離乳食もほぼ完了するといわれる1歳~1歳半。運動量にも変化が出てくる時期ですね。
成長が著しい分、気になるのは身長や体重の変化。今回は特に、
- 1歳5か月ころの体重ってどのくらいが平均・標準?
- うちの子、太りすぎかも…
- 全然体重が増えなくて…
そんな悩みに焦点を当てています。1歳5か月の体重について、みなさんの育児のヒントにしてみて下さい。
1歳5か月の平均体重
厚生労働省の乳幼児身体発育調査によると、1歳5か月の身長・体重は以下のように示されています。
男の子
- (身長)74.8㎝~84.8㎝ 平均79.7㎝
- (体重)8.53㎏~12.23㎏ 平均10.16㎏
女の子
- (身長)73.0㎝~83.2㎝ 平均 78.2㎝
- (体重)7.90㎏~11.55㎏ 平均 9.55㎏
成長は個人差があるといえども、これらの範囲外であった場合は心配になりますよね。
特に体重は、食生活や運動量などの生活習慣も心配になってしまうのではないでしょうか。
体重が重すぎかも?月齢のわりに痩せすぎかも?と悩むママは、ぜひ、続きを見てくださいね!
1歳5か月、肥満!?
現在、1歳5ヶ月になった娘についてです。
身長と体重を測ったところ、80センチ、13キロでした。
母子手帳で見る体重表ですと、かなりの大柄。平均値を大きく超えています。
周りに同じぐらいの年頃の赤ちゃんがいなかったので、比べられなかったのですが、
10ヶ月検診や公園でお子さんを見ると、わが子より小さくスリムでした。
やはり、13キロは大きすぎるのでしょうか?食べる量が多いのでしょうか?
普段はあまり気にしていなくても、検診で指摘されたり周りの子と比べたりして、同じような悩みを抱えるようになったというママさんもいるでしょう。
ではまず、子どもの肥満について見ていきましょう。
子どもの肥満について
子どもの肥満の大多数は、病気が原因ではありません。
単純に摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っている状態が続き、余ったエネルギーが脂肪となって蓄積されている状態(単純性肥満)
だと言えます。
幼児の肥満について
幼児の場合は、1歳半検診などで肥満傾向にある、と診断されるほか、カウプ指数(後で説明)が判断の材料となります。
発育状態 | カウプ指数 |
痩せすぎ | 13未満 |
痩せ気味 | 13以上~15未満 |
標準 | 15以上~19未満 |
太り気味 | 19以上~22未満 |
太りすぎ | 22以上 |
(計算方法については、記事の後半で説明しています。)
肥満かも!?と思ったら
カウプ指数が判断基準とのお話をしましたが、幼児の肥満は数値だけでは判断しにくいと言われています。
実際、1歳5ヶ月ころに肥満傾向にあっても、歩行など身体を動かす機会が増えるにしたがって、スマートになっていくケースが多いからです。
ただし、
- 幼児期から生活習慣病の予防を意識する
- 生活習慣の悪循環を正す
- 小児肥満への意向を阻止する
という点において、日々の食生活や運動量を気にかけるということは大切です。
この年齢での外的なコントロール(ダイエット)は不可能です。
- ジュースやお菓子など間食が多くはないか?
- 食生活で炭水化物ばかり与えていないか?
- 身体を十分に動かしているか?
などを見直していきましょう。
1歳5か月、痩せすぎ!?
息子が1歳5か月で8.5キロしかないです。
3キロで産まれて4ヶ月健診くらいまでは順調でしたがその後はなかなか体重が増えません。8キロ台になってからもう半年近く 食べる量は最近ようやく増えてきましたが体重は全く増えません。運動発達はふつう、若干早いくらいです。
まわりからは小さいねと言われ続け へこんでいます。
体重が基準を上回っているのも心配になりますが、下回っている場合も、発育に何か問題があるのではないかと気に病むママもいるようです。
痩せすぎ、痩せぎみ
カウプ指数が13未満の場合は痩せすぎ、13以上15未満の場合は痩せぎみだと言われています。
体重が増えない原因①
【栄養が不足】
離乳食がうまく進まない、ご飯をあまり食べない、というお子さんは比較的よく見られます。
もし、食事も良く摂っていて排便にも問題がないという場合は、1日の食事内容を記録し、それを1週間ほど続けます。
その後、地域の保健センターや栄養士に相談してみるといいですよ。
体重が増えない原因②
【運動の発達が早く運動量が多い】
このような子の場合、摂取エネルギーをほとんど消費してしまうため、太りにくいという傾向があります。
しっかりと食事を摂り、便も良く出るというタイプが多いようです。
この場合は体質であるので、改善しようとしすぎるよりも、根気よく成長を見守ってあげましょう。
3歳前後で身長に体重が追い付くようになることがほとんどです。
体重が増えない原因③
【病的な原因】
ここで挙げられるのは、甲状腺ホルモンなどの内分泌の異常や腎臓の疾患、染色体異常などです。
病的な原因と診断するためには、血液検査や尿検査など、医療機関できちんとした検査を受ける必要があります。
神経質になりすぎる必要はありませんが、どうしても気になる場合は一度、医療機関で相談されてみるといいでしょう。
カウプ指数について
肥満や痩せすぎといった判断材料として用いられているカウプ指数。
身長と体重から計算をして、乳幼児を対象に体型の程度を知ることができます。
計算式は
体重[g]÷(身長[cm]×身長[cm]))×10
で求めることができますが、以下のサイトでも自動で計算してくれるので、気になる方はチェックしてみて下さい。
https://www.mayuta.com/tomohiro/kaup/kaup_dx.html
ただし、あくまでも数値は参考程度と考えましょう。
先ほども言いましたが、この頃の体型は数値だけで判断しきれません。
肥満か痩せぎみかよりも、毎日の生活習慣を見直すきっかけにしてみて下さいね。
数値だけにとらわれない
具体的な数値が示されるとどうしても心配になってしまうものですが、大切なことは数値だけにとらわれて一喜一憂するのではなく、体重をきっかけに日常生活をふり返ってみることです。
そして、何か対策(食事内容や運動)ができるようであれば、少しずつ実践していきましょう。
ただし、体重の経過だけはしっかりと観察しておくことをおすすめします。
一向に改善しない場合や更に悪化してしまうような場合には、そのデータをもって医療機関を受診してみましょう。
子どもの成長にはいろいろと悩みもつきもの。悩んでいる分、しっかりとお子さんと向き合っている証拠です。
お子さんの成長を楽しんでいきましょう♪