多いですが、妊娠中は体調が敏感になり、今までアレルギーが起こらなかったものに反応する場合もあります。
妊婦さんによっては、何か異常が起きないとも限りませんから、医師と相談するようにということなのでしょう。
妊娠初期にパブロン点鼻薬はつかえる?
第2類医薬品の扱いになっています。
副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要する、”要指導薬品”=医師・薬剤師などに相談が必要な薬です。
貼付説明書にも、『妊婦又は妊娠していると思われる人。』は医師、薬剤師又は登録販売者に相談するように書かれています。
鼻炎で医師に相談した場合、服用薬よりも点鼻薬で対処してみましょうという場合もあるようですが、一人ひとりの妊婦さんの状態で判断されることですから、相談して、処方薬を処方してもらった方が確実でしょう。
妊娠初期にハッカ油は使える?
ハッカ油は民間療法で頭痛のときにこめかみに塗ったり、鼻づまりのときにマスクにスプレーしたりしてつかえる清涼感あふれるアイテムです。
医薬品ではないですし、使えるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
製造販売元の健栄製薬の見解では、とくに問題はないけれど、原液を直接肌に塗るのは、刺激が強いので控えたほうが良いということです。
香りが爽やかなので、鼻水・鼻づまりだけでなく、つわり症状をやわらげてくれそうですね。
ただ、ハーブとしては、過剰摂取で子宮収縮など、妊婦さんに良くない働きが出ることもあると言われていますから、ホドホドに。
服用せずに、外用薬的に利用するものでも、妊娠中はとにかく医師に相談してと言うものが多いです。
普段とは違って体調の変化がデリケートだということを意識して置いたほうが良さそうです。
ハーブや薬を使いたいときは、医師に相談して、アドバイスを受けましょう。
おわりに
- 妊娠初期には、『妊娠性鼻炎』があり、鼻づまり・鼻水になる人は多い。
- 薬に頼らない鼻づまり・鼻水対策をとりましょう。
- 外用薬・医薬部外品でも、とりあえずお医者さんに相談して使用し、必要があれば処方薬を出してもらいましょう。
しつこい鼻水・鼻づまりはつらいですが、マッサージや息止め、かるくカラダを動かすなど試してみてはいかがでしょうか?
アタナの鼻炎が早く良くなりますように♪