何のサイン?寝ているときの赤ちゃんのうなりの原因と対処法とは?

マタママ

授乳タイムを終え、すやすや眠り始めた赤ちゃん…さて、ママもゆっくり眠ろう…その瞬間、赤ちゃんが突然うなり始めてビックリ!!

起きているのかと思うくらいうなる子や、表情は苦しそうでないけれどうなり声をあげる子と、それぞれに違いはありますが、うなっている我が子を見ると不安になってしまいますよね。

うなりは何かのサイン?ママや周りの大人がしてあげられることは?原因と対処法をご紹介します。

新生児~2ヶ月頃まで多い、寝ているときのうなり

寝ているとき、とりわけ夜間にうなる赤ちゃんは意外と多く、月齢としては、生まれて間もない新生児の0か月から2か月頃までに見られやすい症状のようです。

初めはおしゃべりしているのかな?と思っていても、日を重ねてうなる回数が増えてきたら、やはり心配になりますよね。

 

うなり方や声の大きさによっては、こちら側がびっくりしてしまうほどのものであることも。

私の息子も、生後3週間頃から夜間にうなり始めました。息子の場合は、呼吸に合わせて喉の奥から「んーーー…」という感じの低いうなりを断続的にあげることが多かったです。そのたびに気になって様子を見るのですが、そのまま寝付くこともあればぐずってしまうこともあり、この現象が本当に気になりました。

寝ているときにうなる理由

赤ちゃんあくび_R

赤ちゃんが寝ているときにうなるのには、いくつか考えられる理由があります。大別すると「問題のないうなり」「原因があるうなり」となり、前者ならばもちろん気にする必要はありませんが、原因がある場合はやはり早めに対処してあげたいところ。

うなる他に何かサインを出していないか、赤ちゃんの様子をよく見てみましょう。

問題のないうなり

子育てをしていると、いろいろなことが気にかかってしまいます。まだ生まれたばかりの小さな赤ちゃんがうなるのはなおのことですよね。

 

しかし、月齢が進むにつれてうなりも治まってくるケースが多く、成長の過程であるようです。生まれてきた赤ちゃんにとっては、おっぱいを飲むことも、ねんねをすることも、泣くときに声を出すことも、全てが初めての連続。まだまだ安定した睡眠はできません。

 

体質的にも粘液の分泌が多い時期なので、どうしても喉の奥がゼロゼロしたりうなりやすい状態です。次に挙げている状態に当てはまらないようであれば、あまり心配はいらないでしょう。どうしても気になる場合は、かかりつけの病院などで相談してみてもいいですね。

原因があるうなり

ママや周囲の人に何かを訴えているうなりの場合は、その原因に気づいてあげたいですよね。赤ちゃんがうなるいくつかの原因を挙げていますので、お子さんの様子と比べながらお読みください。

お腹に空気が溜まっていて苦しい

空気_R

よく赤ちゃんはゲップをさせてあげる必要があると言いますが、ゲップで出し切れなかった空気がお腹の中にとどまっている場合に、苦しくてうなることがあります。

 

ミルクがメインの場合は哺乳瓶から空気を吸い込みやすいと言われており、ゲップをさせる習慣も母乳中心のママより定着しているかもしれません。しかし、母乳を飲んでいるときも、微量ながら空気を一緒に飲み込んでいます。赤ちゃんによってはおならでお腹の空気を出す子もいますが、中にはうまく排出できず苦しんでいる子もいるんです。

便秘気味

基本的に軟便である離乳食前の赤ちゃんは、1日に数回ウンチを出します。特に新生児の場合、多くの赤ちゃんは1日に23回の排便があります。しかし中には力み方がわからず、便を出すのが苦手な子も。

 

便は時間が経つほど水分が少なくなってしまい、出すのに力が必要になります。そのため、力むのが更に難しくなり、便秘が悪化する…という悪循環になってしまうこともあるんです。便秘気味でも、与えられたらその分ミルクや母乳を飲んでしまう赤ちゃんはおなかがどんどん苦しくなってしまい、うなることもあります。

過飲症候群

かつてはミルクで育てている赤ちゃんが対象だったこの言葉ですが、最近の研究では母乳の赤ちゃんにとっても起こりうる症状だという報告があります。母乳はいくら飲ませてもよいという頻回授乳の推進が原因となっているようです。

 

与えるだけ飲んでしまう赤ちゃんは、常に胃がパンパンな状態

身体は懸命に消化や排便を働きかけますが、処理が追い付かない場合は昼夜問わず胃が苦しいので、うなって訴える子もいるんですね。また、便秘を引き起こしてしまうこともあるようです。

過飲症候群は消化器官や心臓に負担をかけてしまう場合もあり、あまり軽視できない症状の一つといえます。

 

暑すぎ、寒すぎ

気温が暑すぎたり寒すぎたりすることが原因で、不快さを感じていることも考えられます。赤ちゃんは基本的に体温が高く代謝も良いので、あまり厚着をさせる必要はありません。

 

しかしお腹が冷えてしまっていると、消化機能も悪くなり、結果として便秘やガスが溜まる不快感が生じてしまいます。反対に着せすぎや掛けすぎによる暑さの不快感があることも考えられます。

 

 

赤ちゃんのうなりに原因があるか考えてみよう

以下のチェック項目を確認してみましょう。当てはまるものがあれば、まずはそれらに合った対策をしてあげてくださいね。

  • 授乳後のゲップが上手にできていない
  • 便の出が悪く、苦しそう
  • 授乳間隔が1時間以内など、とても短い
  • 嘔吐する回数や量が多い
  • 寝ている間、背中が冷たい、又は背中に汗をかいている

 

原因があるうなりの対処方法

それぞれの原因に合わせた対処法をご紹介します。まずはいくつか試してみて、それでも治まらないという時は、かかりつけ医に相談してみましょう。

ゲップをさせる

母乳、ミルクにかかわらず、授乳後にはゲップを促しましょう。

縦抱きにして背中をトントンしてあげます。母乳の場合はゲップが寝ないことも珍しくありませんが、それでもお腹に空気が溜まったときにはきちんと吐き出してくれるので、習慣化するとよいでしょう。

便秘体操とマッサージでおならや排便を促す

便秘かな?と思ったら、優しくマッサージで排便を促してあげましょう。便だけでなく、お腹に溜まったガスも排出され、うなりの解消につながるかもしれません。

綿棒浣腸で刺激を与えてあげる

マッサージをしてもなかなか排便につながらないようなときは、綿棒浣腸で刺激を与えてあげるのも効果的です。

この綿棒浣腸ですが、毎日実施してもよいのか悩むママもいると思います。

綿棒浣腸は薬剤ではないので、基本的には毎日刺激をしてあげても問題はありません。ただし、刺激時に不快感を伴いやすく、赤ちゃんにとってもストレスになりやすいので、1日何度も実施するのは避けた方がよさそうです。

飲ませる量や時間を調節する

あまりに急激に授乳回数や授乳量をセーブしてしまうと、ママのおっぱいトラブルを引き起こしてしまったり、赤ちゃんの正常な成長を抑制してしまったりします。過飲症候群が疑わしい場合、まずはかかりつけ医など専門機関で相談してみましょう。

飲ませ方を変更した場合は、母乳外来や産院で乳房や赤ちゃんの体重増加のチェックをしてもらい、トラブルを防ぎましょう。

 

温度調節をする

体温計_R

室温は20℃~24℃、湿度は50~60%くらいが最適です。夏場はクーラーの冷気が直接赤ちゃんにかからないように気をつけましょう。冬場は暖房器具の使用による空気の乾燥が生じやすいですね。加湿器などを使用して湿度の調節をしましょう。

 

また、寝具や着せるものでの体温調節も忘れずに。

生後1か月間は、ママよりも1枚多く1ヶ月以降ではママと同じか1枚少なく着せるようにします。赤ちゃんの背中に手を入れたときに汗ばんでいたら着せすぎ、反対にひんやりしているようであれば寒い証拠です。

 

赤ちゃんは体温調節が未熟なので、周囲の大人が意図的に調節してあげる必要があります。

また、余分な体温を手足から放出しているため、手足がひんやりとしている赤ちゃんもいるでしょう。しかし、生後1か月くらいまでは靴下や手袋をはめる必要はありません。大切なのは身体の温度。身体が温かければ、赤ちゃんにとって快適な状態です。

 

不安になりすぎないで

育児は、大丈夫かな?ということの連続。

赤ちゃんの夜のうなりは心配になりますが、例え原因があっても、大泣きしたり日中も苦しそうにしているのでなければ、緊急性が高いものではありません

 

私の息子の場合、うなりが始まったころと便秘気味になったころが同じタイミングでした。

日中に力むときがあっても排便がないということで便秘を疑い、23日様子を見たのですが、やはり毎日の排便量が少なかったので、綿棒刺激をしました。

その後、うなりはなくなったり再発したり…といった様子でしたが、気が付くといつの間にか静かに眠るようになっていました1歳半になる息子は今でも便秘がちなので、うなりをあげていた当時もやはりお腹の張りが原因だったようです。

 

不安になってしまうのももちろんわかりますが、まずはお子さんの様子をいろいろ見てあげましょう。普段の生活リズムは?日中の様子は?うなる日の特徴は?何かつながりが見えてくるかもしれません。

 

赤ちゃんのうなりが気になっているママへ

ママと赤ちゃん_R

育児に関する研究も日々進歩し、良いとされてきたものが変わることはよくあります。

また、人によっても意見が異なったりしますよね。例えば、子育てを経験してきたベテランママたちの中には、うなるのはよくあることで、問題はないと言う人もいますし、苦しんでいるのだから早く解消してあげるべきだと言う人もいます。

しかし、人それぞれ性格が違うように、例え赤ちゃんでも個性があります。

「うなり」とひとくくりでとらえて、育児書やネットの情報から不安になってしまうのではなく、大切なことは、まずあなたの赤ちゃんが日々どんな様子であるかを見てあげることではないでしょうか。

 

一般論が当てはまらなくても、その子には問題がないことって意外と多いんです。

育児に焦りは禁物。私もまだまだ育児真っ最中ですが、子どもの今の様子をしっかりと見て、適切な判断をしていけたらいいですよね。