妊娠と仕事をどう両立させるか不安なことは多いですね。
なんの問題もなく、気付いたら4ヶ月目に入っていたという人もいれば、その前に出血を経験する人もいます。
どれくらいの活動は良くて、してはいけない事はどんな事か、ケースごとに全く違っています。
妊娠五週目の、出血や、仕事をどうしたら良いのかについて調べてみました。
妊娠五週目の状態とは?
妊娠週数のカウント
妊娠の経過日数は、前回生理開始日を0週0日としてカウントします。
着床して妊娠が成立するのが三週目頃、生理予定日が1週間遅れて『もしかして』と思い始める頃が妊娠五週目といえます。
風邪のような症状が出たり、眠気がひどくなる、喉が渇く、吐き気がする、ほてりを感じるなどの、妊娠初期に起こりがちな状況を経験する人も多いでしょう。
この頃の胎児の様子は?
<妊娠確定の目安>
「赤ちゃんを包んでいる袋」を胎囊(たいのう)といい、五週目くらいになるとエコーで確認出来るようになってきます。
『妊娠確定』は、心拍が確認出来て始めてくだされますが、5週目のおわりくらいにならないと確認出来ないこともあります。
生理周期のズレなどで、週数のカウントが絶対とも言えませんし、五週くらいでは個人のレベルで胎児の心拍が各員できない場合もあります。
このときは、もう1週してからもう一度検査を受けて心拍の確認をしてもらいましょう。
<大きさ>
胎囊(たいのう)の大きさは、10㎜~25㎜程度ですが、胎児の大きさは2ミリ程度とちいさな状態です。
胎児の成長は、着床してから臓器ができはじめ、心臓が鼓動するようになって血管が発達し、全身の器官ができあがっていきます。
<器官の発育>
- 目・耳・鼻・口のあたりにくぼみがでます。
- 手足の元となる突起があらわれる。
- 胃・腸・肝臓・膵臓・肺・へその緒の形成。
- 大動脈を使って心臓からの血液循環がはじまる。
まだとても小さいですが、ヒトとしての成長がスタートしていることがわかります。
妊娠五週目の出血について
妊娠五週目頃の出血は、子宮粘膜が充血しやすいこともあって、起こりやすくなっています。
特に心配のいらないことも多いですが、流産や子宮外妊娠などのトラブルが原因かもしれません。
まずは、産婦人科で診察を受けるのが基本です。
慌てずに、生理用ナプキンをあてて、妊娠週数、出血の量、お腹のハリがあるかを電話で伝えて、対処を聞き、冷静に行動しましましょう。診察で、『胎芽心拍』が確認出来れば、その後の成長が期待出来ます。
絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
妊娠5~20週の出血の原因に多くみられ、子宮を包む絨毛膜(じゅうもうまく)に血液がたまってしまい出血を起こします。
出血が多い場合には、医師から安静を指示される場合もあります。
胎盤が完成する4~5週以降、落ち着くことが多いです。
月経様出血
ホルモンが妊娠前と同じように働いてしまうことで出血することがありますが、2~3日でおさまります。
子宮膣部びらん
子宮口の出入り口がただれている事で起こる出血。
検診やセックスの刺激で出血する事もあります。
子宮頸管ポリープ
ポリープが絨毛膜羊膜炎をおこす原因になっている場合には、切除などの治療が検討されます。
子宮外妊娠
文字通り、子宮ではない場所に着床してしまった状態です。
その98%が卵管への着床だといわれていますが、そのままにして卵管破裂が起こると、大量の出血と激痛を伴い、ママの命にかかわります。
胞状奇胎(ほうじょうきたい)
胎盤の元となる絨毛が増殖しすぎてしまう病気ですが、受精卵そのものに問題があるケースがほとんどです。
500人に1人とそれほど多くはありませんが、掻爬(そうは)手術が必要になります。
妊娠したら仕事はどうする?
五週目の時点では、心音が確認出来て妊娠が確定できてからと考える方が多いですね。
何事もなく経過する人も多く、いつも通りに過ごしていたというママもいます。
ただ、カラダに負担がかかる生活スタイルは、出血につながることが考えられますし、出血してしまって医師から安静をすすめられたときにはムリできません。
仕事でのムリが影響してしまいそうな、こんな時は要注意。
- 重いものを持ったり力仕事がある
- 長時間の立ち仕事
- 深夜までの残業や夜勤がある
- つわりがひどい
- 安静が必要な種類の出血があった
職場で妊娠に理解を持ってもらえると助かります。
医師から安静を指示された時には、早めに伝えておいた方がよいでしょう。
普段一緒に組んでいるパートナーやチームの人には、仕事を変わってもらったり、急に休むことがあって迷惑をかけるかも知れません。
<個人差があり判断が難しい場合も多い>
切迫流産と診断されたときの”安静”の内容も、食事の支度や洗濯程度は可、出血が多いなどほとんど横になっていた方が良い場合には、入院を勧められるようです。
一般には全体に公とするのは安定期に入る4ヶ月~位を目安、それ以前に安静や入院が必要なケースは、職場でも伝えておいたほうが良いでしょう。
おわりに
○ 五週目頃に出血は起こりやすく、切迫流産や異常妊娠を見極めることが大切。
○ 医師から安静を指示されたら従う。職場にも理解してもらい、休暇が必要なら相談する。
○ 妊娠の経過はケースごとに全く違うので、心配しすぎも、過信も禁物。
妊娠は嬉しいことですが、五週目くらいではまだ不安定ですから、慎重に対処したいですね。
出血があったときには、医師の指示に従いましょう。
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