つわりと言えば、ドラマでよく描かれる「ウッ…」と口元を抑えながらトイレに駆け込むもの…そんなイメージが強いかもしれませんが、その症状は人によってさまざま。
つわりをあまり感じない元気な妊婦さんもいれば、出産時まで安静にする必要があると診断されてしまう妊婦さんもいます。
今回は、そんなつわりの中でも
- 眠気がひどい
- 横になってばかり
というケースに着目し、妊婦さんが感じている悩みや不安、周囲の人たちに求めたいことをシェアします。
寝てばかり…それもつわりの一種です
寝てばかり…眠りつわりというものがある
妊娠初期には、プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによって基礎体温が高まります。
そのため、身体のほてりやだるさ、眠気を感じるという妊婦さんが多い時期でもあります。
また、妊娠週数が進むと、
- 胎動で夜中に目覚めることが増え、熟睡できない
- 身体が授乳の準備を始めるため、夜中に何度も目が覚める
といった現象も出始め、昼間の活動が睡魔で妨げられてしまうということもあります。
いずにせよ、妊婦さんが眠くなりやすいことと妊娠(つわり)は深く関係しています。
寝てばかり…具合が悪い場合も
- 吐き気がする
- めまいがする
- 頭痛がひどい
そんな症状によって、横になる事が多くなるケースもあるでしょう。ひどくなると日常生活に支障が出てくることもあります。
しっかり休養を取ることが大切な時期なのです。
無気力、やる気が出ない場合も
- 無気力な状態
- 何だかやる気が出ない
- 気持ちがのらない
というケースもあるでしょう。
特に妊娠前までは比較的活動的だったというママにとっては、これらの症状は自分自身でもどうしていいかわからないかも知れません。
しかし、これらもつわりの一種と言われています。
一生続くものではないので、このような症状が出たら、身体が休みたがっているサインだと思いましょう。
絶対安静の場合も
切迫流産や切迫早産の疑いがあると診断された場合は、言わずもがな、絶対安静の状態になります。
入院まではいかなくても、家の中では基本的に寝ていることが大切で、ここで無理をしてはいけません。
周囲の人にもしっかりと理解してもらい、ご自身の身体と赤ちゃんの命を第一優先に考えましょう。
寝てばかり…体力は?旦那さんとの関係は?妊婦さんの悩み
つわりの症状を甘えだと言われてしまう、周囲からの視線が気になる
父母と同居してますので、家事は全てやってもらってます。上の子も父母の部屋で過ごしているので、私は寝室でずっと寝ている状態です。
父母、主人は、初期のひどい頃から見てきているので、寝てなさいと言ってくれます。つわりのサイトを見てると、皆さんつわりで吐き気があるのに、料理を作ったり、家事をされているのが分かります。
私は起きている間の吐き気とよだれづわりがつらくて、夕方まで寝てる日もある位です。(寝ている間だけは、吐き気もよだれも止まるからです。)これは、ただの甘えでしょうか?毎日つらいです。
(sakurasakura0610さん)
- 妊娠悪阻(つわりの激しいもの)
- ヴェルニッケ脳症(ビタミンB1欠乏症)
などになって、後遺症が残ってしまうこともあるんです。
また、脱水症状が進んでしまうと、深部静脈血栓という血管がつまる病気を発生することもあります。決して侮ってはいけないのです。
つわりは病気ではないから、薬などでも治すことができない。
ととらえるようにしてみて下さい。
すると、つわり時には安静に寝ていることも大切だということがわかります。
旦那や家族への負担が気になる
帰省で旦那の実家に帰ったものの、つわりが酷くて、寝てばかりの駄目嫁でした。。全然安定期じゃないけど。心拍確認してとりあえず安心。どうか無事に産まれますように。
— ruriruri (@honmachieko) 2017年8月14日
旦那さんや家族は協力的…でも、寝てばかりの自分を責めてしまう、そんなママもいるでしょう。
- 旦那は仕事で疲れているのに家事も手伝ってもらうのは申し訳ない…
- 上の子の相手をしてあげられず気の毒だ…
- (義理)両親にとっても負担が増えてしまっているのでは…
など、自分の事よりも周囲への負担を気にしてしまうあなた。
でも、今はあなた一人の身体ではないことを忘れないでください。 協力をしてくれるのならば、せめてつわり中はしっかり甘えましょう。
無事に元気なお子さんを生むことが、周囲の人たちへの何よりの恩返しです。
体力が落ちてしまうのでは
妊娠前には当たり前のようにできていたこと(例えば家事や買い物)がスムーズにできなくなることで、体力低下を心配するママもいるでしょう。
確かに出産は体力勝負と言っても過言ではありません。しかし、つわり中の今は、出産時のことよりも今の身体のことを第一に考えましょう。
妊娠週数が進み安定期に入れば、ウォーキングやヨガなどで身体を動かしてもよいといわれています。
この頃から無理なく体を動かすようにしていれば、自ずと体力も戻ります。
私も寝てばっかだったなあ。
ただ寝てばかりだと太るので、つわりが治まったら歩こうね。太ると色々 大変だからさあ。— しっぽな (@shippona1966) 2017年3月8日
つわりが治まっても寝てばかりいるなどの場合は生活習慣の見直しが必要ですが、つわり中はしっかり身体を休め、なるべく負担を減らす生活を心がけましょう。
どうしても動かなければならないときは
休めと言われても、どうしても動かなければいけない場面があるかもしれません。
眠気覚ましや軽いウォームアップを込めて、次のような対策をしてみるのもいいかもしれません。
ただし、あくまでも体調を見ながら進めましょう!気分が悪い、お腹が張る、そのようなときはすぐに休んでくださいね。
マッサージ
ヨガ
つわりで寝てばかりな妊婦さんの旦那さんやご家族へ
何度見ても、つわりの妻が
家だと何もできないで寝てばかりだし、殆ど飲まず食わずで吐いてばかりいるから、家事やって、飯も毎回毎回食べたいの聞いて作ってとちょびっとつまむ程度なのに
実家に帰ったら途端に笑ってなんでも食うわ、風呂入るわってとこ見ると
どうしてもイラッっとするわww— しょーくん@teamメニースマイル (@onewithwhatis) 2017年7月12日
ママの妊娠がわかって嬉しい反面、つわり中の様子を見て驚くパパやご家族もいると思います。
先ほども述べたように、つわりは病気ではありません。なので、薬などはありません。
風邪で食欲が落ちた経験はありませんか?二日酔いで食べ物や飲み物を受け付けなかった経験はありませんか?
それらは薬で症状を緩和することができますが、つわりはそうではありません。しかも2、3日で治るものではないのです。
こんな時に必要なのは、周囲からのいたわりや思いやりの気持ちです。家事を手伝えないときは、話を聞いてあげるだけでも構いません。
優しさ一つでママの気持ちはずいぶん楽になったりするものです。
頑張るのは妊婦さんだけではありません!
赤ちゃんを宿し、産み落とすのはもちろんママの役目です。しかし、妊娠~出産で頑張るのはママだけではありません。
人はそれぞれ社会の中でいろいろな役割を担っており、もちろん自分のことで精一杯になる事もあるでしょう。
しかし、家庭というのは決してママ一人の頑張りで成り立つものではないのです。
妊娠中から家族が増える準備が始まっています。これから始まる新しい生活に向けて、旦那さんやご家族と協力し合いながらつわりを乗り越えていくことが大切です。