つわりに飲む点滴ポカリの嬉しい効果!でも血糖値とケトン体には注意

妊娠初期
  • 炭酸水
  • 緑茶
  • ポカリスエット

これらは、先輩ママがつわりのときに飲んでいたもの。なかでも、吐き気がひどくても飲めた、とポカリを愛用している人が多いようです。

ポカリは、水分だけではなく、ミネラル、糖分なども補えます。さらに吐き気もおさえる効果が期待できるとか。

しかし、頼りすぎは禁物。

そこで、つわりのときにポカリを飲む効果や、注意点についてまとめました。上手に利用して、つらい時期を乗り越えましょう。

 

ポカリはつわり妊婦のミカタ!なの?

つらい吐き気をピタッと止める薬はありません。でもポカリを飲むと楽になるという人も多いようです。

つわりのときのミカタになるポカリには、どのような効果があるのでしょうか。

 

ポカリがつわりに効果的なワケとは?

ポカリはつわりのときに飲むと、次のような効果が期待されます。

  • 体液に近い浸透圧で吸収されやすい
  • 糖質が低血糖を防ぐ
  • ミネラル補給で吐き気がやわらぐ

特につわりの時期は、「食べられない」、「吐いてしまう」という人も多いでしょう。吐き気がひどいと、脱水、低血糖、ミネラルの不足などでさらに吐き気がひどくなることも。

食べられないときには無理して食べる必要はありません。だたし、吐いた分、体内の水分も出て行ってしまっています。脱水症状を防ぐためにも、水分補給はとても大事。

ポカリは、体液に近いイオンバランスとなっています。そのため、吸収されやすいのがポイント。糖分とミネラルも含まれているので、低血糖を予防し、吐いたことで失われたミネラルの補給も可能です。

 

水分・糖質・ミネラルを補給することは、吐き気を防ぐ効果も期待することができます。実際、先輩ママのアンケートでは、次のようなものが多くありました。

  • つわりのときでも、ポカリはほんのりした甘さで飲みやすかった
  • ポカリを飲むとつわりの気持ち悪さが軽減された

吐き気がひどくて飲めるのものがみつからない、という人は、ポカリを一度ためしてみてはいかがですか?

 

普通のポカリとイオンウォーターと比較

ポカリを飲んでみたけれど、甘さが気になる…という人もいるでしょう。その場合は、さらにすっきりした後味の「イオンウォーター」をおすすめします。

先輩ママのなかには、ポカリを水で薄めると飲みやすかったという声もみられました。

しかし、公式ページでは、薄めることは基本的におすすめしていない、とあります。「水分とミネラルのスムーズな吸収」のため最善の内容成分になっているからです。

ポカリスエットには2種類あります。

  • スタンダードな「青ラベル」
  • 水色ラベルの「イオンウォーター」

「イオンウォーター」は、常温でも飲みやすく甘さ控えめ。ポカリスエットの機能はそのままでありながら飲みやすく、糖質過多になりにくいところが特徴です。

ちなみにポカリスエットとイオンウォーターのカロリーや成分は以下のようになっています。

 

<ポカリスエット>

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<ポカリスエット100mlあたりの栄養成分>

エネルギー:25kcal / タンパク質・脂質:0g / 炭水化物:6.2g / ナトリウム:49mg / カリウム:20mg / カルシウム:2mg マグネシウム:0.6mg

原材料
砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)  引用:大塚製薬HP

<イオンウォーター>

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<イオンウォーター100mlあたりの栄養成分>
エネルギー:11kcal / タンパク質・脂質:0g / 炭水化物:2.8g / ナトリウム:54mg / カリウム:20mg / カルシウム:2mg / マグネシウム:0.6mg

原材料
果糖ぶどう糖液糖、果汁、砂糖、食塩、ラカンカエキス、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、塩化Mg、調味料(アミノ酸)、甘味料(スクラロース)、酸化防止剤(ビタミンC)引用:大塚製薬HP

イオンウォーターは、カロリーもポカリの約半分。両方常備して、体調に合わせて飲み分けても良いでしょう。

 

ゼリー状ドリンクも試して見る

つわりの時期の水分補給には、ポカリ以外にゼリー状ドリンクもおすすめです。

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ウイダー公式ページへ

水分を摂るときには、ゆっくり少しずつの方が体に吸収されやすいそうです。ゼリー状の『ウイダー』や、果物など濃度のあるものを口に出来るなら、試して見るとよいでしょう。

胃の中に少しでもとどまっている方が、水分が吸収されやすく、ムカムカに効果があったという人も多いようです。

 

ポカリ依存に注意!ポカリ生活の「落とし穴」とは

 

ポカリはカロリーが低めとはいえ、ゼロではありません。飲みすぎには注意が必要です。

コップ一杯あたりのカロリーは以下のようになっています。

飲み物 1リットル コップ一杯
(200ml)
ポカリ(青ラベル) 250kcal 50kcal
ポカリイオンウォーター 110kcal 22kcal
カルピス 450kcal 90kcal

ちなみに、ご飯1膳(160g)は269kcal。ポカリ1リットル分とほぼ同じです。

食べつわりなど、カロリーそのものを制限しなければいけないケースでは、水分はお茶か水、果物が向いています。

でも、本当にやっとポカリを口に出来るレベルの場合、ポカリで低血糖を防ぎ、ミネラルを補給するのもひとつの方法です。

 

つわりで要注意「血糖値とケトン体」

カロリーの他にも、気を付けなければならないことがあります。それは、血糖値とケトン体。それぞれ詳しくみてみましょう。

 

妊娠糖尿病⇒血糖値チェック

ポカリはつわりのときでも、効率よく水分補給ができる飲み物。しかしポカリばかり飲んでいると、糖分の摂りすぎで、「妊娠糖尿病」の恐れが出てきます。

妊娠中はホルモンバランスが変化します。それにより、血糖値を下げるインスリンの働きを抑える酵素が分泌されることに。そのため高血糖になりやすい傾向にあるのです。

妊娠糖尿病になると、次のような影響を及ぼす可能性があります。

  • 早産、流産
  • 妊娠高血圧症候群
  • 羊水過多症
  • 巨大児のリスク→難産になる

妊娠中は定期的に健診が行われ、血糖値も測定されます。

万が一問題がある場合は、食事療法や運動療法などにより治療が行われます。しかし、重度になると入院するケースも。

そうならないためにも、ポカリの飲みすぎには注意しましょう。

 

カラダの飢餓状態⇒ケトン体チェック

つわりがひどくなり、妊娠悪阻になった場合、尿検査でケトン体が陽性に出ることがあります。これは、身体が栄養不足で飢餓状態にあるというサイン。

吐き気や嘔吐が続き、食事がとれない状態が続くと、エネルギー源となる糖質が不足してしまいます。そうなると、脂肪をエネルギーに変えて生命を維持しようとするメカニズムが働くことに。その際にできる代謝産物がケトン体です。

持続的に体重が減少し、ケトン体の数値が陽性の場合は、適切な治療が必要。食事指導や点滴などがおこなわれますが、場合によっては入院することもあります。

あまりにつわりがひどく、フラフラする、水分もとれない、などつらい場合はすぐに医師に相談するようにしましょう。

 

おわりに

吐き気がするときでも比較的飲みやすく、水分、ミネラル補給に役立つポカリスエット。妊娠生活の心強いミカタとなってくれますが、頼りすぎは要注意。

 

つわりは必ずおさまる時期がきます。多少でも食べ物が口にできるようになったら、果物など食べやすいものから少しずつ摂取するようにしましょう。

その分、ポカリの量は抑えて、糖分の摂りすぎには気を付けたいもの。水分は水やお茶、汁物など、いろんなものから少しずつ摂取するようにすると良いでしょう。

 

早くつわりが終わって、元気な赤ちゃんに出会えますように!

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