つわりは母親から遺伝するって聞いたけど…私はどうなっちゃうの?

マタママ
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妊娠することによって起こる「つわり」

症状や時期も様々ですが、体質や病気などは遺伝することも多いですよね。もしかしてこの「つわり」「遺伝」が関係するの?と思ったのはあなただけではないはず。

遺伝が関係しているのであれば、対処方法も知ることができるし予想もできますよね!

一体、つわりと遺伝はどのように関係しているのでしょうか?つわりが起こる原因や様々な症状も含めてご説明いたします。

 

つわりが起こる原因はホルモンが関係 

つわりが起こる原因はホルモンの働きによるもの。女性ホルモンなどはその分泌量に遺伝が関係すると言われています。

では、やはりつわり」に「遺伝」は関係するのでしょうか?

 

いいえ、ホルモンによってどのような症状がでるかは個人差が一番大きいのです。同じようなホルモン数値になっていたとしても、つわりの感じ方は様々。

つわりには3種類のホルモンが関係しています。それぞれをご説明しますね。

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモン

妊娠すると、このhCGホルモンの分泌が急激に増えて脳の嘔吐中枢を刺激するので「吐き気」が起こります。

妊娠検査薬もこのホルモンの数値によって判断できるのです。

 

黄体ホルモン(プロゲステロン)

女性ホルモンのひとつで、妊娠すると分泌が活発になり胃腸の機能が低下してしまいます。

これによって「胃のムカムカや便秘」が起こります。

 

卵胞ホルモン(エストロゲン)

女性ホルモンのひとつで赤ちゃんの為に子宮内膜をフカフカにさせます。

エストロゲン剤には吐き気や嘔吐を誘うことがあるので「つわり症状」を誘う原因になります。

一般的にはhCGは胎盤の完成によって落ち着き、つわりも収まるとされています。でも出産直前までつわりがある人もいますので、必ずしもホルモンだけに原因があるとはいえませんね。

つわりはホルモンによって起こりますが、ストレス・食生活・環境も大きく影響しています。これが原因!と決まっているものは今の研究結果では発見できていないのです。

 

分かっていることは「遺伝的なものよりも一人一人の個人差がある」ということ。

 

つわりには種類がありますが、実は同じ母親でも妊娠のたびにその種類は違うのです。赤ちゃんによってつわりが違うなんて驚きですよね!

では気になるつわりの種類を見てみましょう。あなたに当てはまるタイプも見つかるかもしれません。

 

つわりは5種類。「種類」は遺伝する?

つわりには様々な症状があり、大きくわけると5種類あります。

  • 「吐きつわり」 ムカムカがずっと続く
  • 「食べつわり」 常に何かを食べないといけない
  • 「眠りつわり」 強烈な眠気に襲われる
  • 「よだれつわり」唾液が溢れて止まらない
  • 「においつわり」臭いに敏感になりすぎる

 

どのつわりになり、どれほどの症状なのかは面白いことに同じ母親でも違うのです。

Tweet / Twitter

つわりが遺伝ですと1人目も2人目も同じようなつわりなはず。妊娠ごとに違ったつわりの内容なので、遺伝が関係している線は薄いと言えますね。

まさにTweetされている方の通り、つわりのロシアンルーレット。 1人目ではつわりは全くなく、2人目はつわりが酷かった人もいますのでつわりは本当に個人差が大きいです。

 

つわりは人それぞれなのが分かりましたが、つわりの「酷さ」も遺伝しないのでしょうか?

次に、実例を紹介しながら説明しますね!

 

じゃあ、つわりの「酷さ」は遺伝する?

そもそもつわりは、妊婦さんの70%以上が経験します。残り30%ほどの人がつわりを経験しない人になりますね。その30%に入ることができればつわりはありません。

女性ホルモンは遺伝も関係がありますが、現在ではホルモン数値とつわりの酷さは一致していませんので、必ずしも親子でつわりが酷くなるという確証はないのです。

 

1人目、2人目とつわりが違うことが多いのでつわりの酷さも遺伝しない、と考えて大丈夫です。お母さんのつわりが酷い人はホッとされたのではないでしょうか。

 

では実際に、親子のつわりの例をご紹介したいと思いますので私の経験をご紹介いたします。

 

実際の親子のつわり例

私も1人目と2人目のつわりの内容は違います。私と母の場合のつわりの例をご紹介いたしますね。

(私)

1人目は食べつわりと眠りつわり、においつわり。4週目からつわりがあり、ピークになる頃はほぼ寝ていました。

脱水症状になり熱が出て病院で点滴をしました。食べ物の匂いに敏感で、旦那への料理を作るとが苦痛でしたね。

(私の母)

妊娠初期にはほぼつわりを感じず、食べつわりでいつもお芋を食べていたそうです。

あまり辛かった記憶がないそうで比較的つわりは軽かったみたい。

 

(私)

2人目は吐きつわりとよだれつわりです。

1人目と同じく4週目から症状があり、常に船酔い状態で体重も落ちました。

食後にダラダラとよだれが上がってきて吐き気と嘔吐で辛いです。

(私の母)

1人目よりは早くにつわりを感じ、眠りつわりによる眠気が酷かった。

吐き気があり食欲はなくなり、食べ物もフルーツを好んでいたそう。

 

いかがでしょうか。「1人目が食べつわりだった」点は似ていますがそれ以外は違っています。

お互い1人目と2人目でもつわりの内容も酷さも違いますので、私と母の場合は遺伝は関係ありませんでした。

 

親子でつわりの酷さが違うと困ることも!

母親が辛いつわりを体験していると、娘のつわりにも理解があり助けてもらいやすいです。

逆の場合ですと「そんなにしんどいの?」など分かってもらえない部分が大きいのが辛いところ。

つわりが全くないのはぜひ遺伝してほしいですね!娘さんの気持ちが分かります。

つわりの辛さは体験しないと分かりません。つわりがなかったり軽かった人が、つわりで苦しむ人を労わってあげることは、なかなか難しいようです。

そんなお母さんにはつわりには個人差があることを伝えましょう。今はつわりも重度になると通院や入院することができます。「甘え」ではなく本当に辛いことを、病院の先生から伝えてもらうことができれば納得してもらえるでしょう。

つわりの間は周りの手助けや協力が不可欠なので、まずは理解してもらうことが大切です。

 

まとめ

現在のところつわりは遺伝とは関係してしません。

「お母さんとつわりが同じだった!」という人もつわりが酷かったorまったくなかったかが同じだったパターンが多いです。食べつわり、吐きつわりと全ての内容が同じであることは少ないです。たまたま親子で同じだったのでしょうね。

 

世代に渡ってつわりがなかったなんて、とても羨ましいです。

つわりに関してはまだ明かされていないことも多いので私たちの知らない、隠された謎があるのかもしれませんね。