春の歓送迎会、夏の暑気払い、冬の忘年会に新年会…
1年の中でも飲み会が開催される頻度が高い時期に妊娠が発覚!そんなとき、
- つわりはなく元気
- 妊娠初期なので、まだ周囲には公表したくない
- 簡単には断れない飲み会もある
などの理由で、参加の是非を悩む妊婦さんは少なくないでしょう。
特に働く妊婦さんは、シーズンによっては頻繁に飲み会の話が舞い込んできて、対応に困ることもあるのではないでしょうか。
そんな方は、ぜひこの記事を参考に飲み会の参加の是非を判断してほしいと思います。
悩ましい妊娠初期の飲み会
妊娠初期は安定期とは異なり、体調面でも胎児への影響面でも、いろいろと神経質になる時期です。
そんな時期の飲み会には、いろいろな不安が付きまといます。
流産率が高いから内緒にしておくべき期間「妊娠初期」につわりがくるというジレンマで、仕事してる人はつらいんだよねー。普通に残業とか飲み会の予定も入ってくるし、ほとんとの場合断れない。でも妊娠中ですと言えない。
— イキアキ_DISCO10/28 (@ikiaki) 2016年6月21日
妊娠を伝えていない場合には、なかなか断るのは難しいですよね。
つわりが安定期に来るものであったら、我慢して出社とか飲み会出席とかしなくていいのにね。なぜか人に言えない妊娠初期に来る。妊娠の継続ってなかなか難しいぜ
— イキアキ_DISCO10/28 (@ikiaki) 2016年6月21日
参加したい気持ちもあるけれど、妊娠期間の大事な時期だということもわかる…そんなジレンマもあるでしょう。
妊娠してたら、お酒どころかカフェインの入ってる、緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶もNG。ジュースばかり飲んでいても、気持ち悪くなる。妊娠初期は悪阻もあるけど、15週過ぎないと安定期に入らないから、同僚にも広くオープンには言えない。飲み会さえなければって何度思ったことか。#飲み会やめる
— dazzling dazzle (@dazzlingdazzl) 2016年5月30日
普段の飲酒量が多い人は、参加をするにしても飲み会でソフトドリンクに手を出すことをためらってしまったり周囲の反応を気にしてしまったりと、なかなか思うようにいかないもの。
妊婦だから飲み会無理だよね、飲めないのに辛いよねえ、と予め人数外にされるのがいちばんつらい。行くと必要以上に気使わせるから辞退するけど、内心、何年酒飲みやってたと思ってんねんノンアルコールでも酔っ払えるっちゅーねん、と思っている #妊娠初期
— kazuki (@melting_bird) 2013年2月9日
かといって、周囲に打ち明ければ変に気を使われてしまうので、気分が良くない…なんてこともあるかもしれません。
妊娠初期と飲み会の悩みについて、先輩ママの体験談やアドバイスを見ていきましょう!
妊娠初期の飲み会で心配なこと
お酒を断れない
これから仲良くならなきゃいけないお客様に、懇親会の日程調整をお願いしている間に妊娠発覚。
私はその当時、自社側のチームリーダーだったので行かないわけにもいかないし、飲まないわけにもいきません。
(中略)
普段の半分以下くらいのペースでゆっくり飲んできました。(kiyosatonoさん)
妊娠初期ということを周囲に伝えていない場合は、当然周囲の人からお酒を勧められるでしょう。
乾杯や締めの一杯は必須だったりしますよね。また、普段の飲酒量が多い人にとって一口だけ、一杯だけというのは不自然な印象を与えるのでは、と懸念することもあるでしょう。
先輩ママ達の声を見ても
- 1次会だけは参加し、乾杯の1杯をゆっくりと飲み干しやり過ごした
- 飲むことよりも食べることに専念するよう心がけた
- 信頼できる人には打ち明けて、座席など協力してもらった
- 「体調があまり良くない」と告げ、ソフトドリンクでやり過ごした
など、皆さんいろいろな方法でできるだけ飲酒をしない方法をとられたようです。
飲酒による影響
妊娠中はアルコールを控えるべき、というのは、世間的に知られていること。では、飲酒によって具体的にどんな影響があるのか、また、安全な飲酒量というものがあるのかどうかについて見てみましょう。
考え得る胎児への影響
妊婦さんの飲酒によって胎児性アルコール症候群(以下:FAS)を引き起こす可能性が高いと言われています。
FASの具体例としては
といった事例があります。
安全な妊婦の飲酒量
少量の飲酒であればFASは心配されないという研究もあるようですが、その逆で、少量でもFASを引き起こしたという事例も報告されているとのこと。
1杯のお酒であっても、酔いやすさやその日の体調によって身体に出る反応は変わりますよね。
同じように、少量(1杯程度)であっても、どのような反応が起こるかは一概には言えないのです。
つまり、これだけなら安全という量は設定できないということです。
妊娠初期の飲酒についての詳しい記事はこちらです!
”https://fun-mom.com/ninshin-shoki/8512/″
(受動)喫煙の可能性
煙草の話の続きで昨日思ったけど、飲み会で喫煙しない人がいてもスパスパする人が現存してますけど、周りにいる女性が妊娠してたらとか思わないのかなーと思った。妊娠初期は上司くらいにしか発表しないだろうし、吸うのやめてとも言えないしって考えるとやっぱり有無を言わさずスパスパするのは怖いね
— 遥 (@harusiis) 2015年6月25日
(受動)喫煙による影響
飲み会で心配なのは、アルコールだけではありません。
社会的風潮から喫煙は別の場所でという認識が広がりつつありますが、お酒の場ではなかなかそうはいきません。
出席者に喫煙者が多い場合や、会場自体に喫煙者が多い場合など、避けたくても避けられない受動喫煙の可能性が極めて高いのです。
妊娠前に煙草を吸っていた方は、飲み会の場で喫煙を勧められることもあるかもしれませんね。
先輩ママはどう過ごしたのでしょうか。
□なるべく喫煙者の席から離れた席を選びました。
□マスクをして直接煙を吸い込まないようにしました。
では、たばこの煙が及ぼす影響について見てみましょう。
■考え得る胎児への影響
赤ちゃんは、胎盤やへその緒を通して、ママから送られてくる栄養や酸素を取り込んでいますが、たばこを吸うことでその酸素や栄養素の運搬が阻害される恐れがあります。
その結果
- 出生時低体重
- 呼吸器疾患
- SIDS(乳幼児突然死症候群)
などを引き起こす可能性が高くなってしまいます。
また、自身がたばこを吸わなくても、周囲からの受動喫煙で上記のような被害をうけてしまうことも十分に考えられます。
副流煙はフィルターを通過せずに体内に取り込まれてしまうため、主流煙の何倍もの有害物質が含まれているのです。
飲み会の場では、少しでも煙を避けられるような対策をしておきたいところです。
妊娠初期の喫煙についての詳しい記事はこちらです!
”https://fun-mom.com/kenko/4472/″
妊娠初期でも断るには忍びない飲み会もある
妊娠初期の飲み会も、差し障りなく断ることができれば悩みませんよね。
でも場合によってはなかなか断ることができなかったりするもの。
断れない飲み会にはいくつかのケースがあるようです。
■妊娠初期の断れない飲み会:ケース①取引先のお客さまや関係者がいる
働いているママの大きな悩みと言っていいかもしれません。取引先のお客さまや関係者との親睦を深めるための飲み会とくれば、参加しないという選択肢は選びにくいもの。
また、上司に妊娠を打ち明けているかどうかや、上司の理解があるかどうかということも、精神的な負担が違ってきますよね。
■妊娠初期の断れない飲み会:ケース②自分が幹事
こちらは社会人暦が比較的浅い方が多く当てはまるかもしれません。自分自身が飲み会を企画する幹事という立場だった場合、当日の案内や進行などがあるので、参加を見送るのはなかなか難しいですよね。
幹事という役割は、複数人で担当することが多いはず。
■妊娠初期の断れない飲み会:ケース③歓送迎会
会社の歓送迎会も割と重要な飲み会ですよね。これまでお世話になった方が組織やチームから離れる、新しい仲間が加わる、そんな大切な節目の日。
ましてや自分が歓送迎の対象だった場合は断るわけにもいきません。
■妊娠初期の断れない飲み会:ケース④気の置けない大切な友達からのお誘い
気の置けない友達だけれど、まだ妊娠の報告はしたくない…そんな時に飲み会に誘われたら、どう切り返せばいいのでしょうか。
友達だからわかってくれそうだと思う一方で、友達だからこそ変に気を使わせたくはないと思うこともあるでしょう。
妊娠初期に飲み会がある時は
同じような悩みをもったママ達は、次のようにして妊娠初期の飲み会を乗り切っています。
信頼できる上司、同期、友人に妊娠を打ち明ける
安定期に入るまでは妊娠を伏せておきたい、そう思う方も少なくないでしょう。
しかし、周囲が誰もその事実を知らない場合はサポートもなく、負担を抱え込んでしまいがち。
もしも信頼できる人が一人でも周囲にいるのであれば、
今はまだ安定期ではないので他言はしないでほしい
という気持ちも併せて、打ち明けてみましょう。飲み会についても考慮してもらえるかもしれません。
体調不良である、と伝え、欠席又は当日の配慮を申し出る
欠席を伝えるにせよ、妙な言い訳(家庭の事情、外せない用事がある、など)をしてしまうと、のちのち不信感を抱かれてしまう可能性もあります。
特に妊娠後期まで仕事を続けようと思っている方は、いずれ妊娠を周囲が知ることになります。
体調不良という理由はきちんとつじつまが合いますし、配慮もされやすいのではないでしょうか。
「体調がよくない」ということを伝えたうえで
- 当日の参加を見送りたい
- アルコールは避けたい
- 早めに失礼したい
などの希望を申し出るといいでしょう。
たばこの煙についても、体調不良であればマスクを着用しても違和感はないですよね。
頭痛やめまい、血圧問題などは実際につわりでも悩みの種なので、嘘にはならないですよ。
自分の中で断固としたルールを設定する
周囲に打ち明けられる人がいない、体調不良とも言いにくい、更に断ることもできない…そんな方は、
- ソフトドリンクで通す
- アルコールは乾杯の一杯まで
- 普段より飲酒ペースを落とし、多くても2杯にとどめる
- 1次会で失礼する
- 喫煙者から離れた席を選ぶ
など、自分ルールを作って工夫をしてみましょう。
この場合は周囲に協力してくれる人がいないので、飲酒の勧めや体調について問われることもあるかもしれませんが、強い意志をもって参加することが大切です。
会場や座席の希望を伝える
断ることができない状態(歓送迎会の主役、幹事などの場合)ならば、自分の希望を伝えてみるのも一つの手段。
- 喫煙環境が整備されているお店
- 喫煙席と禁煙席を分ける
などを提案してみましょう。
友人との約束は安定期まで伸ばす
会社の飲み会は延期できませんが、友人との飲み会はある程度融通が利くもの。
上記のような希望を述べるのもいいですし、安定期ころを見計らって
〇月ころなら行けそう
と、具体的に伝えるのもよさそうです。
友人の場合は特に、事実とは異なる理由を述べると友情関係に影響を与えてしまう可能性もあります。
現在妊活をしているので万が一を考えたい、という理由でもいいかもしれません。
ドタキャンだけは控えて
例え会社の飲み会で参加者が多く、1人が欠けても問題ないだろう、と思っても、ドタキャンだけは避けましょう。
幹事さんに迷惑をかける他、信頼関係にも影響が出てしまいます。
行きたくない気持ちが強いのならば、勇気をもって断ることも、円滑な人間関係を築くためには必要なことです。
妊娠初期には飲み会の参加の仕方を考える
年末の忘年会シーズンや春の歓送迎会、夏の暑気払いなど、季節によっては飲み会の頻度も高くなります。
妊娠に気が付かずに参加してしまった場合は、過ぎたことをくよくよしても仕方がないので、今後は気を付けるようにしましょう。
参加するかどうか悩んでいる方は、できれば安定期までは参加を見送るのがベスト。でも、断り切れない場合もあります。そんなときには
お酒は飲まない(飲んでも1杯まで)
受動喫煙対策をする
という点に留意して参加するといいですね。