いつまで続く!?授乳後の吐き戻しが多い原因と対策とは?

マタママ

授乳を終えて一安心…とはいかない、吐き戻し。

着替えさせたり寝かしつけたり、本当にママは忙しいですよね!

お洋服やシーツなどの洗濯物が増えてしまう…という悩みもあるかと思いますが、頻繁に吐き戻している場合は栄養面も心配になってしまいませんか。

ママ達を悩ませる吐き戻し問題。

いったいいつまで続くのでしょうか。そもそも原因は何なのでしょうか。吐き戻しの原因と考えられるもの、吐き戻しへの予防策などをまとめています。

ママの日々の悩みが少しでも解消されますように。

 

赤ちゃんが吐き戻してしまう!

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多くの先輩ママ達も、この吐き戻しに悩まされた経験があるようです。

そういう私も、息子が新生児の頃は本当によくおっぱいを履き戻していました。

洋服はもちろん、シーツやタオルなど、洗濯ものが増える一方で滅入りそうになったときもありました。

 

普段一緒にいるからなかなか気が付かないかもしれませんが、来客時などには気にしてしまうかもしれない臭い。

でも、その臭いは赤ちゃん独特のもの。気にするほど不快なものではないかもしれませんね。

では、なぜ赤ちゃんは吐き戻してしまうのか、その理由について見ていきましょう。

 

赤ちゃんが吐き戻す理由

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赤ちゃんが吐き戻してしまう理由はいくつかあります。ここでは大きく分けて2つの場合で考えていきましょう。

  • 生理的なもの
  • 病的なもの

多くのママが悩むのが、上の生理的な吐き戻しです。

詳しくは後で説明をしますが、赤ちゃんの身体の構造上どうしても起こりやすいのがこちらのタイプですね。

病的なものについては、生理的なものと区別するため、嘔吐という表現をさせていただきます。

こちらのタイプの原因には、胃腸炎や肝炎などの炎症、食中毒などさまざまなものが挙げられます。病的な嘔吐の場合は下痢など他の症状を伴うことも多いでしょう。

 

生理的な吐き戻し

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赤ちゃんは身体の構造がまだまだ未熟です。特に生後3ヶ月くらいまでは、胃の形が吐き戻しやすい状態なんです。

また、お腹がいっぱいだという感じを覚えるのも得意ではないので、飽和状態に気が付かず飲み続けてしまうということも考えられます。

 

胃の形

赤ちゃんの胃の形は、大人のものとは違って縦長になっています。

また、胃と食堂との境目を噴門部と呼んでいますが、大人はその噴門部の筋肉が発達しているので胃の内容物が逆流しないような仕組みになっているのに対し、赤ちゃんはその筋肉も未発達なので、簡単に逆流してしまうんですね。

 

さらに、胃を固定しているじん帯も未発達でゆるく、胃がねじれてしまうこともあります。

これを胃軸捻転といい、お腹が張ったり嘔吐を引き起こしたりします。大人の場合は治療が必要となりますが、赤ちゃんの場合多くはじん帯の発達に伴って自然に解消されていきます。

 

生後4ヶ月頃には正常に戻る可能性が高いことから、病院で診断されても経過観察となる場合が多いようです。

 

自分で飲める量を学んでいる?

ある程度の月齢になれば満腹中枢も発達し、もう入らない、という感覚が赤ちゃんにも生まれてきます。

しかし、生後4ヶ月頃までは、この満腹中枢も未発達。赤ちゃんは自分がどれくらい飲めるのかわかりません。

特に、授乳の回数や量に制限がない母乳の場合、赤ちゃんによっては満腹を越えるまで飲み続けてしまうこともあり、飽和した分が吐き戻しされるということも。

赤ちゃんが意識をして吐き出しているわけではありませんが、赤ちゃんの身体自体が、飲むことのでき母乳やミルクの量について、授乳のたびに学んでいるのかもしれません。

 

病的な嘔吐

嘔吐で考えられる原因はさまざまです。まずは、以下の点を確認してください。

  • 授乳にかかわらず頻繁に吐いている
  • 嘔吐の量が多い
  • その他の症状(熱、下痢、お腹の張りなど)も伴っている
  • 家族や周囲の人に流行性疾患(ノロウィルスなど)感染者がいる
  • 機嫌が悪い、よく泣くなど

 

いくつか当てはまるようであれば、小児科などかかりつけの病院で相談されることをおすすめします。

考えられる疾患は以下の通りです。

   

時期 主な疾患
新生時期 敗血症、髄膜炎、先天性消化管閉鎖、頭蓋内出血、先天性代謝異常症、総胆管拡張症、先天性副腎過形成など
乳幼児期 急性胃腸炎、急性中耳炎、腸重積、髄膜炎、脳炎、脳症、肝炎、腸閉塞、尿路感染症、アセトン血性おう吐症など

具体的な診断名が付いた場合は、しっかりと医師の指示に従って治療をしていきましょう。

 

吐き戻しはいつまで続く?

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さて、吐き戻してしまう原因についてわかったところで、気になるのはやはり「いつまで続くの?」ということでしょう。

生理的な吐き戻しならいずれ終わると言われても、いずれって、いつなの?と思ってしまいますよね。

ママは毎日大変なんです。しかし、これは本当に個人差が大きいもので、3ヶ月以内に治まる子もいれば、1歳近くまで続く子もいます。

長女がよく吐く子でした。

大丈夫かと不安になり、医師に健診のついでに相談してみました。

1歳くらいになると、胃の位置が定着してきて吐かなくなるそうですよ。

 

私自身がよく吐く子でした。

歩けるようになった頃には一旦、だいぶ落ち付いてきたそうですが、結局、乳幼児期の間はずっと、体調を崩す度に、またゲロゲロしてたそうです。

 

わが娘は八ヶ月ですがいまだによく吐きますよ

よく観察してみると、うつぶせでお腹を支点に(特に胃の辺り)体を支えてたんです。

それも、思いっきり上体をそらして。

それだけ胃を圧迫してたらそりゃ吐くわなと、妙に納得してしまった次第です。

身体の発達に個人差があるので、うつ伏せ寝をしても平気な子もいれば、お座りをしても吐いてしまうような子もいるんですね。また体質も加わって、体調を崩すと吐きやすい、というケースもあるようです。

うちの娘もよく吐き、吐かなくなったのは8ヶ月頃でしょうか。しっかり一人でお座りができ、つかまり立ちをはじめた頃です。

のお世話になっている保育所の先生方(みんなかなり年配です)や小児科の主治医が「もどしやすい子っているのよねぇ、気にするほどじゃないわよ、体重も身長も増えてるし」と言うコメントでした。

どうしても吐き戻しが気になる、毎日のお世話が負担だ…そう感じている方は、小児科などで相談してみましょう。以下の様子をしっかり観察して病院に伝えると、診断もスムーズです。

  • どういうときに吐き戻しているか(授乳後?うつぶせ時?など)
  • 吐き戻す量はどれほどか(少量ダラダラ?大量にゲボッと?など)

また、傾向をつかんでおくことで、対策や予防の見通しが立てられるかもしれません。

 

吐き戻しの対処と対策

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吐き戻してしまったら

新生児の間は特に、授乳後に寝かせた後もこまめに様子を見るようにしましょう。寝ているうちに吐き戻していることもあります。

吐き戻しが見られたら、ガーゼやハンカチで優しく拭きとります。首回りのしわ部分に吐き戻したミルクがたまっていることも多く、気づかず放置してしまうと異臭の原因となるので、忘れずに拭いてあげましょう。

大量に吐いた場合は洋服やタオルなども取り替え、清潔にします。

 

吐き戻した後の授乳

吐き戻したからと言って、お腹の中の母乳やミルクを全て吐き出してしまったわけではありません

成長に必要な量は飲めているのに、吐き戻し後に再び授乳をしてしまっては、あかちゃんは苦しいだけかもしれません。

まずは様子を見てみましょう。赤ちゃんが成長するのに十分な量を飲んでいれば、毎日少しずつ体重が増えていくはずです。

体重の増加が見られなかったり、吐き戻し後に空腹で泣いていたりする様子があれば、病院で相談してみましょう。

 

吐き戻し対策

お子さんが吐き戻しをしやすいタイミングがわかれば、それに合わせた対処法をとってあげましょう。

 

授乳直後に吐き戻しやすい子は

授乳後にすぐ寝かせるのではなく、ゲップをしっかり出してあげましょう

縦抱きにして背中をトントンしてあげてから寝かせると、吐き戻しも減るかもしれません。

授乳後しばらくしてから吐き戻してしまう子は

タオルや市販のグッズを使って、寝ているときの頭の位置を少し高くしてあげると効果的です。

おすすめのグッズはコチラ

  • 汚れても洗える清潔まくら ご機嫌スリーピングピロー

    • 綿100%の優しい肌触り 汗取りキルトパッド

    また、布団やベッドのシーツの下に防水シートを敷いておくのもいいですね。

    授乳に関係なく、ある姿勢をとると吐き戻ししやすいという子は

    うつ伏せやお座りなど、お腹を圧迫することで吐き戻しをしやすいという子は、その姿勢をする際にタオルを敷いたりスタイをしっかりとつけておくことで、吐しゃ物の汚れを最小に抑えることができます。

     

    赤ちゃんの吐き戻しは絶対に治る

    まとめ_R

    ママは本当に毎日よく頑張っています!まずは自分で自分をきちんと褒める時間を作ってくださいね

    お子さんのケアも大切ですが、ケアをする自分自身が参ってしまわないようにすることが何より大切です。少しでも負担に感じたら、周囲に相談してみること。

    長い長いと感じている今も、気が付けばあっと言う間に過ぎ去ってしまうものです。

    未来のあなたが「こんなことで悩んでいたなぁ」と思える日は必ずやってきますよ!