つわりになると、
何もする気が起きない、吐いてしまう、食べられない、食べ続けないと気持ちが悪い、眠れない….
人によって症状がさまざま…。
つわりが重症化する事を「妊娠悪阻」といいます。その原因が脱水です。
こんなにしんどいなら…入院した方がいいかも..。
だけど…..入院となれば…気になることが出てきますね。
- ドクターから入院を勧められる基準は?
- 入院費用はどれくらいかかる?
気になる情報をお伝えしますね。。
脱水症状ってどんな症状?入院の基準・目安は?
「トイレへ行く回数」が減っていませんか?
ずっと気持ち悪さが続き、吐くばかりで水分がほとんど取れない場合、尿の量が減ってきます。
尿の量が減り、トイレへ行く回数が1日3回以下になり、肌の乾燥感や唇の荒れ・めまいや頭痛・吐き気が酷くなることがあります。
食物が食べられなくても、水分が摂れている場合では、自己管理で乗り切れる事が多いです。
水分が摂れない場合には、脱水症状になる可能性が高いので病院へ受診しましょう。
妊娠前より「体重が減ってきて」いませんか?
吐く事を繰り返して、食事や水分を摂れない状態が続くと、急激に体重が減ってしまいます。
急激な体重減少は、脱水のサインでもあり治療が必要になってきます。
尿検査の「ケトン体」とは何?
ケトン体とは、脱水のように食事が摂れず、体内の糖分不足などが起きると肝臓から作られるものです。
ケトン体が作られるという事は、身体が飢餓状態であるという意味です。
ケトン体は、体内の脂肪を分解させてエネルギーに変えようとします。
体内で利用されなかったケトン体は尿に排出されます。
つまり、尿検査をして、ケトン体が陽性になると、栄養不足・脱水状態になっている証拠となります。
我慢していて良いの?「重症化すると」どうなるの?
つわりで食事や水分が摂れない状況が続くと、身体が飢餓状態になります。
さらに、吐く事が激しくなると、脱水状態が重篤となり、肺塞栓症やウェルニッケ脳症になる可能性が高くなります。
肺塞栓症とは
肺塞栓症とは、脱水により血液がドロドロのため、血液に塊が出きて、その塊が肺へ飛んでしまい肺の機能を失う状態をいいます。
突発的に息苦しさ(呼吸困難)・意識がなくなる(意識消失)が起きます。
ウェルニッケ脳症とは
ウェルニッケ脳症とは、ビタミンB1不足が原因となり、手足に力が入らなくなり、意識障害を起こします。
後に後遺症が出たり、死にち至るケースもあり、生命の危険にさらされている病気です。
つわり症状が悪化しないように、症状をしっかり観察することは非常に大切です。
外来通院で点滴治療する方法や、妊娠悪阻の場合には必ず入院をして治療を受ける必要があります。
妊娠悪阻までにはなっていなくても、外来通院ができない場合など、入院を希望される妊婦さんもおられます。
一般に、つわりの入院の基準とは、「妊娠悪阻」を疑われる場合に入院をして管理が必要となるときです。
つわりの「入院費用」はどれくらい?
医療保険はつかえるの?
厚生労働省の厚生労働省「疾病、傷害及び死因統計分類提要ICD-10準拠」においては、
「軽度妊娠悪阻」、「代謝障害を伴う妊娠悪阻」は”病気”として扱われ、治療に対して医療保険の適用となります。
5万円~6万円くらいが多い
状態にもよりますが、個室の利用がなく、数日程度の入院では、健康保険適用で5~6万円程度。
治療の内容や日数によっては、それ以上のこともあります。
高額医療費の申請を考えるケース
「同じ医療機関の同じ診療科目で、同じ月の医療費が高額になったとき」においては、
月額報酬によって、一定額を超えると、健康保険から補填される制度があります。
◆非課税世帯なら35,400円
◆月額報酬26万円以下なら57,600円
◆月額報酬26万円をこえ50万円以下なら80,100円
<差額ベッド代、食事代、保険外の負担分は対象外>
月額報酬26万円以下の方なら、重症悪阻で4泊5日ほど入院した場合にも、当てはまるケースがあるかもしれません。
補償制度を利用するためには、自分で保険事業者へ申請する必要があります。
申請すると「高額医療制度限度額適用認定証」を受け取れます。
▼問い合わせ先▼
国民健康保険(国保)⇒市町村役場
健康保険組合や共済など(国保以外)⇒健康保険事業者
事前に申請して、高額医療制度限度額適用認定証が与えられた場合は、病院窓口で提示すると、補助後の必要額のみの支払いになります。
申請が間に合わない場合は、いったん病院の窓口で自己負担分の支払いをし、後日、払い戻しとなります。
医療保険は請求出来る?
妊娠は病気扱いになりませんが、身体の不調を招きやすいです。
妊娠悪阻や重症悪阻で健康状態を害した場合には、医療保険の入院給付金が申請出来るケースがあります。
出産や出産後にお金がかかるので、一度に数万円の出費は痛いですが、医療保険でカバーされるならガマンせずに入院できますね。
また、今後、出産時に帝王切開になった場合には、病気入院扱いとなるので、入院保障のある医療保険に加入していると安心ですね。
妊娠がわかってからでも加入可能の保険もあるようです。何も加入していなくて、貯金でカバーする自信が無い場合には、検討してみましょう。
つわりで入院の「メリット・デメリット」
<つわり入院のメリット>
つわりが酷い時には、動くのもつらく、食事の支度も、何も出来ません。
入院することで、脱水や栄養失調状態の治療に専念・妊娠悪阻の重症化を防ぎ、身体を休めることが出来ます。
<つわり入院のデメリット>
・経産婦の場合、入院中の上の子の預け先を探さなければならない。
・入院費が心配。
区役所の保育施設課や、民間の保育施設に相談して、いざという時に利用出来る様にしておきましょう。
まとめ
- 脱水症状・急激な体重減少は、医師から入院を勧めらるレベル。
- 入院費は5万円~10万円程度。
- 入院した場合の上の子の対応や仕事のことなど前もって調べて準備しておく。
つわりがつらすぎる時には、『ドクターに相談して入院』という選択肢もあります。我慢は禁物です。
つらいつわりシーズンが、無事に過ごせますように!
こちらの記事も参考になりますよ。
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